
総合評価
(496件)77 | ||
208 | ||
162 | ||
23 | ||
6 |
- トモヒロ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
ゾワッとした。 精神的な支配は、その後もずっと続いていく。 いつだって異常者はこちらの常識の枠の外にいる。 あかりもはいむらの影響を受けているし、これからまだ続いていきそうなことからすべては計算通りなのかな‥と思ったり。
1投稿日: 2025.07.20 - いけ"powered by"
中盤を過ぎたあたりで結末が読めてしまった。 フィクションだから仕方ないけど連続殺人鬼の立ち回りがあまりにも出来過ぎて少し興醒め。 読後に映画化されていたことを知ったけど、連続殺人鬼役が阿部サダヲはだいぶイメージと違い、もっとイケメンを想像してた。
0投稿日: 2025.07.19 - Bフォレスト"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
大量殺人を犯した榛村大和が一介の大学生である筧井雅也に自分の身に覚えのない殺人の調査を依頼する所から、大和と雅也の間に何らかの関係があるのだろうと予想された。途中でその関係性を示唆された際には「やっぱり」と思った。 しかし随所で雅也の行動も怪しくなってくると大和の本当の狙いが見えてきて、そこからは一気読みであった。 設定に若干の強引さはあるもののストーリー展開ではあまり大きな違和感を抱かず、大和の不気味さが残る最後であった。 灯里が大和と関連していたのは意外性があったが、佐村弁護士はもう少し本編に出てきても良かったのではないかと感じた。
3投稿日: 2025.07.16 - がしお"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
殺戮にいたる病みたいな名前がずっと気になっていた。Amazonのセール対象でレコメンドされて、サイコキラーものが読みたかったのもあり読んでみました。 過去の栄光と現在の堕落っぷりのギャップに苦しんで病んでる主人公の元へ獄中のサイコキラーから手紙が届くというあらすじ。 手紙が届く理由はすぐ明かされるけど、主人公とサイコキラーの相関関係が物語が進むにつれどんどん明るみに出てくる。 恵まれない過去と他者から見た印象で、こちらの価値観も揺さぶられ続ける。主人公が少しずつ影響を受けて変わって行く様子が自然で、気付いたタイミングで恐ろしくなった。 最後の描写も上手い… 悪人の底の無さを描いた恐ろしい作品だと思う。
0投稿日: 2025.07.14 - みやじ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
2025.7.9読了 榛村大和に引き込まれてしまった 洗脳が、死刑にいたる病を伝染させていくんだなと怖さも感じた。 雅也にとって明るい終わり方かと思いきや、 灯里も榛村に洗脳されているような描写があったのも、イヤミスのように後味のある最後でよかった おもしろかった!
0投稿日: 2025.07.09 - ちこまる"powered by"
主人公の感情の機微に共感しながら読み進めたが終盤への進みは予想外。安易ではない展開に感服。面白い作品は心に栄養をくれる。
0投稿日: 2025.07.02 - リウム04"powered by"
謎めいて終わるミステリー小説は、モヤっとしていて気分良くない。 けれども、それがミステリー感をより一層深める要素ですね。グロテスクな要素があり、もう一度読みたいとは思わないものの、完読しました。 映画の主人公役が、小説を読んだ人物イメージとかなり違う気がします‥。
0投稿日: 2025.06.29 - ひさ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
大和の人を惹きつける能力はすごい。 知らず知らずのうちに洗脳されるとか… 覚書… 「嘘をつくときは、九割方真実を話すのがいい。残りの一割だけで嘘をつくのがこつだよ」 「わかってます。肝心かなめの部分だけが、嘘なんですよね」 ほほぅ……
0投稿日: 2025.06.29 - パパぽん"powered by"
不思議と大和に惹かれる。憧れに似た感情を抱いてしまう。自分のなかにも殺意はしっかりと存在していて、それが頭の中で処理が済んでいるだけだ。きっかけさえあれば、きっと私も、、、
0投稿日: 2025.06.29 - 白と黒"powered by"
初読みの作家さん 実際の凄惨な殺人事件なども描かれ結構リアリティがありましたね… 主人公雅也がだんだんと取り込まれていく過程やキーとなる「選択」が、実に作品に溶け込んでいて、よりキャラクターたちを際立たせている。 終わり方も色々と考察できそうですがスッキリと終わりたい私にとっては…
35投稿日: 2025.06.24 - きらりんず"powered by"
初めて読む作家さん。 いったいどうなるんだろうと気になってサクサク読み進んだ。 まぁ普通に面白かったけどすごーい面白いというとそうでもなかった。 途中から面白さが失速した。途中まではおもしろかったのになー。
2投稿日: 2025.06.15 - 27歳社会人の本棚"powered by"
ある日届いた一通の手紙。差出人は、9人を殺害した連続殺人犯・榛村大和。死刑が確定した彼が、大学生の雅也に語りかけてきたのは――「本当にやっていない殺人が一件ある。君にそれを調べてほしい」。 恐る恐る面会に行った雅也は、知的で温厚な榛村の言葉に飲み込まれ、次第に事件の“真相”に迫っていく。だがそこにあったのは、想像を絶する“病”のような狂気。 異常な犯人が、普通の青年をじわじわと巻き込んでいく構造が怖すぎる。そしてラスト、読者を待ち受けるのは、背筋が凍るような真実。これはただのサイコサスペンスじゃない。**「悪とは何か」**を問いかけてくる、極上の心理スリラー。 読後、しばらく何も考えたくなくなる。それくらい、ずっしりと重くて恐ろしい。読む覚悟、できてますか?
