十二人の死にたい子どもたち

冲方丁 / 文春文庫
(66件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
12
17
20
5
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • 廃病院に集まった十二人の少年少女。彼らの目的は「安楽死」をすること。決を取り、全員一致で、それは実行されるはずだった。だが、病院のベッドには“十三人目”の少年の死体が。彼は何者で、なぜここにいるのか?「実行」を阻む問題に、十二人は議論を重ねていく。互いの思いの交錯する中で出された結論とは。(e-honより)続きを読む

    投稿日:2019.04.08

  • 2019/4/5 読了一気読みがおすすめ。ラストは、期待を裏切らず面白かった。ただ途中、視点が行ったり来たりで分けて読むと理解しづらくなった。

    投稿日:2019.04.05

  • 久しぶりに冲方作品を読了、最近の映画化作品であり作家生活20周年記念作品らしい。マルドゥックスクランブルから蒼穹のファフナー、メディアは違えどもSFから入り込み、本屋大賞受賞の天地明察から連なる時代小説に嵌り、ここにきて本格ミステリである。しかもなんとも挑戦的タイトルである。期待値が高かった…そして期待値のはるか斜め上を行く読み応えであった。

    ここで述べるまでもないが「12人の怒れる男」を彷彿させる、このハリウッド作品を視聴したのはかなり昔のことであるが、密室劇ならではの緊迫感は息をするのを忘れるほどに没頭した記憶がある。その後「12人の優しい日本人」という邦画があったようだがこちらは視ていない。共通項として12人のディスカッションにより真相と思われたものが徐々に壊れていくさま、新たに提示される証拠と、それが示す新事実のスリルの連鎖が人の心を捉え、高い評価を受けているだろう。

    この設定を「死にたい子ども」に置き換えてクローズドサークルの密室劇を見事に完成させている。解説の言葉を使えばミステリ的謎解きと、「死にたい子ども」たちの行く末を両立させた上での着地である。ネタバレを恐れずに言えば、最後のどんでん返しサービスも盛り込まれていた。

    ミステリ的構成としても、解決へのヒント、伏線全てのピースが嵌まりきっての決着であり、探偵役の少年「シンジロウ」が非常に魅了的だった。彼の活躍をもっと見てみたいと思ったが設定上無理なのかもしれない。

    ミステリの分野でもこれだけの完成度の作品が上梓されるとは!冲方丁という作家、ますます見逃せない存在となった。
    続きを読む

    投稿日:2019.03.29

  • このレビューはネタバレを含みます

    生きてる間の永遠のテーマ、死。
    しかも内容は安楽死。
    子どもたちは、本の中で必死に考えている。
    なかなかハードな問題を抱えて、死にたいと願い、集ってきた子どもたちの心境、社会問題、なんとなくな子もいるけど、ふとやってくる死の観念。
    読み終えてから、初めてスタートラインに立つ一冊でした。
    これは難問だ…。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.03.10

  • ずっと気になっていたけれど、映画で話題になったことをきっかけに、やっと読了。

    「死にたい」と望む、12人の、10代の子どもたち。主催者の元、ある場所に集まり、集団自殺をしようとするが、予想外のトラブルが発生する。そこで、12人で話し合い、全員が納得しての自殺を目指す。

    集まった12人は、生まれ育った環境も違う。社会の中では、出会うはずも関わるはずもなかった人たちが、関わり合っていく。その中で、それぞれにうまれる、新たな視点。視野が広がることで出会う、新たな価値観。奇妙な、小さな社会の中で、それぞれ成長しているように感じられる。そして、どの子も魅力的である。本当に死ぬの??もったいないよ、と思うくらいに。もちろん、自殺の動機もそれぞれ違うが、それが物語の中で、徐々に明らかになっていく。それぞれに違う背景があるが、共通していることは、「大人に失望している」ということ。ニュースで聞いたことあるような、日本で、実際に起こっていること、でも、自分には関係ないと思いがちなこと、で、確かに犠牲になり、傷ついている子どもがいるんだということを、改めて感じた。
    ストーリーとしては、先の展開が少し読めてしまうが、大人の一人として、子どもをとりまく環境については、よく考えたいと思わされた。
    続きを読む

    投稿日:2019.03.09

  • 正直、ラストが期待外れ...。伏線が分かりやすく、ある意味ネタバレ展開だが、途中のシンジロウの謎解きはなかなか面白い。
    少々冗長でもう少しコンパクトにまとめてもそれなりに楽しめたのでは?映画はたぶん観ないです...。続きを読む

    投稿日:2019.03.05

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。