魔の山 上

トーマス・マン, 関泰祐, 望月市恵 / 岩波文庫
(31件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
8
9
8
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ブクログレビュー

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  • SnowyYuki

    SnowyYuki

    このレビューはネタバレを含みます

     23歳のハンスカストルプが魔の山,ベルクホーフというサナトリウムへやってきて7ヶ月。謝肉祭,ワルプルギスの夜まで。
     ハンス・カストルプの生い立ち,ハンス・カストルプとヨーアヒム・チームセンの関係と各々の性格や興味,人文主義者でハンス・カストルプの教師たろうとするイタリア人のロドヴィゴ・セテムブリーニとの出会い,時間の流れについて,ハンス・カストルプが一流ロシア人席に座るクラウディア・ショーシャ夫人に興味を抱くまでの心の動きと恋心の扱い方,病気というものの捉え方などなど。

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    投稿日:2019.08.10

  • めかぶ

    めかぶ

    このレビューはネタバレを含みます

    とにかく長い。退屈。特に何も起きないまま上巻が終わる。ちょこちょこ動きはあるのだけれど。サナトリウムでの様々な人々との交流を通した青年の成長物語、とでもいうのかしら。病気、死、宗教、戦争、いろんなテーマを登場人物を通してひたすら討論していく場面が続く。しんどい。下巻、盛り上がりを見せてきたところで終わってしまう。しんどい。小説というよりも哲学書のような。しんどかったけど達成感はあった。これを読めたらもう何でも読めそう。ハンスが遭難しかけて生と死について開眼していくところは繰り返し読んだ。あの部分のために他を読んだのだと言ってもいいレベルで沁み入った。結論、しんどかったけど読んでよかった。しんどいけど読んだ方がいい。

    好きだった箇所をメモしておいたので貼っておく。
    「人間は死よりも高貴であり、死に従属するには高貴すぎる、頭脳の自由を持つからだ。人間は生よりも高貴であり、生に従属するには高貴すぎる、心の中に敬虔さを持つからだ。」

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    投稿日:2019.03.16

  • 葛城剛志

    葛城剛志

     「退屈な教養小説」というのが率直な感想である。
    「魔の山」と言うと何やらファンタジーな空間を連想する向きが多そうだが、実際には結核療養のための施設…サナトリウムである。
    高山の療養施設ながらまるでリゾート施設のような雰囲気で、若くしてここに送られた主人公は特に将来を悲観する事も無く周囲の一癖も二癖もある大人達から色々学ぶ事になる。
    まぁ大半は主人公について回るセテムブリーニとかいうオッサンの寓話的警告で、表向きはただ食って散歩して寝ているだけなのに分厚い本の上下巻とかよく書けたものだ。

     元々は「大学に入ったら何やら小難しそうな本に挑戦したい」というだけの理由で読んだので内容らしい内容はもうほとんど覚えていない。
    この本を読んで何か一つ得た事があるとすれば主人公がやたら気にしている人妻のクラウディア・ショーシャがサルバドール・ダリの妻となったガラのモデルらしいと後に判った事ぐらいだ。
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    投稿日:2018.07.05

  • マタン

    マタン

    このレビューはネタバレを含みます

    これは読むのに苦労したなー…
    なぜならば終盤のハンス青年の
    ほのかな思いが成就するときに
    他の言語でしゃべっているのを表現するために
    カタカナ混じりの会話になってるのよ。

    平凡な位置青年であるハンスが
    いとこの療養に付き合いうために
    3週間の期限付きでサナトリウムに
    行くことになったけれども…

    …がつく通りでお察しです。
    それとページ数で。
    結局彼も発熱により
    サナトリウムから降りられなくなるのです。

    平凡な彼は
    やがて様々な患者に感化され
    心の成長を遂げていきます。
    人体に興味を覚えたり
    恋というものを覚えたり
    そして、それが成就したり。

    下巻、すごく気になるのよね…

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    投稿日:2018.05.28

  • oriduru1970

    oriduru1970

    「このことに連関して、たとえばトーマス・マンの小説「魔の山」では、いま扱っている強制収容所の囚人とやや比喩的に類似した状況にある人々、すなわち結核療養所の入所患者で、同様に退院の期限を知らず、同様に「未来を失って」、すなわち未来の目的に向けられていない存在を送っている人々の心理的な変化が描かれているのである」『夜と霧』フランクル p.174続きを読む

    投稿日:2015.02.09

  • しょすたこおびち

    しょすたこおびち

    「ノルウェイの森」でキーとなる物語。サナトリウムに入院している従兄ヨアヒムを、学校出たてのハンス・カストルプが尋ねて、そこで7週間のつもりが7年も過ごすことになる。大学工学部を出たばかりの世間知らずなところがなんともリアル。セテムブリーニが御託を並べるところがウザイが、経済的な後ろ盾が無く困窮している彼と、従兄弟達の恵まれた生活とが第1の対比をなす。下巻に第2の対比がある。たっぷり頁を使ったショーシャ夫人との恋愛沙汰がどうなるのか。閉じた空間に医者、患者ら多彩な登場人物がいて、読んでも読んでも飽きない。続きを読む

    投稿日:2013.10.15

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