2投稿日: 2025.06.12 - もくもく"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
おもしろい。特に途中まで 最後も予想できない終わりではあった。 まあまあではある やっぱり今夜少し寝れなそう こういう人って人を惹きつけてしまうよね 怖いから次の展開を予想して予想してびっくりしないように、って読み方で読んでしまって、あんまりいい読み方じゃないなって思った。
0投稿日: 2025.06.09 - ヤミス"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
ずっと重く暗く湿った雰囲気を感じる作品だった。 前半は、連続殺人鬼榛村の過去を様々な人からのインタビューで知って、環境や境遇について考えさせられる話だなぁって思ってた。また、なんで立件された9件の殺人事件のうち1件だけ否定して調べさせるんだろうとも。 中盤から後半にかけて榛村と雅也の関係が繋がってきて、段々雅也もおかしくなっていった。アレアレ?これどういう展開になるん?と思ってたけど最後はなるほどなぁ…って着地。自分が一度ターゲットにした子は逮捕されたあとも支配したいって欲望なのね。40分くらい許される面会なのに刑務官が5分くらいで急かしてくるのは他にも10人弱の面会人が居るからじゃないかって思ってたけど20人近くとは。しかも、中には加納の名前も。この先どうなっちゃったか気になるなぁ。
0投稿日: 2025.06.07 - おびのり"powered by"
櫛木理有さん初読みだと思います 「チェインドッグ」改題 望んだ大学には入学できず、鬱々とした日々を過ごす大学生、筧。彼の元に連続殺人鬼榛村から 獄中より手紙が届く。 24件の少年少女拷問殺害事件の犯人の男は 最後の1件は冤罪だと主張する。 殺人鬼は、美しいビジュアルを持ち、優しい笑顔と語り口で、筧をコントロールしていく。 筧が事件と榛村の過去を調べていくうち 自分自身の出自とも向き合うことになる。 シリアスキラーは檻の中から人々を掌握する。 チェインドッグは“繋がれた犬” 殺人鬼を阿部サダヲで映画化 素晴らしかったらしい なかなか混み入った過去を繋ぐストーリーを面白く読んだのですが 最後に驚きの!という展開となるらしいのですが 私は ちゃんと読めていないのか 驚かないで受け入れてしまったんですけど 何か読み方間違ったのかもしれません。
106投稿日: 2025.06.07 - ukey116"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
「こわ」としか言いようがない犯人。 こんなにも穏やかに人を狂わせて、尚且つ自分自身も狂ってて、そして見た目は普通かそれ以上、なんて人間がいたら、それはもう自衛の仕様がない。
0投稿日: 2025.06.03 - uri"powered by"
数十人もの少年少女を拷問・殺害し収監されたシリアルキラー・榛村大和。 彼から一通の手紙を受け取った大学生・筧井雅也は、その依頼に応じて調査を進めるうち、少しずつ榛村の存在に囚われていく。彼の過去や言葉に揺さぶられながら、やがて「真実」と信じていたものが崩れていく。 読み進めるほどに明かされていく仕掛けと、最後まで掌の上で転がされるような構成は見事。だがその一方で、読む最中のテンションは意外なほど淡々としており、恐怖や絶望よりも静かに進行する印象も否めない。 タイトルから想像するようなインパクトや、シリアルキラーの圧倒的な存在感を期待して読むと、やや肩透かしを感じるかもしれない。 倫理観を揺さぶるサイコサスペンスとしての完成度は高く、読後にじわじわと怖さが残る一作。
22投稿日: 2025.05.30 - たんしお"powered by"
どんでん返しの繰り返しで最っ高に面白かったです。 途中まではこいつかこいつが犯人だろうなぁって目星をつけてた人が実は被害者で…って展開にはびっくりして早く読みたい気持ちで焦りました。 面白いのでぜひ!
2投稿日: 2025.05.28 - やぶ医者"powered by"
1人の鬱屈した大学生が、大和の生い立ちを追っていく内に、様々な人と関わりいい方向に変わるのだろうか。それが序盤の感想。しかし雅也の身内にまで関わる話の辺りから怖い流れが見え隠れし、やがて加速する。こういう洗脳もアリなのか…。いつもながら読んでて嫌になる文章だが先が気になる巧さで読了。映画とは違う印象でそれもまた良かった。
0投稿日: 2025.05.27 - ちの"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
面白かった。濃厚なストーリーで話が二転三転した。後味のわるい作品と思い込んでいたが、読み終わった後の満足感と充実感が大きかった。完全ハッピーエンドとは言えないが、謎は概ね解き明かされ物語はまだ続く...。って感じ。
0投稿日: 2025.05.23 - 柚"powered by"
具体的なネタバレはないけど、感覚的な感想なので読んでないと意味不明かもです。 章の合間に数人の視点が挟まるのがミステリ好きとしては良い感じだったのですがもっと深くても良かったという気持ちに、読み終わってから思いました。 扱っているテーマ、表現の過激さ(痛い系描写が苦手な人はきつめかも)的に、もっと重くて息の詰まる感じがあっても良かったのに、思いの外さらっとしている。 過去に実在したシリアルキラーの話が引用されていたりなど、大量殺人自体は悲しいかなこの世に存在している。だからこそ現実に引き寄せて嫌悪感を抱く読み手はまま居るだろなと思う反面、私が少し物足りなか感じたこのさらっと感が、それらの嫌悪感をフィクションの世界へやんわり押し留める役割を担っている気がした。 大和さんのキャラクター像が、彼の“獲物”視点からだから余計にか、美化され現実味がない。ゆえに読み手は(映画を先に観たのでなければ)自分が思い描く薄幸の美少年〜青年を思い浮かべながら彼らの過去をなぞるように思う。 多分漫画化とかしたら、影のあるイケメンになるのだろうな…… 道中のペースが突然後半になるにつれビュンビュン早くなるので、ペース配分に戸惑ってしまった。効果的なビュンビュンではなく困惑の勝つビュンビュンだった…… 大和さんに染まりかける主観描写、書き手変わった??ってくらい突然に出てきたものだからびっくりした。もうちょい馴染ませられそうなのに…… ページが足らんかったのかなーとすら思いました。 エンディングのさっぱり感も、なんというか、物足りなさが少しだけある。 だからと言ってどういう終わり方だったら良かったのか思いつくわけではないけれど。 300P以降あたりから終わりまでの内容に、2.5倍くらいのページ数があったらもうちょいスムーズに着地できたかな、と思うくらい。 でもそこまではずっと面白くて夢中で読んでたので、個人的には◎です。 猟奇描写好きな人にはおすすめです。
