【感想】新宿鮫~新宿鮫1 新装版~

大沢在昌 / 光文社文庫
(59件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
6
25
19
2
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ブクログレビュー

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  • meirin213

    meirin213

    小学館のポッドキャストで月村了衛先生が警察小説のエポックメイキング的な一冊として挙げていたのでこの機に読んだ。なるほどこれはハードボイルドを地で行く主人公鮫島筆頭にキャラクター造形がピカイチ。とはいえ展開、特に後半はご都合主義が過ぎるという印象が拭えない。もう少し必然性があるような描きかたができたのではと思うし、「エド」に関しては本筋に対して弱いし、あまりここまで描く意義を感じなかった。それよりも晶や桃井、木津の内面描写をしてくれた方が盛り上がったのでは、とも。

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    投稿日:2024.03.19

  • レモン

    レモン

     ハードボイルドは初めてかもしれない。この文体がハードボイルドの王道なのかもしれないが、とても読みにくく感じた。句点の多さ、会話文の長さ、隠語の多用は時代のせい?一匹狼と言えば聞こえはいいが、犯人検挙できなければお荷物以外の何物でもない上、単独捜査なんて許されないだろう。ハードボイルドには野暮なツッコミか。好きな人には堪らないのかな。個人的には中高生くらいで読んでいれば、まだ楽しめたような気がする。続きを読む

    投稿日:2024.02.29

  • $ABU

    $ABU

    Kindleにて再購入で再読了
    久々に読んだ
    この時代のあの街をぎりぎり知っている
    やっぱり面白いシリーズ

    投稿日:2023.10.23

  • しば

    しば

    梶に借りた。
    余分な専門用語の説明はない。後半はテンポの良いロックが緊張感を持って流れ続ける。一瞬佐倉。

    投稿日:2023.07.09

  • DJ Charlie

    DJ Charlie

    「頁を繰る手が停められない」と夢中で読書に興じる事を表現してみる訳だが、本作は正しくそういう表現を使ってみたい作品だ。仮令僅かであっても時間を設け、「続き」を知るべく本の頁を繰ることが止められなくなるのだ。
    現在(※本稿を綴っている2023年6月)に至る迄、文庫化された長篇が11冊、未だ文庫化されていない長篇が1冊、シリーズ関係の短篇集が1冊と、計13冊が在るシリーズであるが、その「出発点」、「原点」が本作である。「第1作」である。
    <新宿鮫>シリーズは、色々と「訳アリ」な新宿署の鮫島警部が、様々な事件の解決に向けて奮戦するという物語である。本作は「第1作」であるので、その「訳アリ」に関係する事項も色々と描かれている。シリーズの後の作品で言及が在る場合も多いのだが、本作はその「訳アリ」に関連する部分が詳しいのが面白い。
    新宿署防犯課(※作品が登場した頃の呼び方で、現在の「生活安全課」である。)の鮫島は、何時も一人で“遊軍”的に捜査活動をしているのだが、細かいことから大掛かりなこと迄、管内で様々な事件が起こる新宿署では事件の被疑者の検挙数が多く、少し知られた存在となっている。
    本作はその鮫島が、或る男を探し、一人でその立ち回りそうな辺りで活動をしているというような辺りから起こる。
    鮫島が追うのは木津要という人物だった。木津は銃を密造している。鮫島が嘗て逮捕した経過が在ったが、多数製作していた銃や“工房”を発見する事等が出来ず、比較的短期の服役で出所していた。そしてその銃の密造をまた始めている可能性が高いと考えられた。
    木津は「狂気の天才職人」とでも呼ぶべき存在で、相対的に入手し易い材料等を工夫し、用途に応じた十分な殺傷力を持ち、街で持ち歩いても銃を持っているとは思い悪いようなモノに偽装されているという、極めて厄介なモノを密かに製作し、暴力団関係者等に売っていた。“作品”はなかなかに高価でもあった。
    そういう中、新宿署管内で警察官が殺害される事件が発生した。2人が前後に並ぶように自転車で巡回中であった制服姿の警官達の、後側の警官が撃たれ、身体を突き抜けた銃弾が前側の警官に当り、2人共死亡してしまっていた。強い貫通力の在るライフル弾のようなモノでも使ったと考えられるが、その種の弾丸を放つ狙撃銃のようなモノで狙い撃ちが出来そうな様子でもない。
    そしてその警官殺害の捜査が難航する中、更に2人が殺害された。パトカーの横に停車したバイクに乗っていた者が、車の窓越しに銃弾を撃ち込んだのだという。
    こういう中であったが、鮫島は警官殺害の捜査本部への参加を断り、執念深く木津を追っていた。
    ということで、事件が如何に展開するのかという物語だ。少しずつ謎を解明し、手掛かりが手繰り寄せられ、緊張感溢れる闘い、追跡も織り交じりながら進展する。
    ハッキリ言えば、初登場が1990年頃で、そういう時代の雰囲気の描写、登場するモノが在るのだが、「変な古臭い感じ」ということは全く感じない。
    本作には、シリーズを通じて登場する桃井課長、鑑識係の藪、交際している晶(しょう)という、鮫島に身近な人達も初登場で、後の作品で言及されている挿話も在る。そしてやや“敵役”的な存在感も在る、何作品かに登場する鮫島と警察庁の同期ということになる香田も本作が初登場である。
    偶々、最近登場したシリーズ作品の文庫を読み、かなり以前に読んだという記憶の在る作品も交るが、仔細を覚えているのでもないことも在り、ランダムにシリーズ各作品を愉しんでいた昨今である。「原点」の「第1作」を今般読了し、「文庫化済作品は全部読了」ということになった。
    「護りたいモノを護るようにするだけ」と「孤高」な「闘い」を続ける、このシリーズの鮫島は凄く好い。「“刑事モノ”の小説シリーズ」というようなモノの「歴史」を創り続けているようなシリーズだと思う。改めて出会い、各作品を愉しむ機会を設けられて善かったと思う。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.16

  • kooooosuke

    kooooosuke

    新宿鮫★4
    大沢在昌の代表作として聞いてた新宿鮫シリーズの1。やっと読んだ。雰囲気は狩人シリーズと似てて面白い。主人公鮫島が狩人シリーズで言う佐江って感じ。この作品では暴力団はストーリーにあんまり関わってこなくて、狩人シリーズよりシンプルやった。狩人シリーズの方が僕は好きかな!けどちゃんと面白かったよ。実写してるらしいから気が向いたら見ても良いかも。多分がっかりして終わる気がするが続きを読む

    投稿日:2023.05.09

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