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押切もえ / 新潮文庫 (3件のレビュー)
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ico22
面白かった! 上手くいかない日もたくさんあるよね、と背中をそっと押してくれるような優しい連作短編集 ふきげんな女たちと桜色のバッグ、しなくなった指輪と七日間、失格した天使と神様のノートが特に好きでした… 連作短編集なので、あれ?ここにこの人物が!となるのも読んでいて楽しいポイントでした どの人物も悩んで辛い思いをしていたりするんだけど、そこから明るい方へ向かっていく終わりが多くて良かった! 今何かに悩んでる人にオススメしたい本です 読み終えたあと、表紙をじっくりみるとあちこちに物語世界が散りばめられていてそれもまた良い(文庫版だけだったらスミマセン) 押切もえさんの作品は本書が初読みだったんですが、本当にすごく面白かったです 失礼ながらタレントの方でファンで買ってみたものの、う~ん…?となる経験を何度かしたことがあるので少し構えて読み始めたのですが 文章力が高いのと、心の動きを丁寧に書かれているのですっと読みすすめられます 些細な描写もとても上手い! 絵もお上手だった記憶があるので、本当に多才な方なんだな~という印象です また次の作品も読みたいと思う作家さんでした (偉そうに聞こえたらごめんなさい!)続きを読む
投稿日:2024.03.03
皿田わかめ
このレビューはネタバレを含みます
特に好きだったのは ①バラードと月色のネイル ②失格した天使と神様のノート ①はアイドルとして活動しているたぶん美青年の男の子アキ。彼は同じメンバーの男の子に恋しているけれどもちろん片思い。そんなアキのことを知らずに好きになってしまったモデルの咲子。咲子は別の話では感じの悪い女の子として描かれていたけど、ここではまっすぐにアキにぶつかり、アキが男性を好きだと知ってからも距離を置いたりせずに素直に寄り添って応援する。『えっ咲子めちゃいい女じゃん!!』って好感度爆上がりした。恋が上手くいかなくても、自分の気持ちにいつでも素直に、そして最後まで相手の味方でいられたらいいね。 ②は、アイドルを目指していたけど芽が出なくて辞めて助産師になりたいと頑張る葉月。葉月と言うよりも周りにいる院長先生やミワちゃんや友達のタキちゃんや光彩が素敵で、心があったかくなった。光彩ちゃんは他の話にも出てくるけど、芯があって、他人のことを信じてまっすぐ向き合えて、本当に素敵な子だな、人間ができてるな、と。
投稿日:2023.05.11
padodu
ファッションモデルならではの体験に基づいた業界ものかと物珍しさだけで読み始めたところ、いい意味で裏切られてじんわり心に沁みた連作短編小説でした。心の機微が描かれ、情景が容易に思い浮かぶ表現に天は二物も…三物も与えるのかと妬まくなりました。続きを読む
投稿日:2021.03.16
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