0投稿日: 2025.05.12 - 1527439番目の読書家"powered by"
9件の殺人で死刑が確定した死刑囚から冤罪を晴らして欲しいとある大学生に依頼がくる。死刑囚はかつてその大学生が子供の頃に好きだったパン屋の店長だった。 8件は認めるが最後の9件目は自分の犯行ではないと訴える。予想外の展開にワクワクしてあっという間に読んでしまった。3.7
1投稿日: 2025.04.29 - ふみや"powered by"
幼少期のネグレクトが要因で血縁を超えて不幸の連鎖になっていくありがちなイヤミス系。 主人公の成長描写がもう少し欲しかったところ。 東野作品を思わせる読みやすさと読了感。
13投稿日: 2025.04.29 - とろり。"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
ずいぶん昔に先に映画を観てだけど、原作の榛村はとてもイケメンとのことで、話の内容よりもそちらの方に大変驚かされた。 阿部サダヲさんのは人の良さが前面に出てる方のサイコパス、原作はその美貌から醸し出される魅力も武器になってるサイコパスって感じ。 読んでいて感じたのは、私も気づいたら榛村の魔の手に引っかかりそうだなと思った。 なぜなら、私も筧井と同じように彼の話す言葉にまんまと乗せられていたから。 幼少期の話を聞くと可哀想だと感じたし、筧井との距離が少し近づいた時は、案外良い人なのではないか、やはり幼少期の環境のせいでこんな事になったんだろうなと少し同情的だった。 でも最後、話す内容は全て嘘、同じように人に言い寄って、気付いたら相手を操作していることが発覚したときかなりゾッとした。 本当にヤバい人ってのは、少しでも違和感を感じたら絶対に近づかない。いくら顔が良くて優しくても、ということを嫌というほど実感した。 実際、刑務所の中からこんなことするサイコパスはいるのだろうかと疑問には思うけど、こんなヤツから手紙来ても会いに行くもんじゃない。 榛村がいた地域はこの人の毒が蔓延してるのだろうなと思う。 なんか読み終わって妙な気味の悪さだけが残る感じ。
4投稿日: 2025.04.16 - masa"powered by"
■『死刑に至る病』櫛木理宇著――“普通”の仮面の下に潜む狂気に戦慄する ◆異常と日常の境界線――ストーリーと登場人物の深淵 仕事を終えた深夜、何気ない気持ちでページを開いたはずが、読み終えるまでその衝撃から逃れられなかった。櫛木理宇の『死刑に至る病』は、読者にそんな強烈な読書体験を突きつける一冊だ。 物語は、大学生の雅也が、連続殺人犯である榛村大和の獄中からの手紙を受け取るという異質な場面から幕を開ける。榛村は24もの命を奪った容疑で死刑判決を受けている身でありながら、「最後の1人だけは自分が殺していない」と主張する。雅也は、その言葉に潜む“冤罪の可能性”を追い求めるうちに、自身の心の奥底に潜む不安や孤独と否応なく向き合うことになる。 榛村は、どこにでもいそうな物腰の柔らかな中年男性として描かれる。しかし、その穏やかな仮面の裏には、人の心に巧妙に入り込み、支配しようとする狡猾さと底知れぬ冷酷さが潜んでいる。彼のような“普通に見える異常者”が、実はすぐ隣に潜んでいるかもしれないという事実は、読者に拭い去れない不安感を植え付ける。本作の根幹にあるのは、まさにこの得体の知れない不気味さだ。 ◆日常の延長線上にある舞台設定が生むリアリティと不安 本作が特筆すべき点は、物語の舞台となる場所が、大学のキャンパス、陰鬱な刑務所、そして見慣れた街の風景といった、“日常の延長線上”に存在する点だ。それらは、特別な装飾を施されることなく、生々しく描写される。だからこそ、読者は容易に物語の世界へと引き込まれ、そこで描かれる恐怖が、まるで現実と地続きであるかのように感じられるのだ。 知性と理性の象徴である大学という空間は、同時に未成熟な感情や自己確立への葛藤が渦巻く場所でもある。雅也が抱える家族関係や自己認識に対する揺らぎは、若年層の読者のみならず、多感な時期を経験した大人の読者にとっても、共感を覚える部分があるだろう。静かに、しかし確実に崩れていく日常の描写は、読者の心にじわじわと浸透し、言いようのない不安感を掻き立てる。 ◆“共感”という名の罠――現代社会と深く繋がる恐怖 物語の深層には、現代社会が抱える根深い不安や分断が横たわっているように感じられる。SNSが普及し、「誰かと繋がること」「自分を理解してもらうこと」が一種の価値となった現代において、榛村のように他者の“心の隙間”に巧妙に忍び寄る存在は、決して非現実的なものではない。むしろ、その可能性は増していると言えるだろう。 雅也が榛村に次第に惹かれていく過程は、単なる一方的な操作ではない。彼自身の内面に潜む“理解されたいという渇望”や“居場所のなさ”といった感情と共鳴し、知らず知らずのうちに精神的な距離が縮まっていく。この、一見すると心地よい“共感”という名の毒に、もし自分が晒されたなら、果たして抗うことができるだろうか――本作は、読者自身にそんな問いを突きつけてくる。 ◆読後に深く残る静かな問い――単なるミステリーの枠を超えて 『死刑に至る病』を読み終えた時、読者の心に残るのは、単なる一時的な恐怖や衝撃だけではない。「人間とは何か」という根源的で重い問いだ。他者の言葉に心を動かされるとはどういうことなのか。何を信じ、何を拒絶するべきなのか。情報が洪水のように押し寄せる現代社会において、私たちはどこまで確固たる“自分”を保ち続けることができるのだろうか。 本作は、連続殺人事件という衝撃的な題材を扱ったサスペンスでありながら、それ以上に人間の「心理の深層」を深く掘り下げた作品と言える。読み手の心の奥底を静かに抉り、普段は意識しない無自覚な領域にまで問いを届けてくる。忙しい日々のなかで、自身の輪郭を改めて見つめ直したいと感じている人、そして、既存のミステリー作品とは異なる新たな視点を求める読者にこそ、ぜひ手に取っていただきたい一冊だ。
