【感想】昆虫のすごい世界

丸山宗利 / 別冊太陽
(3件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • manndanana

    manndanana

    この前植物のを読んだから、世界の根幹と言えば昆虫と思って読んでみたけど凄えな…
    人間の叡智とPCの処理って所詮植物と昆虫の模倣でしか無いみたいな厨二病ぽい考えに行き着くよね。超絶進んだ発想や科学の宇宙人が人間に知恵を授けるSFなんてありがちだけど、それって最初からそうなってるのに見えてないだけなんじゃなかろうかと。続きを読む

    投稿日:2023.05.11

  • かとのひも

    かとのひも

    このレビューはネタバレを含みます

    〇雑誌なのが勿体ないようなスペシャルな書き手に写真に昆虫情報
    〇昆虫をもっと知りたい、フィールドに出たい、昆虫にまつわるものを愛でたい
    〇複眼が一対はわかるが、3つの単眼……
    昆虫の体ってアメージングだ

    「もういちど、昆虫の世界へ」 丸山宗利
     昆虫を苦手とする人は多いが、生態系にとっては非常に重要な存在で守るべき生き物である。
     昆虫の魅力を知って、もういちど昆虫の世界へ

    コラム とっておきの一枚①
    「ハタザオツノゼミの羽化」 丸山宗利
     感動する嬉しい出逢い
     1:予想もしなかったものが採れること
     2:うすうす見つかる可能性を考慮していたが、見つかる可能性が低かったものが見つかること
     3:上記のいずれかを満たした新種

    ・日本の美しい昆虫図鑑
     甲虫…全生物の中で最多の種数
     チョウ・ガ…ゴージャスな美しさ
      ←腹部に目!
     トンボ…日本はトンボの国
     セミ…季節の変化を告げる虫
     アリ…「社会性昆虫」の不思議を知る
     バッタ…昆虫界のジャンプ王

    虫愛づる人たち①
    自在置物作家 満田晴穂
     江戸末期から明治にかけて甲冑職人達によって造られた金属工芸品
     金属板を素材に、昆虫や甲殻類などの関節が稼働し動きも再現させた

    コラム とっておきの一枚②
    「幻のアリとの数奇なる出会い」小松貴
     イバリアリ…トビイロシワアリの働きアリを拉致する
     環境省レッドリストから外されたが、状況は変わっていない。むしろ悪化している。

    ・昆虫のディープな世界
     擬態…昆虫たちの生存戦略
       ☆隠れる作戦:隠蔽擬態
        周囲にまぎれる
        植物にまぎれる
        ウンチになる
       ☆嫌われる作戦
        アリやハチにそっくりになる

     絶滅危惧種…見過ごされがちなレッドリストの虫たち
     里山:かつての虫のユートピア
     空き地・庭:環境維持が難しい
     流水:水質汚染、河川改修←生息環境の消滅
     洞窟:開発、鉱業、地下水の汚染や枯渇。人知れず危機に陥っている
     溜池:埋め立て、護岸、外来魚
     
     飛翔する昆虫を撮る…昆虫写真家が一度は撮りたい
     どの瞬間を狙うのか
     飛んでいる時にしか見えないもの

     表面彫刻…ミクロの眼で見る昆虫の凸凹なからだ

     にぎやかで楽しいアリの社会科…大家族を支える知恵
     アリを利用する様々な同居人

     減少するブナ林に生息する、世界の昆虫を求めて
     日本と世界のオサムシの違い
     花の色が歴史の長さを物語る
     独自の進化を支えるブナ林
     世界のブナ林でチョウを探す

    虫愛づる人たち②
    硝子昆虫作家 つのだゆき
     むしをモチーフに作品を作る
     もともとは虫が苦手
     「人は知らないことに恐怖を感じる」

    コラム とっておきの一枚③
    「対馬の空が晴れるまで」尾園暁
     タイワンシオヤトンボと対馬の青空

    ・さまざまな道具
     鎌…狩りの必需品
     シャベル…汚れもはじくすぐれもの
     バネ…関節の可動域と筋肉が驚異的なジャンプを生む
     鋏…大きなアゴはオスの武器
     ストロー…使わないときはくるくる収納
     マジックハンド…胸の筋肉で口先を動かすスゴ技
      ←ゾウムシ 
     センサー(触覚)…暗闇でもフェロモンをしっかりキャッチ

