【感想】サイレンズ・イン・ザ・ストリート

エイドリアン・マッキンティ, 武藤陽生 / ハヤカワ・ミステリ文庫
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
1
8
2
1
0

ブクログレビュー

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  • 茶山

    茶山

    混乱極める北アイルランドに、なぜか誘致された、懐かしきデロリアン・モーター・カンパニー。その自動車工場をめぐる金と利権に絡んだ話。
    デロリアンに何か問題があったら、今度こそ北アイルランドはお終いだ...という哀しい切迫感が、ご当地の人たちの軋轢をさらに育んだ様子。
    加えて、英国とアルゼンチンの間にフォークランド紛争が勃発し、北アイルランドから英国人が招集されて、街を監視する人がいなくなったことが、混乱に拍車をかけてしまったようです。
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    投稿日:2023.04.14

  • 縹リツ

    縹リツ

    慣れてきたのか、前作よりも読みやすかったです。
    とりあえず1巻の序盤で投げ出さなくて良かったです。
    このままシリーズを追いたいと思います。

    投稿日:2023.01.23

  • 大学いもの皮

    大学いもの皮

    面白かったー。ミステリーとしては、御都合主義で主人公ショーンの頭脳で解決というより、運で真相が判明した感はある。地道に積み重ねる捜査は、決して無駄ではないがスマートとは言えず、青天の霹靂のような救いや発見があり、ようやく点と点が結びつくような感じ。だが、捜査過程は、事件の真相がどこに転がっていくのか全く読めない興味の持続と、殺伐・退廃した北アイルランド事情、個性的で多面的な登場人物が、うまくブレンドし重層的で厚みのあるものとなっている。まだ未熟さはありながら、妙に達観し哀愁漂うショーンの語りもくせになる。続きを読む

    投稿日:2022.09.12

  • ひまわりめろん

    ひまわりめろん

    本作を読んで一番に思ったことは、やはりシリーズ物は順番に読むべきだということだ

    とりあえず興味をそそられたので評価点の高い4作目から読んでみよう(なぜ4作目から読み始めたか思い出した)というのはFBIが仕掛けた罠なので気をつけたほうがよろしい

    それにしても本当にハードボイルドらしいハードボイルドといえるシリーズで、バーボンウイスキーはショットグラスで飲むという方には是非お勧めしたい

    ハードボイルドといえばひねくれ者で頑固なタフガイが主人公と相場は決まっていて、本作の主人公ショーン・ダフィもまさにその通りの人物であり、実は自分はそのタイプの主人公はあまり好きではないのだ本来は
    しかしながらダフィはもう大好きだ
    理由はダフィの二人の部下クラビーとマティとの関係性にあって、これがもう完全に「舐められてる」のだ
    舐められているがそこには深い尊敬と信頼が込められていて、この3人のやり取りがダフィを愛すべき人物として形づくってるんよね


    セリフだけでは伝わらないかもしれないけど面白かったダフィのセリフを

    工場跡地を捜索中にどちらがコンテナの中を調べるかでクラビーと揉めて
    「確かにコイントスには負けたが、巡査部長への昇進試験で俺の助けが必要になったときは覚えていろよ」

    仲が気まずくなっている女医(病理医)と会いたくなくてぐずぐずしているのをクラビーに咎められたダフィが病院の受付に
    「キャリック署のダフィ警部補です。こっちは私の精神的指導者のマクラバン巡査刑事」

    ダフィの指示に「それ、なんの意味があるんすか?」と言い返すマティに向かって
    「ウィリアム・シェイクスピアの言葉にこういうのがある。“いいからやれ、汝、このくそったれ“」

    他にもたくさんあるし、上司のブレナン警部とのやり取りもいちいち面白いんよね

    さぁ次は5巻だ!
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    投稿日:2022.08.31

  • NASU88

    NASU88

    紛争真っ只中の北アイルランドの刑事ショーン・ダフィ警部補シリーズ第2作。相変わらずの軽口と音楽ジョークが笑えるけど、北アイルランドの80年代ってこんなにデンジャラスなのね。映画ベルファストがそのまま少し時代が進んだ感じ。
    デロリアン含めて魅力的なストーリーと登場人物たち。事件解決の進み具合がとってもスローなのが、少したるかったかな。次はどうするか、迷うところ。3.6
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    投稿日:2022.06.23

  • fattycatlover

    fattycatlover

    このレビューはネタバレを含みます

    ショーン・ダフィシリーズ二作目。

    フィンランド紛争が発生し、
    不景気は相変わらず、
    ダフィも車の下を覗き込んで爆弾がないこを確認するのは
    相変わらずだが、
    前作ほど緊迫感漂う感じではない。

    またもや切断された死体が
    工場の跡地から発見され、アメリカ人だと判明。
    死体が運ばれたスーツケースの持ち主も死んでいたが、
    そのずさんな捜査に疑問を持つダフィ。
    捜査を行った刑事がテロリストに殺されたが、
    事件とは無関係なのか…。

    アメリカまで飛んで事件を解決しようとしたのに、
    刑事を辞めさせられてしまって気の毒。
    前作で一緒に住居侵入までしたローラとも別れたし。
    もっとも、
    同僚に事件関係者と女性には事欠かないので、
    さみしくはないかも。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.05.07

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