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レイ・ペリー, 木下淳子 / 創元推理文庫 (2件のレビュー)
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saigehan
えと、骸骨が普通に生きてて、ある母子家庭の一家と暮らしてる話だ。喋る、動く、寝ない。退屈だし、ずっと家にいるから好奇心は大きい。高校生の娘が所属する演劇部の催しの小道具として骸骨を使用するという、設定…上都合の良い出来事が起こる。娘は色々バタバタして、骸骨を置き忘れて帰るという都合の良い流れ。そして都合良く事件の目撃者(音だけ)となり、主人公に匿名で通報させる。臨時教師となり、家族で事件に立ち向かうお!という、結構、都合いい流れだった。まあ楽しいシリーズだが(またも続き物の中間)無理矢理事件解決しなくても。続きを読む
投稿日:2020.11.10
kansas
「ガイコツは眠らず捜査する」 喋るシド。 マディソンが所属する演劇部の舞台に頭蓋骨だけ出演することになったシド。マディソンが稽古に励む中、ある日シドの頭を学校に置き忘れてしまう。このマディソンのう…っかりが全ての始まり。翌日、シドは、その夜何者かの口論と殺人の音を聞いた言い出す。そんな事件は報道されていないが、ジョージアはシドと共に事件を調べ始める。 本書は「ガイコツと探偵をする方法」に続く第2弾。動けるし喋れるしコンピューターも扱えるガイコツのシドと大学で非常勤講師をしているシングルマザーのジョージア、娘の女子高生マディソン、秋田犬のバイロンのサッカリー家によるユーモアミステリーです。 第1弾では、シドがどこの誰でどうしてこんな姿になったのか等、シドに関する謎は紐解かれていて、謎解きもジョージアとシドの2人(なんと2人はジョージアが6歳から30年の付き合い)で行われましたが、今回はマディソンが通う高校で起きた殺人事件であることから、シド、ジョージアに加えてジョージアの姉・デボラ(鍵前屋)も含めた“チーム”として「脅威からマディソンを守らねばならない」という結束力が強くなっている様。 シドとジョージア、マディソンは、非常に仲が良い。時に、些細なことで喧嘩をしても、仲直りして、誰かが悩んでいたら助け合ったりする。そこに、デボラも加わって、喋るガイコツがいても他の家族と変わらない幸せな家族がそこにいました。 しかし、ジョージアとデボラ、あんまり仲が良くないみたいですね。デボラが「撃たれるなら私であるべき」と言い張ってマディソン救出を買って出る所なんて、結構かっこよかったですけどね。後、ジョージアが毒づく時に言い放つ「ビテイコツ!」が、良く分からんw! 非常勤としての雇用実情、高校教師と大学教師との立ち位置の違い(高校教師は大学教師を敵視している)、3者面談での親との戦い等、教師としての苦労も描かれている点もポイントです。ジョージアがSAT試験監督をやるか否かでちょっと揉める所がリアルでした。 肝心の事件ですが、背景にはSATが関わっている辺り、実際のアメリカでも同様の事件が起きているのかも知れないと思いました。シドが頑張ったり、ジョージアが頑張ったり、マディソンが機転を利かせたりして真相を追って行くのですが、素人探偵ぶりがちょっと危ない。フリセンダへの突っ込みなんて一発アウトな気がしますw。 そして、ハムレット終幕後のアプローチなんて危険すぎる。あれは採用しちゃあいけないでしょう。たまたま誰も死ななかったけど、犯人がもっと残忍だったらとっくにマディソンは死んでいると思います。 最後は、シドがオンライン授業に興味を持つ所で終わります。アメリカでは本年に5作目が発売されるみたいなので、その頃には立派な大学生・シドが誕生していることでしょう。着ぐるみみたいな恰好でオンラインを卒業して普通に大学生をやっているかもしれないですね。 さくっと読めるシリーズです。ユーモア系が好きな方にはおすすめです。続きを読む
投稿日:2018.08.17
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