【感想】戦争をよむ 70冊の小説案内

中川成美 / 岩波新書
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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ブクログレビュー

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  • cinejazz0906

    cinejazz0906

    戦争体験者が年々減少し、戦争の忌わしい記憶が風化されつつあるなかで、「忘れられた物語(記憶)―戦争の文学再読」として新聞に連載された70冊の小説の読書案内。日本の無条件降伏後にシベリア抑留で強制労働を強いられ、生還できた父の体験談は今も耳にこびりついて離れないが、本書70冊のうち既読本は1/10冊のみ。 結城昌治の『軍旗はためく下に』、T.オブライエンの『本当の戦争の話をしよう』、S.アレクシェ-ヴィッチの『戦争は女の顔をしていない』に読欲をそそられる。

    (以下は2022.9.13再読)
    戦争批判だけにとどまらない文学、戦争を生み出す社会の貧困格差、為政者たちが正義の戦いを装いながら、国民を戦争に巻き込む世相、非人間的な悲惨な戦争の素顔など、70冊の戦争文学作品を紹介した読書案内。
    『戦争は女の顔をしていない』は、2022.2.26読了。
    続きを読む

    投稿日:2021.08.15

  • ふち

    ふち

    読書案内として好適。集英社の『戦争×文学』に収録されている作品から、いわゆる戦争文学の豊富さを知るとともに、戦争文学はもう先細りなのかと心配する気持ちがあった。その気持ちを晴らしてくれる意味があった。戦争は人間性や文化、社会を写し出す鏡だ。文学作品によってそこが分かりやすく伝えられることを願う。続きを読む

    投稿日:2020.07.12

  • dai-4

    dai-4

    背景にある戦争についての蘊蓄も上手い具合にまぶしつつ、それに見合った的確な物語が提示されていて、読み物としても面白く、かつ紹介された書籍にも興味が沸くという、書評集として納得の仕上がり。情報が多く、興味はあるけどなかなか取っつきにくいと感じる分野だけど(取っつかずに済むのが一番だけど)、本書を手掛かりに、少しずつ紐解いてみたくなってきた。続きを読む

    投稿日:2019.05.16

  • マエダ

    マエダ

    読むべき作品がたくさん。ブックリストをメモ。
    「霧の蕃社」が気になる。「〈外地〉の日本語文学選」読んでみよう。青空文庫でも読めるみたいだ!

    投稿日:2018.02.15

  • 深川ふらふら遊覧記

    深川ふらふら遊覧記

    既読の本が7冊、存在を知っていた本は半分くらい。というわけで、まだまだ小説の世界も果てしなく広いことを思い知る。

    投稿日:2017.09.03

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