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角田光代, 松尾たいこ / 双葉文庫 (168件のレビュー)
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えみりん
これまでにもらったプレゼントを振り返ってみた。小さい頃に親からもらったずっと欲しかったローラースケートや、オモチャの指輪、大人になってもらったマカロンや靴など色々思いつくけど、物そのものを通して、贈っ…てくれた人との思い出やその頃の気持ちが物とともに記憶として残っている。 大人になると、物そのもの以外にも、言葉や行動、存在自体が贈り物だなと感じる瞬間と出会うようになった。 プレゼントだと気づかないくらい些細なことから大きな存在まで、心にしみる大事なプレゼントに気づかせてくれる話が詰まった一冊。続きを読む
投稿日:2024.02.07
ONO
女が一生にもらうであろうプレゼントにまつわる短編12編。共感できるところがいっぱい。子どもが描いた家族の絵のエピソードがささった。
投稿日:2024.01.20
みなと
プレゼントに関する短編集 人からもらうものって姿形のあるものだけじゃなく、姿形のあるプレゼントだったとしてもそれと一緒に愛情とか仲直りしようとする気持ちとかが含まれてるみたいな内容でなるほどねえってな…った 女性が主人公で大体のストーリーが暗いというか現実的でキラキラしてない現状とかから始まるのも角田光代らしくて引き込まれた その現実的な退屈とか不満とか色々ネガティブな感情とかがごちゃごちゃな生活の中で立ち止まって考えてみたら、ある物事とか今の状態とかが実はすごいありがたいってこととか、過去のキラキラの思い出が作り出したのが今だって気がつくみたいな現実離れしてないストーリーなのがすごいよかった 続きを読む
投稿日:2024.01.13
planets13
それはほんの些細なことかもしれない。あるいは、気づけずに過ごしてきてしまったかもしれない。そんな小さな幸せが、世の中にはいっぱいあるんでしょうね...
投稿日:2023.12.24
玄川 阿紀
友人がプレゼントしてくれた一冊。本を読むのが苦手で、悩んでいた私のことを考えて選んでくれたのだと思う。タイトルとまさに同じ状況で、「私もこんな粋なことができる素敵な女性になりたい!」と思った。 私は…、映画でも観ている途中で最初のほうの話を忘れてしまったりする。この短編小説は、短いからこそ何も忘れないうちに読み終えることができた。どの物語にも印象的なシーンがあり、比喩表現一つとっても洗練されていて、これから先、私が同じような場面に出会ったら、この小説に書いてあるように感じるのだろうと思った。真似したいフレーズもたくさんあったなあ! 物語の一つ一つに感動ポイントがあって、電車で読みながら、涙をこらえるのが必死でした。何年も前に書かれた本だけど、人が感動する場面は変わらないのだなあ。続きを読む
投稿日:2023.11.26
hiro
このレビューはネタバレを含みます
びっくりした。もはや思い出せるはずがないと思っていた感情が急によみがえってボロボロ泣いた。 もらったもの、してもらったことの短編集。時々、いい話だなーとは思うけどまぁそこまで心に残る感じではないかな、、と思いながら読み進めた。 だけど最後の話になった時、年老いた女性が、夫の昔の浮気相手を思い浮かべて、やっぱり話ぐらいしておけばよかったかな、と、もう恨むことも無くふと考え、夫にしてもらったことで一番うれしかったことは何だった?と会話を空想するシーン。何故かそこで私も、うーーーん、何だったかなーー・・、と自分の夫との昔から今までの様々な出来事を思い返してしまった。 そして思い当たって、そうだったそうだった、本当に好きだった、うわぁ懐かしいな、もう一生そんな気持ちに出会う事は無いだろうと思っていたけど、消し去ってなかったのかと驚いた。 短編集の2つ目あたりで、途中をとばして最後の話を読んだ時は何も思わなかったのに、全部読んだ後だったからか「もらったもの」の定義が一瞬広がっていたのかもしれない。 記憶の彼方にやってしまっていた、自分にとって大切なものを思い出すことができてよかった。
投稿日:2023.07.11
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