1投稿日: 2025.04.11 - Salt"powered by"
2025.04.06 櫛木理宇氏の小説は2冊目。 ホラー・ミステリ好きの同僚が過去に面白いよと勧めてくれたけどその当時は読めず、ずっと気になってた小説です。 あらすじを見てもあまりそそられなかった(タイトルとあらすじからシリアルキラーが大量殺人する描写がある結構グロい系の小説だと思っていた。たぶん「殺戮にいたる病」と混同していた)のですが、読み始めてからは妙に読む手が止まらず久しぶりに一気読みした少説でした。食わず嫌いせずにもっと早く読んでいればよかった。 私も読み進めるうちに雅也と同じく知らず知らずのうちに大和の魅力に魅入られていて、最後の雅也の母親との電話でパチンと目が覚めた感じ。大和を魅力的に描くのがうまい…うますぎる。 最後の灯里とのデート、佐村弁護士とのやりとりも余韻があってとても良い終わり方だった…。 久しぶりに「面白かった…!」と満足した小説でした。 ただ、もっと大和視点から描いた大和の闇も深く知りたかったです。
1投稿日: 2025.04.06 - andymori"powered by"
榛村大和という人間の魅力に引き込まれた自分も、作中の人物と同じなのかもしれない。榛村の優しい日本語がとても美しさを感じて好き。 物語の先が気になり一気読みした。
3投稿日: 2025.04.03 - きーうぇい"powered by"
久々にこんなに熱中して読んだ一冊。 すごく面白かった。。。 なんだか、読み終えたあと、ハイムラに関わる全ての人が彼に支配されていたなんて。。。 まさか、あの人も!??と思うような人も。。。 ハイムラが政治家とか人のトップに立つような人じゃなくて良かったな〜と安心している自分がいる。笑笑 小説の世界の話なのに。笑笑 シリアルキラーはある意味の精神障害よね。 生い立ちってすごく大事なんだなと思った。 子育てしている分、そこに凄く共感を得た。
18投稿日: 2025.03.16 - ねね"powered by"
大学生の筧井雅也に届いた手紙は、連続殺人に手を染めた人物からだった。 その人物は、昔小さい頃に行ってたパン屋の店主。 一件だけ冤罪だから、それを証明してほしいと請われ、ついに雅也は調査に動き出す。 とにかく怖い。何がって、やっぱりシリアルキラーやサイコ系の人間が、同じ「人間」というカテゴリーに存在することがだ。 自分でも知らないうちに懐柔され、飲み込まれ、相手の思うように操られ…。 そして、この作品は複数の謎が絡められており、知らないうちに作品の中に入ってしまう感覚に陥らされた。
9投稿日: 2025.03.04 - ino."powered by"
連続殺人鬼から一件だけ冤罪と言われ事件を再調査する大学生、殺人鬼と自身の過去が明らかになっていき驚きの展開が待っている。非常にスリリングで殺人鬼の狡猾さや知能に圧倒される。ラストの秘密が明かされた時の衝撃も凄まじいものがありました。
2投稿日: 2025.02.27 - シュウト"powered by"
間接的に影響力を持ち、様々な方法で、思い通りの結果に導きながら真相に辿り着く。この展開は読んでいて、ロジスティクスで明快だ。雅也が、だんだんと榛村大和に憑依される様を絶妙なバランスで表現されているところに、作者の巧さが光る。作者がインタビューで答えているように、暗めな作品を得意としているのにも頷ける。
2投稿日: 2025.02.23 - asano910"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
文章がサラッとしていて読みやすく、また設定も興味が惹かれるものがあって良かった。オチに期待しすぎていたのか、最後よくわからないまま終わってしまってそこは残念。他は楽しめた。
5投稿日: 2025.02.21 - eri"powered by"
大学生である筧井雅也の元に死刑囚から手紙が届く。 その死刑囚はかつての知人である。 9人の殺人罪で死刑判決を受けているが、そのうちの1人は無罪であるという。 雅也はその無罪を証明できるのか?真実は??? 結構…グロいです^^; ただ、やっぱり真実を知りたい!とグイグイ引き込まれた。 グロい分、楽しかった♪とは言えないけど…刺激ある時間を過ごせました^ ^
1投稿日: 2025.02.20 - yadachi"powered by"
サスペンスとして、先を気になりながら一気に読み切れました。 オチはもっと驚きがあると期待してしまったけど、そういう人物、そういう目的だったんだと、物語のオチが準備されていて。 ネタバレ読んじゃったけど、映画のオチの方がイヤミスとしてよりショックが受けれそうで良かったかなと思いました。 個人的にはイノセント・デイズと続けて読んだのが失敗というか後悔です。物語の舞台や死刑囚とそれにまつわる人と言う構成が同じ(模倣作品という意味では決してなく)であるため、ちょっとだけ出てくる登場人物がごっちゃになってしまいました
2投稿日: 2025.02.18 - ねのきち"powered by"
人心掌握が上手い人間だと、塀の中という不自由な所に居てもこんなにも思い通りに人を動かす事が出来るのか、という驚きがありました。 洗脳って怖い…
2投稿日: 2025.02.13 - 雨音"powered by"
ただ昔の顔見知りってだけの大学生に冤罪の証明を依頼して解決できるのか? 引き受けた大学生は思ったより頑張って順調に捜査して核心に迫りつつある…後半は意外な事実が明らかになって面白さが加速していく。
