【感想】老いる勇気

岸見一郎 / PHP研究所
(12件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • こじか

    こじか

    年々、自分の老いを実感してきているので、今読むべき本だなぁと思って手に取りましたが、年齢関係なく読める本でした。多くの哲学者の方々の言葉を用いてあり、「嫌われる勇気」と同様にまたもや勇気をもらいました続きを読む

    投稿日:2024.04.14

  • tenntoonaji

    tenntoonaji

     著者の両親の死への看取りや介護の経験を、著者の専門とする思想家の本とともに、老いの「意味」を教えてくれる。今を生きること、存在として生きることの、大切さが伝わってくる。実際に、老いの中にいると、意味づけや経験知は違っても、勇気づけられました。続きを読む

    投稿日:2022.08.11

  • gaigai1020

    gaigai1020

    アドラー心理学から人間の老いについて語っている。老いた時を幸せに生きるには自分の見方を少し変える勇気が必要であるという。

    投稿日:2020.08.28

  • gmind

    gmind

    アドラーの心理学を高齢者の生き方に重ねた本。新しく聞いたことはあまりない。ダンスを踊るように生きるのが老人には一番。一本の直線と思ってはいけないという話が印象的。

    「年をとってすっかり欲がなくなったという人もいます。この場合の無欲は、時として無気力という合併症を引き起こし、それが身体的な衰えを加速することもあります。
    理想からの減点法ではなく、自分が積み上げてきたことを加点法で評価する目を持つ(過去の自分を理想として見るのも同じこと)」

    「時間や人生を一本の直線として捉えている。「あなたは今、人生のどのヘンにいますか?」と訊ねると、若い人は直線の視点に近い方を、年配の方であれば終点に近いほうを指す。
    しかし、たとえどこかに到達しなかったとしても、そのプロセスの一瞬一瞬が完全であり、完成されたものであると考えることもできます。喩えるならダンスのような動きです。ダンスは、踊っている一瞬一瞬が楽しいのであって、踊り切らなければ楽しめないというわけでもどこかに到達するために踊っているわけでもありません。」

    「我々は我々の愛する者に対して、自分が幸福であることよりなお以上の善いことを為し得るであろうか」-三木清

    『人は誰かを幸福にしたり、誰かに幸福にしてもらってりすることはできません。家族の幸福を思うなら、まずは自分が幸福であること。それ以上のことはできないのです。』

    『人は幸福に「なる」のではなく、幸福で「ある」のです。』

    『朝から不機嫌で怖い顔をしている人は、その人自身がその日をつまらなくしているばかりか、腫れ物に触るように接しなければならない周りの人の気分も悪くします。生きていれば、時には嫌なこともあるでしょう。しかし、そのことに心を奪われ、不機嫌を露にしても、事態が改善されることはありません。幸せな老年を望むのであれば、まずは毎日を機嫌よく迎え、機嫌よく過ごすことです。』

    『歳を重ねると、人生がこの先長く続くことに俟つことはできません。人生を先延ばしにせず、今したいこと、できることは今しようと決め、そうすることで、今ここに生きることの喜びを感じることも、老いの特権といえます。』
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    投稿日:2019.07.11

  • believer

    believer

    介護をテーマに「老い」との向き合い方を示してくれる本
    学生の私が読むには早い気もしたが、今知っておくべき知識も詰まっていた。

    親にしてもらったことをそのまま親に返すことはできない。自分の子や孫そして後輩にしてもらったことを還元できるような大人になれたらいいと思う。続きを読む

    投稿日:2018.12.10

  • たか

    たか

    『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』に続くアドラー勇気シリーズ!?第3弾です。ご自身の介護の体験から得た見解など、テーマは老いる事に置いてますが、前著と同様にアドラー心理学をベースとした生き方への指針です。もちろん老死について考える貴重な機会になりましたが、一方でアドラー心理学の復習にもなりした。俗世にまみれて忘れかけていたエッセンスもあり、気持ちを新たに人生の折り返し地点へ向けて歩みたいと思います。
     
    本書に「哲学は50歳から」と言う内容があります。私も人が本当に成人できるのは50歳だと思うし、私の人生の折り返し地点も50歳以降なので、まだ『老いる勇気』という言葉にどこか馴染めない自分もいます。でも周囲の同世代を見渡すと、かなり老け込んでいる人もいるし、もう歳だから...を連発して老化を早めている人も多いです。そう考えると『老いる勇気』よりも『老いない勇気』が必要とさえ思います。岸見さん、勇気シリーズ!?第4弾はこれでお願いします(^^;
    続きを読む

    投稿日:2018.11.07

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