    虫愛づる人たち③ 
    エッセイスト:昆虫大学学長 メレ山メレ子
     「虫」をきっかけに、好きなものを好きといえる場所を作りたい

    虫愛づる人たち④
    漆工芸作家 分島徹人
     虫屋浪人
     虫と漆を伴侶とする

    コラム とっておきの一枚④
    「シジミチョウの紙吹雪」工藤誠也
     近年(2012)大発生しているシジミチョウ

    ・生命のステージ
     卵…デザイン性豊かな命の源
       エサが用意された卵
       卵に隠された工夫
       葉っぱや糞でゆりかご作り
     いもむし…元々は芋類の葉を食べるスズメガ科の幼虫を指していた
     蛹…完全変態する虫たち
       被蛹・体全体が一体化
       裸蛹・脚や触覚が胴体から離れている蛹
          歩くものも
     羽化…危険を伴う最大のイベント
        セミの羽化、チョウの羽化

    虫愛づる人たち⑤
    切り絵作家 いわたまいこ
     祖母と虫事件、大学生のときの虫との和解
     あらゆる生物にはそれぞれ固有の美しさがある
     紙を切っていると、モチーフにしている生物の美しさが自ずと立ち上がってくる特別な瞬間に立ち会うことができる。

    コラム とっておきの一枚⑤
    「ハネカクシとの奇跡の出会い」島田拓
     世界中で好蟻性生物を探して撮影
     モトサスライアリ(軍隊アリ)と暮らすハネカクシ
     ←軍隊アリの背中に乗る

    ・小さくてヘンテコな昆虫たち
     常識にも重力にもとらわれない、豊かな発想の昆虫たち
     生きるのに不便じゃない?
      ロクロクビオトシブミ…首が長い
      ボンボリヒゲブトオサムシ…真ん丸のいい匂いのする触角
      ツノヒラタチビタマムシ…ツノ?いえ触角です
      ソロバンゴミムシダマシ…触角がソロバン
      ワレカラハネカクシ…目が退化、アリみたい
      カイワレフタバツノゼミ…貝割れ大根なツノ
      ホソカネジャックツノゼミ…風に靡いているみたいなツノ
      カビツノゼミ…白い蠟みたいな物質にカビみたく覆われている
      コブツノゼミ…革細工みたい
      クロオオハチマガイツノゼミ…全身ナイフ。厨二
      
    虫愛づる人たち⑥
    ミュージシャン 知久寿焼
     ツノゼミ沼にはまって
     6種新記載、1種再記載の論文執筆中←調べる

    虫愛づる人たち⑦
    昆虫絵師 じゅえき太郎
     昆虫少年、虫の絵描きになる
     フォルムにこだわるぜ
     昆虫少年、ゆるふわ昆虫図鑑を発信
     ←虫探しパネルみたいな!

    昆虫って、どんな生き物?
     無脊椎動物の中の節足動物
     完全変態と不完全変態
     約100万種…実際は300万~500万種?
     毎日、地球のどこかで新種が発見されている 
     頭部、胸部、腹部からなる
     一対の触角、一対の複眼、3個の単眼、くち 
     前胸、中胸、後胸
     前脚、中脚、後脚
     前翅、後翅
     腸・排泄器官・生殖器官

    未来につなげたい絶滅危惧種の昆虫たち
       

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    投稿日:2023.02.24

  • hito-koto

    hito-koto

    このレビューはネタバレを含みます

     昆虫の世界は知れば知るほどすごい世界だなと思います。その姿かたち、擬態や飛翔、様々な道具・・・。丸山宗利監修「別冊太陽 昆虫のすごい世界」、2018.6発行。哺乳類4千種、鳥類9千種、昆虫は100万種。昆虫は動物種の7割以上を占め。大繁栄している。甲虫は37万種で、日本には1万3千種が。カマキリやタガメの狩り用の鎌、ケラのシャベル、バッタのバネ、クワガタの鋏、チョウのストロー、夜行性のガのセンサー(触角)・・・。昆虫で私達にポピュラーなのは、甲虫、チョウ・ガ、トンボ、セミ、アリ、バッタでしょうか。

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    投稿日:2021.12.29

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