14投稿日: 2025.02.09 - たかお"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
20年近く前に読んだ殺戮に至る病と、同じようなワクワク感を持って読みました。 主人公の引き込まれ具合とか、金山兄弟の話とか、そんなことあるのかと思いながら読んだけど、洗脳って実際あるんですね、きっと。 最後、もっと大きい衝撃を期待しちゃってました。ただ、ストーリーものすごく読みやすかったです。あと、知らない言葉多くて、調べるたびに勉強になりましま。 読む終わってから映画のキャスト見ました。阿部サダヲは違うかなぁ、と思いました。
3投稿日: 2025.02.06 - chacha0311"powered by"
あっと驚くなんてことはなかったが、面白く読んだ。で、思い浮かんだのはハンニバル・レクターみたいなものだわねと。
1投稿日: 2025.01.31 - 彩海本"powered by"
うーーーん。 グロさが結構あって、あー胸糞系かなぁ? と、思いつつそうでもないような? そうでもないけど、どうもないような。 グルっと回って、まさかのお母さんが殺人犯でした。 くらいラストびっくりしたかった。 と、いうかなんか影のある母さん闇背負ってそうでめっちゃ期待したけど、それがそうでもないって言うどんでん返しだったのか? わからん。 でも、伏線回収あたりも、主人公の立ち位置も、犯人のなんやかやも、なんか半端で。 どれも突き抜けなかったなぁ。。。。 どこかに落とし所欲しかったなぁ。って思いました。 どの人も、どの立場も あーね。 っていう。いや、結構色んなことあんだけどさ。 そうなのよ。どれも、、なんか事件ほどパッとしなくて、、、、、 つくり方なんかなぁ。 ただ、暗くて、胸糞風で、ミステリー風で特に裏はない。 オチでした。 うーん。もう、読まないかもなぁ、、、この著者の本、、、、 #パッとしなかった #図書館のおススメ #初 #櫛木理宇 #死刑にいたる #もう読まない #多分 #ないな #だめだな #もう一捻りほしい #闇がちと浅い
1投稿日: 2025.01.28 - ユキ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
9人を惨殺した罪で死刑がほぼ確定しているシリアルキラーから届いた1通の手紙をキッカケに大学生の青年が犯人の凄惨な過去を調べていくうちに彼に魅せられある驚愕な真実に辿り着く。 残忍な殺害時の描写が辛くて読んでいるうちに自然と眉間に皺が寄ってしまった。大学生の青年が犯人と接するうちにどんどん彼に惹かれていくのと同時に読者もじわじわと沼にハマってしまう。なるほどこれがシリアルキラーか。 最後の最後まで気が抜けなくて終始背中ぎゾクゾクしていたけどそこにきてあのエンディングは予想の遥か斜め上を行っていた。どこか拭いきれないモヤモヤ感が残りこれが作者の企みだとすると私は完璧に嵌められました。
2投稿日: 2025.01.25 - 鯖"powered by"
死刑にいたる【病】ってそういうことか。 映画化されたことで知りますます観たくなった。雅也が取り込まれていく様子が映像ではどう描かれているのか気になる。
3投稿日: 2025.01.25 - ポータくん"powered by"
ピア・サポーターズSさんのおすすめ本です。 「あなたには居ますか? 深く信用できる人。 離れていても、心の中ではそっと寄り添ってくれる人。 思い当たらなくても大丈夫です。 この本を4割読むころにはきっとできる。 彼は誰よりもあなたを愛し、彼は誰よりもあなたの居場所となります。 そしてあなたも彼を愛し、あなたも彼の居場所となれる。 あなたにも、きっと選べる。他ならぬ彼の庇護のもとで。」 最新の所在はOPACを確認してください。 TEA-OPACへのリンクはこちら↓ https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00535958
1投稿日: 2025.01.23 - りゅう"powered by"
サイコパスってほんとに怖いんだなって改めて感じさせられました。魅力的で人心掌握に長けてて、合理的で生死に対して淡白というのは自分の中のサイコパスのイメージとしてありましたが、ここまでとは思いませんでした。後半になるにつれて榛村の思考が明らかになっていくのが見どころです。
2投稿日: 2025.01.21 - エリエール"powered by"
阿部サダヲにより映画化もされた作品。 櫛木先生の話は自分に合っているようで、早く読み進められ話もよく頭に入ってくる。 内容は高校生の少年少女を狙って殺しをしてきた死刑囚、榛村大和から主人公に手紙が送られてきたことで話は始まる。 手紙は、9件の殺人で死刑になったが、自分は8件しかしていない。最後の1件は自分の犯したものでは無い、それを立証して欲しいというもの。 面会に行き交流をしていく。最初は断ろうと思ったが、度々届く手紙は、とても死刑囚とは思えない優しさに満ちた内容ばかりで昔交流のあったこともありその手紙に涙を流す事もあった。 世界中で怒った残虐な連続殺人について色々調べる。その中でちょうど最近観たジェフリー・ダーマーの名前が出た時は驚いて少し嬉しかった。 榛村の事を調べていき、交流のあった人に次々と話を聞いていく主人公はその度に榛村の事を考える。 ある人は可哀想なやつだと。運がない奴だ。許されるはずがない。人を惹きつける人だ。嫌いじゃない。怖かった。 皆抱いている感情はそれぞれで、掛けられた言葉も優しいものであったり、その人を救いあげるものだったり、だからそこ混乱し、その内に話を聞く度に『もし自分が榛村だったなら、』と考えるようになってしまう。 先に出てきたジェフリー・ダーマーのドラマを観て思ったことだが、『皆誰しもが誰かの子供である』ということ。ダーマーも榛村のように自分の罪を認めて刑務所に入った。 ダーマーの父は昔から何処か違うジェフリーを叱りながらも愛していた。心配し、手を尽くし、刑務所に入ってからも愛し、そして彼が亡くなった時は悲しんだ。極悪非道の殺人者でも誰かの愛しい子供なのだ。 