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エドワード・ケアリー, 古屋美登里 / 東京創元社 (15件のレビュー)
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あしげ
読み終わってしまった・・・。 おもしろかった。しばらくたったら再読しよう。 また違った発見があるようなそんな奥深い本です。
投稿日:2023.09.01
ナナキ
このレビューはネタバレを含みます
3部作をまとめての感想。 簡単に言うと 内気な少年クロッドと勇敢な少女ルーシーの愛の物語。 もう少し長くすると ゴミを支配する権力者アイアマンガー一族、アイアマンガー一族の力の源である「誕生の品」になる普通の人々、ゴミを嫌悪するロンドン市民、はてはヴィクトリア女王までを巻き込んで進むゴミと物と愛の話。 物が自分の名前を語ってクロッドに話しかける箇所がとにかく好き。 浴槽栓「ジェームズ・ヘンリー・ヘイワード」
投稿日:2023.08.20
司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)
「穢れの町は炎に包まれ、堆塵館は崩壊した。生き延びたアイアマンガー一族は館の地下から汽車に乗り、命からがらロンドンに逃れた。だが、その頃ロンドンでは奇怪な現象が頻発していた。住人が、いきなり跡形もなく…消え失せてしまうのだ。人々に何が起きているのか? アイアマンガー一族に反発するクロッド。そしてひとり難を逃れたルーシー。物語はいかなる想像も凌駕する驚天動地の結末を迎える。アイアマンガー三部作堂々完結。」続きを読む
投稿日:2023.05.13
世界で私はきっと猫になる。
ゴミはいつからゴミになるのだろうか。 ……肺都。 物はいつから物だったのだろうか。 ……肺都。 人間はいつから屑なのだろうか。 … ……LUNGDON。続きを読む
投稿日:2022.05.03
ただ
ページ数が少なくなるにつれて、ああ、まだ終わらないでと思ってしまうくらい、愛しい物語でした。 訳者のあとがきを読み、作者の物に対する溢れるほどの想いの深さを知ると共に、物語のテーマの深さも伺い知れた…ような気がします。物と人との関係性について。それは、決して薄いものではないこと。特に、ローランド・カリスの生き方は考えさせるものがあったし、彼の行動は意外だった。 また、終盤のアイアマンガー一族の展開については、因果応報という言葉も浮かんだが、結末を見ると、そうでもないと思えました。こんな結末にすることも出来るのだと。クロッドもルーシーも本当に感情を激しく動かされて、色々と大変な思い、経験もしてきたのに、それでも、自分の信念を曲げずに自ら考えて行動している姿に、私はずっと釘付けで、心動かされました。訳者の古屋美登里さんには、センスある語彙が素晴らしくて、感謝しかありません。 最後に、私個人が最も素敵だと思った、クロッドとルーシーの台詞を。 「きみ、ぼくを引っぱたいたね」 「ほかにどうすればわたしだってわかってくれた?」続きを読む
投稿日:2020.11.28
黒い☆安息日
アイアマンガー3部作、ついに最終作。いや、スゲー最後を飾るにふさわしい力作! ページ数も中身の詰まり方も圧倒的ボリュームで読み応えたっぷり。 アイアマンガー一族を葬り去ろうとするイギリス政府、反撃を企てるアイアマンガー一族。その2つの対立を基軸に、それぞれの勢力や第3勢力群の複雑に絡みあう利害関係、肺都ロンドンを舞台にそれらの対立と共闘がダイナミックに繰り広げられる様の圧倒感。なんだかゼータガンダムの後半を思い出してしまう、そういや登場人物たちのセリフの熱さもそれっぽい…。 スゲーのは、その血沸き肉躍る闘争劇が、ゴミと糞尿と塵煙にまみれて行われるところ。主人公はゴミの声を聴きゴミを動かし、主人公の祖父は人をゴミに変え、ヒロインは体中を糞尿まみれにし、ビクトリア女王にまで汚物のシミをつけるという徹底ぶり。 きれい好きは絶対好きになれない小説だろうなぁ。この本読んだだけで風呂に入りたくなってしまった…。でも人間とは本来タフなもの、こんなに汚れ切っても青春物語になるし、偉大な闘争小説にもなるし、史実にだってある程度沿っているんやから。 万人受けするとは思えないが、はまる人にはムッサはまると思う本シリーズ。3部作ひっくくって、今年のベスト1候補である!
投稿日:2020.10.12
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