【感想】仁義なき宅配 ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン

横田増生 / 小学館文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • hatasho

    hatasho

    今関わっている仕事に宅配事業が大きく関わっていることから、現場感を知る為に読んだ。
    宅配事業の仕組みだけでなく、各プレーヤーの実態を描いた本はほとんどない中、これほどの取材をした筆者の行動力には感心した。特に、羽田クロノゲートにアルバイトとして潜入した章は大いに見応えがあった。

    総じて、宅配事業は顧客の期待値と回すための工数の釣り合いが価格競争によって大きく歪んでおり、市場が完全に崩壊しているという印象を受けた。

    各社年間10億個を超える荷受けをする中で、営業拠点やベースでの仕分け作業は常にパンク寸前、アルバイトや下請け業者は深夜に業務をパンパンに詰め込まれ低賃金というブラック労働を強いられている。
    コロナによるECの流通量拡大も相まって、ボタン1つでなんでもすぐ届く世の中はいつ終わってもおかしくないと感じた。

    <メモ>
    ・セブンとファミマはヤマトのみ扱い可能(ヤマトとの独占契約)、ローソンは佐川とゆうパック(新浪さんが複数者の競争を好んだ)
    ・Amazonとの提携はもともと日通だったが佐川が安価で受注、その後利益が上がらず現場の疲弊が目立ったため取扱量を縮小、現在はヤマト、日本郵便、佐川、デリバリープロバイダで分担して配送している
    ・ワレモノ注意などのシールを貼っているのは、荷主の要望を受けたヤマト。しかし仕分けの際にそれを守る余裕などなく、荷物の破損やクール便の常温放置などが一定程度起きている。
    続きを読む

    投稿日:2020.09.21

  • kimurakt

    kimurakt

    ネット通販と宅配業者の関係や、
    我々利用者からすると「送料無料」が当たり前になっているけれども裏では業者の宅配費用が買い叩かれているという現実。
    ドローン宅配が実現すればまたパワーバランスは変わるのか?しばらくは宅配業者には厳しいかも。続きを読む

    投稿日:2018.11.21

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