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横山和輝 / 東洋経済新報社 (14件のレビュー)
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ゲレーロ
興味深い内容でした。 洗練されているとばかり思っていた現代のエコシステムは、過去から地続きで発展してきた途上の地点でしかなかったことに気づけた点は非常に勉強になりました。 そして、過去の賢人や為政…者の思考と施策を学ぶことで、今私たちの生活が膨大な智恵と試行錯誤の上に成り立っていることにも気づきますが、時の為政者がどのような想いで社会と対峙してきたかを本書を通し想像することは非常に楽しいです。 福沢諭吉と徳川吉宗の項が面白く、個人的にもう少し調べてみようと感じました。続きを読む
投稿日:2022.09.23
kumasank
歴史の事象を経済学の知見で読み解くと言うのが素晴らしい。次のステップとして、デジタルテクノロジーへの深化を期待したい。
投稿日:2022.03.21
smatoga
経済学と歴史を結びつけて考えるのは新たな断面が見つかっておもしろい!学校教育と経済(女性教員が賃金が安くてたくさん雇われた等)は興味深い。 取り付け騒ぎとゲーム理論もおもしろかった。
投稿日:2021.09.14
wankoronyan
経済のしくみを歴史的要素をテーマにして理解を試みる一冊。大学の授業を本にしたようなもの。なつかしい。 貨幣の経済学についてのところが興味深かった。 もともと奈良時代の中央集権制にしたころは皇朝…十二銭など自国で通貨を発行しようとしたから、中国銭は使用禁止にしようとした。 しかし、中世になっても流通するのは中国から輸入される銅銭ばかり。そりゃそうなんだ。日本で貨幣経済が浸透していないから。銭でやり取りされるのは大陸からの輸入品が多い。だから中国銭に価値や信用が生まれて、そっちばかり使われる。 平安後期からはもう宋銭を基軸通貨にしちゃったもんね。貨幣の管理コストが無駄になるから、中国銭を使ったほうがよい。鋳造技術も適わないし、交換手数料もばかにならない。 これが貨幣は信用に基づいているものであるという実例だなって思う。自国通貨にしたくても、自国に産業が乏しくて貨幣経済が回らないようだと、外国通貨じゃないと価値が生まれない。信用というよりも、価値があるかないか。貨幣を発行する国に、価値あるものがいっぱいあるかどうかってのが、貨幣の根拠になっているのだ。続きを読む
投稿日:2021.08.20
timezero11
日本史あまり知らないので、面白そうだと読んでみた。 マクロよりの章より、ミクロ、経営系のが断然面白く読める(理解度の違い)。 インセンティブを扱う2章では、現古河電工の鈴木恒三郎の改革が取り上げられ…る(模範工場)。で、当時温情主義というのがあって、彼はその代表格。工場経営に福利厚生。いわく、食堂やら浴場やらを整備すると。いまのIT企業みたい。で、そういう温情主義には、経営者による一方的な仲間意識の押し付けだという拒絶反応や反発もあったとか。これも最近復活をみせた昭和な会社運動会にも似た現象か。 (温情主義とインセンティブ設計があいまって、工場生産性と品質は飛躍的に上昇。) そして、次の話題は、律令制度へ。 監査的な(検査)機能が財源的に立ち行かなくなり、代理人である国司の歪んだ行動が発生。帳簿の虚偽記載なども。ああ、監査は大事。 取引コストの章では、「組織の記憶力」を高めるとよいと。分業化された現代の仕事環境においては、誰もが何もかも詳しくなることよりも、「誰が何に詳しいかをみんなが知っている」ことのほうが組織の記憶力を高めることができ、結果取引コストを削減できる。 この章の参考文献に、院生同期の論文があった!続きを読む
投稿日:2021.04.04
あおげん
各章、各時代の経済を取り上げた内容を総括すると、 人間はどの時代でもインセンティブとエンフォースメントのバランスの中に存在し、金と権力を望む。 これは政治だけでなく経済も宗教も一緒。そして日本だけでな…く世界にも通用することと思う。 そして今現代においても変わらず存在する・・・ 個人的には荘園制の前後が面白い (飛鳥時代)律令制→荘園制→武士の誕生(鎌倉時代)続きを読む
投稿日:2020.10.21
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