【感想】手をつないだまま さくらんぼの館で

令丈ヒロ子 / 角川書店単行本
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • 灯和 輝

    灯和 輝

    このレビューはネタバレを含みます

    やるせなく切ない話でした。
    でも後味は苦くないです。

    作家になった大学生が、親戚の家で小学生の女の子の面倒を見ることになって…、という最初の物語が、結局は彼の夢で、
    作家だったことも温かい商店街も娘のように思い始めてたわがままな女の子も夢で、

    彼は否応なしに、兄だけでなくかけがえのない恋人まで失った現実の自分に戻らなくてはいけなかった。
    それでもこれが、向き合う現実と優しい夢とこれからも紡がれていく時間の為の物語だというのは伝わります。
    彼がいつまで、恋人を忘れないでいるのか、生きている人間の心はどんどん上書きされていくのでわかりませんが、
    でも恋人のお母さんが約束させたように、ずっと忘れなければいい、でもそれは自分が失わせた命からの呪いでなく、綺麗な感情であればいいと思います。

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    投稿日:2024.03.19

  • 秋茸梓樹

    秋茸梓樹

    表紙とタイトルが可愛くて、手に取りました。

    「白桜館」での出来事がとても楽しそうで、私も住みたいなぁと思いながら読んでいました。

    予想外の展開で、展開のもっていき方が上手いなぁと思いました。

    りなの正体がわかった時、涙が止まりませんでした……

    涙が止まった時、前を向いて歩いていける気持ちにさせてくれました。

    出会えてよかったなと思える作品でした。
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    投稿日:2023.12.01

  • よつば

    よつば

    メルヘンタッチな表紙に可愛いタイトル。

    そしてこの物語の舞台はアニメに出てきそうな洋館・「白桜館」
    遠縁のおばあさんに管理を任され小説を書きながら1人で暮らしていた大学生の颯太の元に突然現れたちょっと生意気な10歳の少女りりな。

    ギクシャクしていた二人が兄妹、父娘の様にどんどん仲良くなって行く姿に気持ちが温かくなり読み進めていると中盤になり物語は急展開する。

    すっかり油断していた事もあり、その後の辛すぎた事実にやりきれない思いが溢れる。

    ファンタジー要素にミステリーを加え、そしてラストの思いがけない事実にジンと来る。
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    投稿日:2023.02.12

  • 中目黒ぱるこ

    中目黒ぱるこ

    このレビューはネタバレを含みます

    図書館で借りたので帯がなかったため、ふわふわした感じのストーリーかと思ったのですが、案外しっとり重めでした。
    予想外の展開で、おもしろかったです。
    夢の中の世界の方が幸せで、切なくなる話だったけど、読み終わったときには自然と前向きになれるストーリーでした。

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    投稿日:2022.09.30

  • ぺろりん。

    ぺろりん。

    夢は、自分の希望や願いを写し出すとも言うけど、夢ばっか見てるわけにもいかなくて、結局現実に向き合っていかなきゃいけない日が来る。そして、その夢を現実のものにするのは自分でしかない。
    うまく行かなくて詰まることもあるけれど、一歩ずつでも、前に進めていたら良い。続きを読む

    投稿日:2022.07.27

  • しょー

    しょー

    するするサクサクと読めるお話やった。
    児童文学作家さんとのことで、とっても読みやすい、優しいふんわりとしたお話やった。
    颯太が頑張って前をむいて歩けていけますよぉに。

    投稿日:2019.11.03

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