少し違うが、榛村の事を証言する方々がそれぞれ違う感情を抱くのも同じような事ではないかと思った。誰かにとっては憎くてたまらない存在でも、誰かにとってはとても良い人でもあったのだから。 数々のシリアルキラーの話が出てくるが、榛村は二度少年院に入り、出てきて連続殺人犯になった。なんでそんな危険なやつを外に出したんだ、と怒った同級生が居たが、他のシリアルキラーも過去に幾度となく反抗を重ね、その度に刑務所から出てきては連続殺人犯になった。榛村だけが特別な訳ではないだ。 しかし、榛村は刑務所に入ってからも自身の存在で何人もの人物を傷つけた。それは彼にしか出来ない方法で。見事に彼の罠に落ちた主人公も、落ちていってる途中の子供も、まだまだ続く、彼にとって『死刑になるまでの遊び』が一体どこまで続くのか。 榛村のような危険に見えない危険人物がこの世にもしいたら、そしてもしかしたら身近にまだ捕まっていないだけで犯行を重ねているシリアルキラーがいるのかもしれないと思うと、ゾッとした。 p.s 阿部サダヲはハマり役だったと思う。しかし映画の中の描写は原作を読むと要らない演出だったな、と思った。しかし、この本のようにただ証言だけを並べるだけでは阿部サダヲ演じる榛村の異常さを表せなかったのも事実である。 どちらも甲乙つけ難いが、私は原作の方が好きだと感じた。
6投稿日: 2025.01.18 - とめこ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
先が気になる展開で、一気に読めました!面白かった。 主人公の雅也はアルバイトすらしてなさそう(社会経験ゼロ)なのに、初対面の大人相手に取材を進めていく描写にやや違和感があったが、榛村と関わった人間は少なからず彼に毒されており、故に皆ペラペラと喋ってくれたんだな〜と思った。あとは人間、立派な肩書き(弁護士)に弱いんだね。 多くの人間をコントロールしていた榛村だが、個人的にそこまで大きな影響力を持つほどの魅力は感じなかったので、榛村との直接の絡みをもう少し読みたかった。彼の執着心、支配欲、が浮き彫りになっていく様はスリリングだけど、ラストは結構あっさりめだったし。 「死刑にいたる病」の発症は、生まれつきの気質だったのか、育った環境なのか。現実には二元論じゃ語れない複雑な問題なのだろう。その病は、感染するかもしれない。どこまでも自分本位で嘘つきな奴には気をつけましょう。
1投稿日: 2025.01.16 - ぱぱいや33"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
面白かった。初読みの作家さんだったけど好みだったわ。これから読んでいこう。最初は世界の連続殺人鬼の紹介みたいなのが多くて、これはいまいちかもと思ったけど、段々引き込まれていった。死刑囚となっている連続殺人鬼・榛村大和の半生を雅也が調査していくとこはそもそもこんな素人学生に弁護士が関係者を紹介するものかね、と思ってたけど、それも榛村の取り込み術たるものと思えば了解できる。児童虐待も犯罪もグロイ話ばっかでこれでダメな人はダメだろうな。雅也が段々小児性愛者みたいになってくのも怖いし、加納灯里も榛村と繋がってたのも怖い。暴力とか権力とかに頼らず人を支配できるのもサイコパスだもんなー。映画化したってあったから今調べたら、阿部サダヲがやったのー。びっくり。イメージ違い過ぎるでしょ。
2投稿日: 2025.01.14 - あくら"powered by"
映画を観て、原作に興味が湧いた。 残虐なシリアルキラーであるにもかかわらず、魅力的に見えてしまう榛村大和が怖い。 自分が欲しい言葉を与えてくれる彼に、傾倒していく雅也の気持ちが分かるからこそ怖い。 それでもまだ映画版の方が人間味はあった気がする。 原作だとそういうものが微塵も感じられなくて、ホント自分本位なんだという事が分かってゾッとする。 だけど面白いんだよな。
3投稿日: 2025.01.12 - カムニャン"powered by"
まるでシリアルキラーの入門書のような内容でもある。 検索をすれば、「猟奇殺人犯、連続殺人鬼、秩序型殺人犯、演技性人格障害者、鬼畜、シリアルキラー、異常者、怪物」とされる彼からの依頼で(それだけ冤罪という)9件目の事件を調べるために彼の生い立ちから過去のすべてを探る主人公。 遺伝か?環境か?高い知能指数でもしかしたら祖父のように「成功したサイコパス」になれたかもしれない彼の壮絶な生い立ちから事件内容までに鳥肌が立つ。 そんな彼との関わりの中で、元優等生だが抜け殻となっていた主人公に変化が… ラストで少しホッとするものの、エピローグでまた揺さぶられることに。
42投稿日: 2024.12.28 - NAVY★"powered by"
拘置所に収容されている死刑囚、榛村大和が大学生の筧井雅也を操る話。死刑囚が実の父親かもとわかると、次第に雅也の思考も怪しくなっていく。 レクター博士さながら、外の人物を洗脳し、操る24人の殺人犯、シリアルキラー榛村大和は恐ろしい。 どうなるのか気になって読み進めたが、心揺さぶられるような劇的な展開にはならず、淡々とした静的なストーリーだったのでそこまで好みではなかった。 ただ、ジェフリー・ダーマーやジョン・ウェイン・ゲーシーなど実在の殺人鬼も話に出てくるなど、リアリティがあった。
2投稿日: 2024.12.27 - 1554475番目の読書家"powered by"
映画を気になっていたがグロいシーンがあるとのことで、本をチョイスした。 連続殺人鬼の榛村と、彼に影響を受けていく雅也の変化が面白かった。 榛村は典型的なサイコパスだけど、現実にサイコパスは存在するので、ターゲットにされたらと思うと恐ろしい。 ミステリー要素やオチもあって楽しめた。
2投稿日: 2024.12.26 - ヒカァー"powered by"
映画が観たかったがグロいと話題だったので小説を読みました 読みやすく登場人物の名前も覚えやすい 後半に進みにつれいろいろとおかしくなっていく模様の描き方は素晴らしい ストーリーも結末は想像できない結末だと思う
1投稿日: 2024.12.25 - qoo0319"powered by"
