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宮内悠介 / 新潮文庫 (10件のレビュー)
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総合評価:
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げん
このレビューはネタバレを含みます
この小説、もっともっと評価されていい。もっともっと売れておかしくない。構想も、筋書きも、キャラクターも素晴らしい。そして、本当に良い意味で、押さえてまとめている。生意気なコメントだけど、作者の技量の進化が見れる気がする。もちろん、恥ずかしいコメントだけど、音楽への愛があるんだろうなあ。こんなハッピーエンドのお話書くんだ、と思いました。読んで良かった。
投稿日:2023.03.24
くるり
事件云々はあっさりとしているので、タイトルから想像すると話は重さがない。けれども音楽とそれに纏わる背景や精神の動きについては精緻で面白い。いい意味で論文的な何かを読んでいる気分だった。
投稿日:2021.10.12
亮
失踪した音楽家の父を探すため、アメリカの難関音楽大学を受験した主人公の脩。 型破りな試験が行われる中、会場でアメリカ最初の実験と謎のメッセージが残された殺人事件が発生。 やがて、第二、第三と連鎖し…... 音楽に身を捧げる若者たちの青春冒険譚と思いきや、どういうジャンルに分けて良いのか分からない。アメリカそのものに対するアンチテーゼなのか。音楽とは何か。主たる軸はそこなのだろうが。 ピタゴラスによって音律が作り出されたのが、紀元前六世紀。そこから音を重ねあわせる和声や調性が発見されるまでには、およそ1500年の歳月が費やされた。元は呪術や田畑の豊穣を祈るものであったものが、やがて芸術へと昇華する。 アメリカとは常に実験国家である。最後の市場の形は何か。 17世紀、ピルグリムファーザー達は信仰の自由を求め、英国を流れてメイフラワー号で北アメリカへ移住した。ピューリタンであった彼らは厳格な性の抑圧を掲げ、地上に楽園を作ることを夢見ていた。 そして、侵略戦争が始まった。 そこには土着の音楽もあったはずだ。しかし、この船に詰め込まれてやってきた奴隷達が黒人霊歌を持ち込みやがてジャズが生まれ、ブルース、ロックが生まれ、ブレイクビーツ、ヒップホップ、R&Bへと。 一冊の中に、音楽を通じてではあるがアメリカという国が孕む二律背反の闇を描いてるように感じました。続きを読む
投稿日:2021.02.19
ニセ人事課長
少し複雑な構成の話。 主人公・脩の<グレッグ音楽院>の受験と、そこに集まる受験生たちの話。 脩の父親探しと、父が残した<パンドラ>という楽器の話。 二次試験直前に起きた殺人事件と、そこから連鎖する数々…の事件の話。 それぞれの話の中で語られる登場人物の出自と境遇が3つの話をリンクして、全体として語られるのは音楽の存在とその意義について。 読み終わってみて整理して見えてきた構図だが、読んでいる時は話がどんどん飛んでいくのでついて行くのが少々大変だった。 音楽院の風変わりな試験に集まるピアニストたちの交情の話だけで十分楽しめるのだが、色々話を繋ぎ合わせて盛り上げていくのは、まあ、これもジャズみたいなものかも。 作者が意図したところを十分に汲めたとは思えないが、最後の事件現場でホールを振るわせた歌声には訳もなく心を打たれた。続きを読む
投稿日:2020.11.29
ねえな
「大幅な改稿」とあるのでちゃんと読んだ。 ( ゚д゚)ハッ! 他の作家の本でもそういうのがあったかも? ハードカーバーで読んでて、まだ覚えているからと本棚に直行させた文庫本たちをチェックしなきゃねー
投稿日:2019.09.09
hectionist
うーむ。面白い。 ジャズとかそれに付随する物語や音楽のちょっとしたルールごとを知っている人ならかなりハマる。 けど、そういった事を知らずとも理解はできる内容ではないか。 活劇、青春ものとも呼べそうな、…闊達な展開が読ませる。続きを読む
投稿日:2019.05.10
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