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林譲治 / ハヤカワ文庫JA (11件のレビュー)
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総合評価:
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toshi
このレビューはネタバレを含みます
兵站で勝つというよりは、「兵站を確保して、それを活用するのは大変なんだよ」という話。制式装備がいくつあって、その中の必要な物を必要な時に必要な量だけ届けるというのがいかに難しいか。数が揃うのを待っていたら勝機を逸してしまうし、見切り発車すると現地部隊の英雄的な活躍に頼らなければならない。工業的な問題だけでなく、他星系の工場を効率的に動かすのに武力による威嚇が必要だったり、有効な装備があってもそれを使える法的根拠が無かったりして、兵站というのは範囲の広い概念だなあと。 小説としては、前半の調査・政治的な話は読み進めるのに何度も中断するほどの平坦さだけど、後半の戦闘シーンは五里霧中で想定外がたくさん起こるので読みやすい。ただ話の主役は前半なんだよなあ。
投稿日:2023.08.02
seinimentai
敵であるガイナスが人類のクローン兵士であることは、予想できた。この巻ではあまり、兵站が主役とならなかった。今後の展開に期待。
投稿日:2023.07.31
umisuzume0303
ずっと気になっていたシリーズものをついに手に取る。三体とかヘイルメアリーとかに比べると、文章や登場人物の設定が幼稚というか、映画というよりもアニメ化が合う印象。まぁヤングアダルト分野なので、当然かもし…れませんが。 と、細かな点で没入感を削ぐ点は否めませんが、ストーリーの骨格自体は骨太で先を読ませる力は十分にありました。続きを読む
投稿日:2023.06.18
あしげ
ミリタリーハードSF、バリバリのSFが読みたくなって、話題のこの本を読んだ。 設定された世界に戸惑い(星系の名前は日本なのに、惑星?、星系?) 登場人物の見分けが難しいながら、ファーストコンタクもの…としては、謎が多く続きが気になる。続きを読む
投稿日:2023.03.23
Stray bookworm
まだ一巻め。ゆえにか、タイトルにある「兵站」への言及はたびたびあるものの、主題とよべるほどには出てこない。 地球での歴史や文化が伝説となってしまうほどに時を経た未来が舞台であるので、人種とか言語や文化…も混ぜこぜになっているだろうと思うのだが、日本人的氏名ばかりなのは、人類はいったいどんな歴史を辿ってきたのだろうと思ってしまうのは否めない。まぁ、日本人が日本語で読むので、漢字の名前のほうがキャラクターを区別しやすくて読みやすいので問題はないしむしろ助かるのだが。アラブ・イスラム圏とか、インド・中国、あのあたりの文化はどうなったのか?国家の概念は失われたようだが、日系のみ生き残ったんだろか。あるいは別の播種船に乗った別の文化の人類が敵の正体だったりして? じわじわと、得体の知れないエイリアンと戦う羽目になっていき、相手の正体もじわじわベールを剥がされてゆく感じはおもしろい。 敵のエイリアンが「秒」の単位を使って推測していると予想する描写があったが、秒はSI単位系だしエイリアンが使う単位系は違うべ?と、そこは気になった。 あと、「英雄の誕生とは、兵站の失敗に過ぎない」って言葉は、腑に落ちてない。ハンニバルは例外だろうか。三国志に出てくる英雄たちは、記録にこそ残っていないが、あのでっかい中華世界において、兵站に支えられてこそ英雄になれたのでは。星間戦争なら尚更、兵站に失敗したら英雄どころか戦争にならず一方的にやられて死ぬのでは…?続きを読む
投稿日:2021.09.03
ken7ynwa
兵站ですよ兵站。 旧日本軍が軽視し、石油を求めて戦線を拡大せざる得なかった兵站ですよ。 自由惑星同盟が、一部の主戦楽観論に押され、銀河帝国領内奥深くまで進んでしまい、飢えることになった兵站ですよ。 … 「英雄の誕生とは兵站の失敗に過ぎない」とは! さて宇宙人の正体は如何に。続きを読む
投稿日:2021.07.23
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