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ホリユウスケ / ゴラクエッグ (1件のレビュー)
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猿山リム
わたしの六月はゾンビ月間。 コロナ禍下の昨今、外出を制限されて「デリバリー」が多く利用され、時節的にも身近な言葉+オブザデッドな作品。 ゾンビ大量発生の「非常事態宣言」が解除されたばかりの日…本を舞台に描かれた作品で、なんとも時事的にマッチした作品なんだ・・・と思ったが、奥付によると初版が平成30年11月とコロナ以前。 デリバリーもウーバーイーツじゃなくて健康・・・というと却ってわかりにくいか。 ゾンビ嬢を派遣するデリヘル。 性感染しないゾンビで、凶暴性を排除されたゾンヘル嬢が相手してくれる。 前後編なものもあるが基本一話完結が詰まった構成。 設定はコメディよりかもしれないが、一話一話深めのエピソードが仕込まれ、「いい話」としてしっかりまとめられている。 基本、説教臭い話が嫌いなんだけど、そこは「ゾンビ」や「性風俗」あたりが和らげて、トータル的に非常にいい話。 ゾンビ作品には「ホラー」か「コメディ」の二つしかないと思っていたが、ちゃんとドラマを語れる構成があったのかと感動した。 生きたデリヘル嬢ではギリギリ成立しない、ゾンビならではの「ドラマ」。 エロとホラーとドラマ。 いろんな要素が絶妙なバランスで成立した傑作。 今検索しても2巻以降がヒットしない。 ぜひ今、甦ってほしいシリーズ。続きを読む
投稿日:2021.06.13
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