最後の一言でタイトル通りだなと思ったし背筋がぞぞっとした。 人を上手く取りこめる人って実際に存在するから怖いなあと思うし絶対自分が取り込まれててめ気付かないと思うのでさらに怖いと思った。 ただそういう人に1種の魅力を感じてしまうのも事実なので上手く付き合わないといけない
0投稿日: 2024.12.24 - saori"powered by"
「え?結局どっち?」というのが素直な感想。 読んでる間の「え?次はどうなるんだろう!」というワクワク感はすごいあるけど、読み終わった後の満足感はそこまでじゃない、、、かも。
1投稿日: 2024.12.11 - k.fujii"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
2024.12.01 シリアルキラー 最後の一件は無罪を主張 無実の証明を依頼された冴えない大学生 拘置所での面会 虐待された子ども達 ハッピーエンドではないけど主人公が取り込まれなくて良かった。。 歳のせいか最近そーゆーのは辛いんで。
1投稿日: 2024.12.01 - エスエー"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
この本を手に取った方は是非エピローグまで読んで欲しい。なぜなら榛村の毒牙は脈々と生き続けていることが分かるし、一度狙った獲物は逃さない、彼の執着心をまざまざと見せつけられた狂気を感じるので。 榛村のような周囲の人々を操ったり狂信的なまでに虜にする魅力的な人間は本当にいると思う。遠くから眺める分には支障はないが身近にいたら取り込まれるのは間違いないと思う。特にこの中に出てくる雅也や金村のように過去のトラウマに苦しむ人間はごまんといる。そういった心の濁り持った者に榛村のような人間は鋭敏な嗅覚を使って近寄ってくる。 この作品は対岸の火事ではなく自分の人間関係をも省みるとても考えさせられるものになりました。
1投稿日: 2024.12.01 - ねるねる (旧shaadi)"powered by"
あー最後…!もやもやするー 幸せになってほしい シリアルキラーとかサイコパスって、頭がいいから能力もったいないって思う。 だから魅力的デもあって、そういうところが作品になったんだろうな… クリミナル・マインドを見ていたので、シリアルキラーにはやたら詳しいわたしですが、好きなのは架空のレクター博士ぐらいです やっぱり怖い存在だもの
8投稿日: 2024.11.30 - はな"powered by"
映画の方を見たので、ついでに原作もと思い読みました。 文章は結構読みやすく、映画見ちゃったからかもだけど情景が目に浮かぶ様でした。もう阿部サダヲの顔しか出てこないけど…w 映画で省略されてた部分もあったから、詳細がわかって良かった。これなら納得できる理由です。 主人公が段々と染まって行く様子は「あーぁ」って感じだけど、自分も近くにいたら『そう』なりそうだから怖いなぁ…w おもしろかった。
0投稿日: 2024.11.22 - 松"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
題名の通り、病が伝播していく様子が主人公雅也の視点を通して感じられた。榛村と同化したい、離れたくないと思うが故に通常では考えられない自分に染っていく様子は正しく「病」と言っても過言ではなかった。 終わり方は、榛村の支配、死刑までの遊びが常に進行していることを匂わせるものであったが、個人としては少し胸糞要素を感じた。手紙が届いたのは自分だけではなかった点、人をコントロールするために1割の嘘を餌におびき寄せる点などそう来るかと思わされた点はあったが、やられた!のような純粋な気持ち良さは伴わなかった。だが読者の意表をつくという点ではできた構成だったと感じる。 実写化で話題になっていたため、手に取ったがこれは榛村の人を虜にさせる人格が確立されているかが実写化のキーとなるだろうと感じた。物語の展開はサクサクとテンポ良く読めるものだったため、興味本位で実写化作品も鑑賞してみようと思う。
0投稿日: 2024.11.10 - につ"powered by"
感想 連続殺人鬼の生い立ちや成り立ちについてよく調べられていると感じた。 檻の中からでさえも人心をコントロールして弄ぶ。浦沢直樹のモンスターを想起させる。 あらすじ 冴えない学生生活を送る筧井雅也のところにある日、死刑囚である榛村大和から手紙が送られてくる。 雅也は、高校の頃まで通っていたパン屋を大和が経営しており、その頃に大和は24件の連続殺人鬼として収監されており、一審で死刑判決を受けていた。 大和は、24件のうちの最後の1件は自分のしたことではないと認めず、その立証を雅也に依頼する。 雅也は弁護士の助手として大和の生い立ちから関わった人に証言を聞いて回る。証言を得るうちに大和の悲惨な幼少期が明らかになる。 また、大和の2番目の養母の時代に雅也の母親もそこにおり、雅也の母親はそこで身籠り、追い出されたことを告白する。 事件を追ううちにかつて大和に支配されていた金山一輝と出会い、真実を知る。また、母親に問いただして真相を知る。
13投稿日: 2024.11.03 - TT"powered by"
これ映像化なるの?最悪やん 常に眉間にシワをよせながら読んだ胸糞悪い話です。8人の少年少女を拉致監禁暴行淫行残虐殺害した異常犯罪者の9人目の冤罪を証明するべく、調査する大学生のお話。すげー嫌いな内容です。ようこんな話を書けるわぁとある意味関心しつつ、映像化することが信じられない。どこに需要があるの?
37投稿日: 2024.10.27 - 呑花"powered by"
映画の予告を見て気になっていたので、とりあえず原作を読んでみようと思い手に取りました。 死刑囚から手紙が届いてそこから事件を探り、深みに嵌っていく…一見バラバラな関係性が複雑に絡み合っていて、この先どうなるんだろうと最後まで楽しく読めました(内容が内容なので楽しく読むのは違うかもしれませんが) 最終的には雅也に感情移入していて、どっと疲れました(笑) 近い内に映画も見たいと思います!
