【感想】新・知らぬが半兵衛手控帖 : 6 狐の嫁入り

藤井邦夫 / 双葉文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • hanaasagi

    hanaasagi

    内容(「BOOK」データベースより)
    一年前に甲府へ買い付けに行ったまま、行方知れずになっていた薬種問屋の若旦那がひょっこり帰ってきた。しかも助けてくれたのが縁で夫婦になったという嫁・おゆりを連れて。そのおゆりが、とある旗本屋敷を窺うなど不審な動きを見せる。北町奉行所臨時廻り同心・白縫半兵衛が追った先には、意外や落魄した一人の武士の、無念と悲壮な決意とが横たわっていた―。「知らん顔の旦那」の機転が江戸の悶着に見事に決まる、痛快書き下ろしシリーズ第六弾!

    令和3年9月18日~20日
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    投稿日:2021.09.20

  • kimikokumiken

    kimikokumiken

    4話からなる。
    「脅し文」
    昔、小僧の時代に朋輩たちにイジメをしたにもかかわらず、その後才覚を認められて、米問屋の主になった利三郎に脅し文が届く。
    脅し文を出したのは、、、昔イジメられて今、命いくばくもない親のうわ言に娘が、恋人に話をした事からなのだが、、、、
    恋人のしでかした罪は、知らなかった事になるけど、そのイジメた利三郎は、心を入れ替えたのだろうか?
    自分が、イジメたことも忘れているのだから、、、、少しは会心の情を抱いてくれたのだろうか?と、思ってしまった。

    「三下奴」
    定番のストリーである。
    母親の病気で、借金、その返済に、遅れると、妹を取られてしまう。
    その代償に、香具師の元締め長兵衛を葬れと、言われた三下の分七。
    半兵衛のお得意の知らぬが半兵衛。

    「狐の嫁入り」
    甲府へ行ったまま行方知れずになった薬問屋の若旦那が、ひょっこりと、1年経って、戻って来た。
    そして助けた娘が、嫁にして・・・
    甲府番者は、陸の島流しのような所の勤務場所で、其の支配者 水谷頼母は遺恨を買っていたのに、公儀は、罪を軽くしていた。
    無残に殺された者の無念を晴らす為に、嫁になった父親 岡村伝次郎が、武家駕籠を襲撃する、、、
    その時 半兵衛は、おとりの駕籠である事を伝次郎に伝え、伝次郎は、思いを果たすと共に、果てる。
    支配違いの町奉行同心とが、介入すると、目付から評定所そして主家も只で治まらないと、解く。
    やはり 知らぬが半兵衛!

    「半人前」
    両親を亡くした姉弟。
    苦労して育ったが、弟は、少し道を外してしまった。
    押し込み強盗への垂れ込み文を書いてのは、、、
    弟を改心させるのには、、、毎度の知らぬが半兵衛のいいのいい所!

    今の時代の嫌な幼子虐待の話やあおり運転、高齢者事故、京都のアニメ会社の放火事件、香港のデモの発砲事件、、、辛い話ばかりの中、時代小説でも、知らぬが半兵衛の小説 悪を憎み、被害者に暖かい話を読んでいると、何故か安心できる所がある。 
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    投稿日:2019.10.06

  • hito-koto

    hito-koto

    知らん顔の旦那、こと白縫半兵衛、無造作に尋ねるやり方、聞かれた方は取り繕う暇がありませんね。今回も人情裁き4話、弱きもの、困りしものへの情けが光ります。藤井邦夫さんの「狐の嫁入り」、新・知らぬが半兵衛手控帖シリーズ№6、2018.10発行。脅し文、三下奴、狐の嫁入り、半人前の4話です。続きを読む

    投稿日:2018.11.03

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