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小川一水 / ハヤカワ文庫JA (28件のレビュー)
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総合評価:
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castlekey
このレビューはネタバレを含みます
ついに読了。長い道程だった。 あまりの長さに、収まるところに美しく収まったかどうかに意識を向けることはできない。 このシリーズを通して鍵となる事柄は、差別・進化・感染症・宇宙・闘争・人心・性愛と多岐にわたる。 物語が物語として楽しく綺麗に収まることも大事だけど、それ以上に時代も相まって読み手に何かしら考える余地があるところが素晴らしい作品だと思う。 時代が変わり自身が変わればまた違った読み口になりそうな気がする。忘れたころにまた読みたい。
投稿日:2023.04.02
モチヒロ
大河ドラマ的に壮大な(すぎる)SF叙事詩 ●純粋知性体 「違うね。僕がやっていたのは、何をしないかを決めることだ」 ー ダダーのノルルスカイン ● 愛欲こそは、自と他を溶かし合う営みこそは、短く儚く焼け死ぬ者にも、無明の混迷に彷徨う者にも、等しく達成の境地をもたらす福音なのだ。
投稿日:2022.10.31
魚雷屋阿須倫
最後は青葉か。やはり冥王斑で始まり、冥王斑で終わる物語なんだ。10年間にわたって書かれた全10巻17冊のSF大河小説、いや銀河小説というべきか。読み終えるのに約1年かかった。もう満漢全席でお腹いっぱ…いですよ。 この作品は、そのスケールやら世界観から<デューン>や<銀河帝国興亡史>に匹敵するのではないかな。ただ、読み終えるには根性というか根気がいるな(笑)。あと図書館の蔵書に入れてほしい。全冊入っているところが少ないんですよ。続きを読む
投稿日:2022.05.28
ちい
お、おわった…。SF苦手なわたしがここまで読んだのがすごい。また落ち着いたら書く とりあえず正月休み中に読み終わるという目標を達成できてよかった。 キャラクターがほんとに魅力的。
投稿日:2022.01.06
みこし
ついに終わった…! 長い長い旅路で、想像できる範囲をとうに越え読むのに時間がかかってしまったけど、終わりました… ヒトもヒトでないものも、また生をつなぐことできたんだね… このⅩ巻PART1~3は、月へと新天地を求める晩年の千茅から始まり、千茅へ励ましの手紙を送ろうとする青年の青葉で終わるというのが、なんて粋なことしてくれるんだ!と拍手喝采を送りたい。 そして全巻通して、人類の可能性と、宇宙という未知の世界と、そこに住む地球外生命体の営みとが目の前に提示されて、今まで自分の持っていた価値観がふっとんだ。大人になって行動範囲も物事の捉え方も随分広がったと思っていたけど、この物語の前では井の中の蛙でしかなかった。 また、最近は物語に触れることに慣れてしまい、小説を読んだりドラマを見たりしても気持ちが昂ることがあまりなくなって寂しかったけど、まだこんな動悸がするほどわくわくして夢中になれる世界があるんだ!と嬉しかった。 新たな価値を与えてくれたという点で間違いなく人生ベスト3に入る作品。私が死んだときは17冊全部棺桶に入れてほしい。
投稿日:2021.08.29
荒ぶる神々 馬場
色々細かいところは解らない事も多いけど、何とか生き延びて、またこの先も今までのように慈しみ合い、争い合い、奪い合い、愛し合い、しながらヒトとヒトでないものも、生きていく…。という事ですね!ラストは青葉で終わるんですね。久々に2804年から2019年という年号に戻ってきて、とても身近な感じで終わって、ずっと不思議な夢を見てたみたいだった。
投稿日:2021.05.06
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