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島田明宏 / 集英社文庫 (1件のレビュー)
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ニセ人事課長
島田明宏って、ナンバーとかnetkeibaのコラムのほうでお馴染みだが、作家なんだな。 ある馬主の馬ばかりがレース中に故障することに不自然さを覚えた競馬記者・小林。 その馬主の周辺を洗う内に、他にも…疑惑が浮かんだり、命を脅かされそうになったり…。 競馬サークルについては熟知している作者ゆえ、語られる背景に間違いはなく、そうした意味での安心感はあり。 長く競馬をやっているが「ボーンシスト」とか「個体識別に使うマイクロチップ」のことなどあまり知らなかったこともあり。 ただ、ミステリーとしての展開はなんか焦点がぼやけてまだるっこしく、読み終わってしまえば疑わしいと思わす小ネタを撒いてたばかりという感じも無きにしも非ず。 競馬の話なので面白くスイスイと読めたけど、競馬ファンでない人が読んだらどうなんだろう(とは言え、手に取っている人の大半は競馬ファンだろうから、まあいいのか)。 高橋源一郎の帯のフレーズはちょっと盛り過ぎだけど、解説の文章には相変わらず惹きつけられる。続きを読む
投稿日:2018.12.06
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