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柴田哲孝 / 光文社文庫 (3件のレビュー)
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総合評価:
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エリカ
最初から謎が多くて、引き込まれる。 地道に捜査していく刑事によって真実に近づいていく過程に読み応えあり。 4分の3辺りまで事件の構図が見えてこない。 ある人物を保護する事で、するすると、、、なるほど、…こういう話だったのかとわかる。 知ってたら躊躇し読まなかったかも、、、。 でもまぁ、ケモノの城(誉田哲也著)よりは詳細な描写がないから気分悪くならずに読めた。続きを読む
投稿日:2022.11.13
シキモリ
初読み作家さん。内容自体は二時間ドラマ調のオーソドックスなトラベルミステリーで目新しさはないが、徹底的に足を使う老刑事の実直な捜査や実在する殺人事件を擬えたテーマなど骨太で社会派な作風は読み応え充分。…単語に括弧書きを多用する文章は好みが分かれるかも。解説を読むまで実はシリーズニ作目だと全く気付かなかった。帯や裏表紙のあらすじにその情報を記載しても良かった気がする。老刑事&若手刑事の主人公コンビが好ましかったので、一作目も読んでみたい。派閥抗争を描く警察小説も好きだが、古き良き刑事小説も味と趣がある。続きを読む
投稿日:2018.06.20
be-san
かなりのリアリティを感じさせる、警察小説。 10年前の殺人で服役していた男が、 刑期を終えて千葉の刑務所を出所。 そのわずか数日後に、神戸の海で死体となって発見される。 そのまた一週間後、10年前…に男を逮捕し、 その後何度か手紙をやり取りしていた刑事が刺され、 刑事の自宅が何者かに荒らされる。 ...という、何やらよく分からんが不穏なオープニング(^ ^; 主人公の刑事は、定年間近の老刑事で、 もう現場を離れて「後進の育成に努める」日々。 だが、自分が刺されたことで、事件の裏をかぎつけ、 男とやりとりした手紙を改めて熟読すると 様々な違和感を覚え...もしや何かを暗示したのか? 何てワクワクさせる導入部なのでしょう(^ ^ 老刑事は、当てにならない上司に見切りをつけ、 信頼できる部下と二人で事件を解決しようとする。 事件の全貌はまったく掴めないながらも、 次々に明らかになる多数の「不自然な失踪者」。 「現場を離れた」はずの老刑事も自らの足で情報を稼ぎ、 その結果どんどん謎は深まっていく... 手に汗握るアクションシーンなどは無いが、 地道な作業の積み重ねで事件の輪郭が見えてくる様は、 静かな興奮を覚える。 無駄をそぎ落とし、敢えて抑えた筆致で綴られる文は、 読みやすいだけではなく、読んでいて心地よい(^ ^ それでいて、ちょっとした茶目っ気があるのも、 決して邪魔にならず微笑ましい(^ ^ これでほぼ一件落着...となった後から 「刑事の勘」の導くままに行動を起こす主人公。 最後の最後に「体を張って」事件にピリオドを打つ。 いや〜、隙が無い(^ ^ 緻密な構成と自然な伏線、警察内部の 「お役所的」な部分のリアルな描写など、 本当に細かいところまで行き届いている。 その上、大人の色気漂うサイドストーリーまで 用意されており、一粒で三度も四度もおいしい(^ ^ 中々の長編ですが、ぐいぐいと読み進み、 体感的には「あっという間に」読了しました(^o^続きを読む
投稿日:2018.05.23
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