【感想】「資質・能力」と学びのメカニズム

奈須正裕 / 東洋館出版社
(12件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ghostrider

    ghostrider

    もう実施してから数年経つ学習指導要領の中核的概念の説明とそれを実地レベルでどう展開するかの論考。国の方針に振り回されるとしても,これを最善観で捉えて,いかに教育の質を高めていくかの機会にするためにも本著の後半で述べられる学びのメカニズムを理解することは大切であろう。教科内容の学びの価値を教員が深く理解し,その内容の学習をいかに行うのか,特に認知心理学的メカニズムの理解を基礎として,これまで現場で蓄積されてきた教授学習方法を発展させていく実践研究が求められる。続きを読む

    投稿日:2023.05.04

  • ながけん

    ながけん

    新学習指導要領がコンテンツからコンピテンシーベースへと切り替わった経緯が分かりやすい第1章。どの大転換に関わった教育課程企画特別部会のみなさんの思いを受け継ぎ,自分の教育へと生かそうという熱意が引き出された。

    あと印象的なのは第5章。普段の授業の何かを劇的に変える(変わる)訳ではないけれど,普段の授業が「どのような見方・考え方をつかみ取らせる」ものになっているのかを意識していこうと思った。

    定期的に読み返したい1冊。
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    投稿日:2021.08.06

  • うぱせん

    うぱせん

    自分のような比較的若い教員は、この本から学び観の転換が始まった!という方も多いのではないかと思います。新学習指導要領について、解説よりもわかりやすい一冊。総則なんて全然読んでないやって方にもおすすめです。続きを読む

    投稿日:2021.01.24

  • 1402823番目の読書家

    1402823番目の読書家

    新学習指導要領がどのようにできたのかを、歴史をおってわかりやすく説明している。著書独自の言葉や、海外のエビデンスによる教育の紹介があり、大変参考になる。農業社会から産業社会の教育の転換をペスタロッチ、アダムスミスなども引用して説明しており興味深かった。
    主体的・対話的で深い学びは、子供が生まれながらに持っている学びへの欲求を自然な形で実現しようとする概念であることを実感することができた。
    また、それらを実現するための三つの授業づくりの原理として「有意味学習」「オーセンティックな学習」「明示的な指導」が挙げられている。
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    投稿日:2020.09.08

  • maruhi

    maruhi

    上智大学総合人間科学部教育学科教授奈須正裕先生が書かれた本です。

    第一章 子供の視点に立って教育課程を編む
    第二章 資質・能力を基盤とした社会
    第三章 知識基盤社会と社会に開かれた教育課程
    第四章 各教科の特質に応じた「見方・考え方」
    第五章 主体的・対話的で深い学びの実現

    「学校に残された唯一の道は、その教育原理を内容中心から資質・能力を基盤としたものへと転換し、新たな存在として再生すること」(105ページ)
    今回の学習指導要領改訂の背景、基盤となる考え方について、例をあげながらわかりやすく説明しています。
    知識基盤社会を生きる私たち一人一人が、教育について考えるべきではないかと思います。みなさんにおすすめしたいです。
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    投稿日:2020.05.19

  • やす

    やす

    このレビューはネタバレを含みます

    内容学習から、資質能力を育成する教育に変わっていく経緯やその方法などをわかりやすく書かれていた。とても勉強になった。所々、難しい用語があり、理解に悩む点があったが、どのような教育をしていくのか、学習指導要領がどのようなことを言いたかったのかがよくわかる本だった。

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    投稿日:2020.05.01

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