【感想】身元不明 特殊殺人対策官 箱崎ひかり

古野まほろ / 講談社文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • momowo

    momowo

    このレビューはネタバレを含みます

    本当に読みにくい。読みにくいけど、私にはこの古野まほろ節が刺さります。めちゃくちゃ好みが分かれます。集中力を一瞬でも欠くと本当に理解できなくなります。
    決め打ち、みたいな時のセリフが好きです。セリフの言葉選びがなかなかクサいけど、小説らしくていいなと。
    まほろさんは安定に終盤での怒涛の展開の詰め込みですね。「え?そうなの?」のオンパレードで、初めて読む人は疲れるかも。私も3回くらい読んで毎回噛み砕くようにしています。
    あと、語り手が実は犯人だった系もまほろさんには多いですね。そういうの割と好きです。
    陰陽道とかはよく知らないけど、そういうのしっかり調べて(知って)から書いているんだろうなというのが伝わってきますね。文体は小難しいのに現実には有り得なさそうな事件が飛んでくるのがこの人らしいので、ごくわずかな刺さる人には刺さると思います。私は刺さります。面白かったです。
    あと主人公警察官なのに普通に人殺しすると思いませんでした。ひかりちゃんは人殺しではないと言っていたけど(言葉の綾で)...。

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    投稿日:2022.06.27

  • chifuyuk

    chifuyuk

    キャリア警視と定年間近の無気力巡査部長って設定、似たような話あるなと思ったけど、読みだしから前半は悪くなかった。まあ、読み難い文章ではあったが。訳が分からん感じになったのは後半。謎解き辺りから読むのが辛くなってきて、怒涛のフィナーレへ。ああ、疲れた・・・続きを読む

    投稿日:2021.12.26

  • あまぐも

    あまぐも

    +++
    定年間近の無気力巡査部長・浦安圭吾に、若き異色のキャリア警視・箱崎ひかりとコンビを組む特命が下る。被害者は全員身元不明、さらに身体の一部が取り除かれていた。真逆の二人が噛み合い始める時、オリンピックで激変した東京湾岸に潜む、国を覆す陰謀の蓋が開く。元警察官僚が喝破するリアル警察小説。
    +++

    普段読み慣れた警察小説で使われるのとは全く違う符丁――これこそがリアルなのかもしれないが――で語られるので、なかなか慣れず、読みづらい印象ではあった。2020年のオリンピックの後の物語で、それが延期された事実を知っていて読むので、絵空事としっかり受け止めることができるが、そうでなかったとしたら、恐怖感はさらに増したかもしれない。ゴスロリファッションの管理官・箱崎ひかりの先読み力が見事過ぎて、着いていけない部分は多々あるが、定年前の無気力巡査部長・浦安とのコンビも何となくいい感じではある。――と思っていたら、とんでもない展開になるのであるが。事件の特殊性もそうだが、警察内部の不可思議さが曝け出されている印象である。難解ではあったが興味深い一冊ではあった。
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    投稿日:2020.04.19

  • hitsujimaru

    hitsujimaru

    このレビューはネタバレを含みます

    読みごたえがありすぎる。「東京メトロ湾岸線日比谷駅」アクアリウムに浮かぶ女性の死体。左耳が切り取られている。同じ水槽に切り取られた耳と、ペットボトルに入った2lの血液。それらは死体のもの ……ではない。地下鉄で、終電から始発まで密室。防犯カメラに不審者は映っていない。誰が何のためにどうやって?そして続く殺人と、同じく欠損する体の部分、血液。猟奇的なのは怖くて嫌い!でも一気読みしちゃったよ~‼️
    いくつも仕掛けられてる謎とトラップ、私は一つしか分からなかったけど、最後の最後までどんでん返し。
    「警察は人」。泣ける。面白かった。

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    投稿日:2018.09.26

  • 小鳥遊小鳥

    小鳥遊小鳥

    このレビューはネタバレを含みます

    この人の小説について下手なことを書いたらネットでdisられそうなので敢えて何も言いません。Twitterアカウントはもう持ってないのかな。

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    投稿日:2018.08.05

  • sota

    sota

    『救う組織には、顔があった。(顔があった…私が求めるもの。私がほしいもの。顔)

    しかし、その人々の顔を思い浮かべると、凍てついていた自分の心さえ熱くなる。自分の人生は、自己の救済と復讐ー自分の正義に捧げると決めていた心さえ。』


    古野まほろ節炸裂で面白い。
    古野まほろ好きのための作品なので、ここから参加する人にはきついかも。天帝シリーズから出直してこい!的な感じ。

    密室、陰陽五行、ミッシングリンク、警察庁長官令嬢の警視、素晴らしいガジェットと素晴らしい仲間たち。天帝世界とは違うけど、こっちの他の作品群も読みたいなぁ〜。
    続きを読む

    投稿日:2018.06.11

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