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津本陽 / 文春文庫 (2件のレビュー)
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reinou
このレビューはネタバレを含みます
徳川政権樹立に至る歴史小説。上中下巻の下巻。著者の良さは史料を駆使し、具体的な戦場での展開を解読する点だ。織豊政権下の「夢」3部作もそれに漏れず、殊に、秀吉については、九州征伐・紀州征伐、さらに文禄・慶長の役の詳述が類例を見ない。しかし、家康の場合、秀吉死後であれば、具体的な戦役は関ヶ原合戦と大坂の陣しかない。この2つは余りに数多の作品で展開まで含め描かれている。つまり戦記モノとして新奇性がないのだ。結果、決して面白い作品とは言い難い。ただ、こんな批判は簡単だろうが、著者の長所に鑑みるに止むを得ないとも。
投稿日:2017.01.24
nakaizawa
(2001.03.10読了)(2000.04.14購入) (「BOOK」データベースより) 関ヶ原以来、十五年を隠忍自重した家康が、七十三歳にして宿願の豊臣家打倒に立ち上がる。堅固な大坂城に長期戦は不…利とみた家康は、総濠埋立てを条件に一旦和睦する。その後、再び秀頼を挑発、再戦の端緒を掴むのだった―。戦国乱世を負けながらも生き抜いた稀有な男の不屈の精神を余すところなく描いた大長篇。 ☆津本陽さんの本(既読) 「下天は夢か 一」津本陽著、講談社文庫、1992.06.15 「下天は夢か 四」津本陽著、講談社文庫、1992.07.15 「下天は夢か 信長私記」津本陽著、新潮文庫、1994.09.01 「夢のまた夢 一」津本陽著、文春文庫、1996.01.10 「夢のまた夢 五」津本陽著、文春文庫、1996.02.10 「乾坤の夢(上)」津本陽著、文春文庫、1999.12.10 「乾坤の夢(中)」津本陽著、文春文庫、1999.12.10続きを読む
投稿日:2013.01.04
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