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村山由佳, 坂井希久子, 千早茜, 大崎梢, 額賀澪, 阿川佐和子, 嶋津輝, 森絵都 / 文春文庫 (40件のレビュー)
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PEANUTS
女ともだちがテーマというだけあって 共感も怖さも面白さもあって 感情が良い意味でぐちゃぐちゃになる。 短編だからサクッと読めるし 作家さんによって文体も違うから 一気読みというよりは作品ごとに間を開…けて読んだ。 最後の獣の夜が近い女ともだちが見事に描かれてて読みながらもドキドキした。続きを読む
投稿日:2024.04.27
まりころ
このレビューはネタバレを含みます
‣ 今この瞬間の、彼女の孤独を思う。そばにはぼくの他に誰もいない。この世界に、宇宙に、彼女とぼくのふたりきりだ ‣ ようやく手に入れた、気がした。この一瞬を手にするためだけに用意した孤独だった。たとえ錯覚でも、一度きりで終わってもいい。むしろ、終わるとわかっていればこそ、突き上げるような幸福と恍惚に息が詰まる ‣ 内心はどうあれ、表面上は周りに合わせておくこと。笑顔は他者から攻撃されないための鎧である ‣ 感情なんて、心許せる誰かの前だけ出せばいい。それ以外は人好きする笑顔と喋り方で乗り切る。相手を理解しようとも、されようとも思わなければ不必要に傷つくこともない ‣ 女は三人以上集まると、必ずそのうちの一人を疎外しようとする。それは特定の一人ではなく、たまたまその場にいない一人なのだ ‣ 陰でなにか言われてることくらい、分かってるよ。実際、私も悪いしさ。でも女同士ってそういうものでしょう。揉め事を起こすよりは裏でこっそりガス抜きして、上手くやってくんでしょう。なんで暗黙のルールを破るわけ? ‣ 男はおんなのこととなると怖がってばかりだ。これだから、本当のことは男には話せない。 ‣ 女の友情はもろいから、ちょっとした環境の違いでひびが入るから、こうやって同じように進んでいくのが一番正しい道。そうしなきゃ、ひとりぼっちになってしまうから ‣ こんな風に駒木さんと言葉を交わすのは、心地がいい。失うには惜しい心地のよさ。ならどうして、自分は死に物狂いで守ろうとしないのだろう。守れないのだろう ‣ 女の友情って、一つの御神輿をみんなで担いでる感じなの。『重い』とか『だるい』とかギャーギャー言いながら、なんだかんだで楽しく運んでるの ‣ 綽名をつけられるってことは、存在を認められてるってことでしょ?無視されるよりもずっといいもん ‣ 今、自分が置かれている境遇に似た人と仲良くなる。女がともだちを作るときの条件は、基本的にそこにある。(中略)つまりただいま現在の悩みを共有できることが、女にとってともだちになる大切なポイントになりやすい ‣ ジャミラの台詞には芸がない。だから好きじゃない ‣ 最悪、自慢と取られかねない相談ながらも、私は自分の歪みを本気で恐れ、客観的な意見を求めていた ‣ 人はそれぞれのネイチャーのままに生きればいいし、どっちみち、それしかできないんだって
投稿日:2024.04.25
た
女の子のころから感じていた女としての楽しさ、生きにくさ、めんどくささ、近くてうざったく思えるときもある母親との関係性など、さまざまなものを感じて大人になったなと自分の人生を重ね合わせながら読むことがで…きる。 これを読んだ男性陣はどのように感じるのか気になる。笑 きっと恐怖だろう。続きを読む
投稿日:2024.04.21
南
女ともだちをテーマにしたアンソロジー どの作品も、女性だからこそわかる女性同士の複雑な関係性と感情を描き出していて面白かった。 知らなかった作家さんもいたけど、この本で知ることができてよかった! …特に印象に残っているのは村山由佳さんの『COPY』 ラストが衝撃すぎて、もう一度読み返さずにはいられない。続きを読む
投稿日:2024.01.28
みかん
全体的にアブナイ女性が多く登場する。初っ端から、えーこわっと呟いてしまうような作品たちがいろいろ。 「ブータンの歌」はいい終わり方。阿川佐和子さんの小説初めて読んだな。 嶋津輝さんも初めて。知らない…作家さんだけど、独特の雰囲気が面白かった。 森絵都さんは爽やかな作品のイメージだけど、これはけっこうドロッとしてる。でもいい友情。ジビエ・フェスタ、楽しそう。私は石垣牛の方が食べたいけど。 続きを読む
投稿日:2023.12.26
yo-5h1n
女性作家8人による、「女ともだち」がテーマのアンソロジー。 うむむむ、女の友情はもろいというけれど、こんなにすごぉ〜く気持ち悪くて、べとっとするものばかりだろうか… 相手と『同じ』を競うような構図が、いくつもの作品に…あー、たしかに、『おそろい』スキだよなぁ…トイレ一緒に行ったりしてるよなぁ… いやはや。下手なホラーより怖い。 どれも面白かった。 その中で、「ブータンの歌」は、くすっと笑えて、阿川佐和子さんらしい軽やかさだった。 「ラインのふたり」嶋津輝さんは初読。ちょっと山本文緒さんのような奇妙な迫力。 他の作品も読んでみたい。 「獣の夜」森絵都さん、爽やかな作品しか読んだことがなかったので、ジビエを貪り喰らいながらテンションが上がっていく女二人のパワーに圧倒された。痛快。
投稿日:2023.06.20
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