2投稿日: 2024.10.16 - 2195068番目の読書家"powered by"
ネタバレのため詳細は書けないがラストにかけての流れがゾワゾウした。 何度読んでもおもしろい作品だと思う。
2投稿日: 2024.10.14 - オミ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
一審で死刑宣告をされたシリアルキラーから、主人公の元に手紙が届く。8件の殺人は認めるが、最後の9件目は冤罪だと主人公に主張するシリアルキラー。主人公に自分の冤罪を証明してほしいと依頼される。 といったあらすじ。 シリアルキラーは許されざる罪人ですが、一定の人を惹きつける何かがあります。 海外ではシリアルキラーカードが売っていますし、シリアルキラーと獄中婚した女性も存在しますし、シリアルキラーを題材にしたヒット映画も数多くあります。 自ら人と関わることができない壁の中にいながら、その生活を最期の時が来るまで謳歌するシリアルキラー。恐れを抱きつつも目を離すことができない、そんな作品でした。 最後に晴れやかな気持ちになったかと思いきやシリアルキラーの足音が後ろから聞こえ、背中がゾクっとしました。
49投稿日: 2024.10.05 - takinkonkankon"powered by"
映画の予告をみて気になって原作を読むことにした。邪悪を知ることで倫理観が整った気がする。サイコパスは怖いよ。
1投稿日: 2024.09.28 - aii"powered by"
映画を観て原作購入。大量殺人犯なのに魅惑的な人物像に困惑。私も惹かれてしまった。それ故に何故殺したのか彼の心情を理解したくて原作を読んだけどそれについては分からなかったのが残念。ただ単に"病"だったんだと解釈した。 あと、原作で書かれている榛村の人物像と阿部サダヲさんが自分の中ではちょっとマッチしなかった、汗
2投稿日: 2024.09.28 - めめ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
性格の構造は、 1、気質(生まれつきのもの遺伝) 2、育てられた性格(幼少期の養育者影響でほぼ確立) 3、社会的性格(自分を取り巻く環境での行動) 4、役割性格(日々の様々な場面で変化している) この順に構成されてるのだとか。 雅也が榛村の息子だと勘違いした瞬間、自分が人を殺してしまっても、親がシリアルキラーなのだから仕方がないと納得しかけてる姿に恐怖を覚えた。榛村は、どうすれば相手が従順になるのかを学ばずとも心得ている。 立件された9件のうち、1件は冤罪だと言われたら、わたしは絶対に信じてしまう。 榛村が終盤で言った「嘘をつくときは9割の真実の中で核心的な部分で嘘をつく」が嘘を信じ込ませる凄さなのだと、、、知能犯というものは恐ろしいなと本を読む手が震えました。
2投稿日: 2024.09.22 - ピヨ"powered by"
全体的に灰色がかった色味の話の中で、 主人公が心理的にサイコパスに取り込まれていたときだけ色彩が宿ったような感じ。 残り1/5くらいから一気な色が入り乱れて展開が進む。 プロローグの人物は、金山?
1投稿日: 2024.09.05 - ゼンワン"powered by"
えぐい 重い 阿部サダヲさん好きになったから読んでみたけど映画観なくてよかった 多分怖すぎる あと登場人物少々多かった
1投稿日: 2024.08.30 - 2147522番目の読書家"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
読んでいる時はほんとに自分も榛村にひかれる感覚があった。だけど、読み終えた時には榛村の思うがままであり、面白かった。 また読み始めはシリアルキラーなどインパクトの強いテーマであったので、すいすい読めて、読み切るまでもすぐであった。 すごく、共感できるところも多くお気に入りです。。
2投稿日: 2024.08.22 - moco"powered by"
題名が秀逸ですね。 ストーリーの全てを物語っています。 映画では連続殺人鬼のハイムラを阿部サダヲさんが演じているようですが、美男子と描かれていることはさておきピッタリだなと思いました。 あの吸い込まれるような瞳がハイムラっぽい。 かなり残酷な描写もありますが、ifがあるならこんなことにならなかったのではと少し切なさもあります。 エピローグを読んだ後の妄想がとまりません。 もしかしたらこんな事があったのかも、そしてこの先に何が起きるのか…色々な考察ブログを読み漁ってしまいました。
14投稿日: 2024.08.22 - かな"powered by"
もともと、櫛木理宇さんのことはこの作品を読みたいと思ったことから知りました(映画は観ていませんが、多分映画化されたから知った感じです)。なので、お安く手に入れた途端、積んであればいつでも読めると…いつまでも積んで、そして櫛木理宇さんの他の作品を読みまくっていました!でも結構この作品読まれている読書家さん多いので、一大決心をして読んでみることにしました(;'∀') 物語の主人公は、大学生の筧井雅也…中学までは成績優秀で周囲からの期待も厚く同級生を見下していたような生活を送っていたが、高校で挫折し現在はFランと呼ばれる私立大学に通学し鬱屈した大学生活を送っている…。そんな中、以前通っていたパン屋を経営していた榛村(はいむら)大和から手紙が届き、死刑判決を受けた9件の殺人事件のうち1件は身に覚えのない冤罪であることが記されていた。榛村大和はシリアルキラーとして世を震撼させた人物で、立件された9件を含めて24件の少年少女の事件に関わっているとされていた…。雅也は榛村と面会した上で、榛村の過去や概要について調査をはじめるのだが…。 榛村が関わった事件や過去の描写のについて、結構キツイものがありましたが何とか読めました。榛村と関わることで雅也が変わっていく…これ、洗脳??自身で気づかないまま、取り込まれていく過程が怖いっ…!!しかも、エンディングはちょっとホッとさせておいて、そうくるか!!的な…感じでした。このあと、どうなっちゃうのかも気になるところです。
71投稿日: 2024.08.21 - ピザまん"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
大学生の筧雅也のもとに、24件の殺人容疑で逮捕され、そのうち9件で立件・起訴・死刑判決を受けている榛村大和からの手紙が届く。 大和から、死刑判決が出た9件中、1件は冤罪なので立証してほしいと頼まれる。 なぜ自分が頼まれたのか?戸惑いながらも雅也は大和の過去を、事件を調べるうちに次第にのめり込んでいく。 大和の過去を知るために、雅也は大和と関わりのあった人々の話を聞く。稀代の連続殺人鬼と皆は知ってるはずなのに、大和に抱く印象がそれぞれであまりにも違うため、読みながら大和の人物像が掴めず戸惑ってしまった。その戸惑いのためか大和をもっと知りたいと思うようになっていた。そして雅也にも感情移入してしまう。 全ての真実を知ったとき、ゾッとした。 大和は「やれ」と直接言わない。あくまで選択肢を与えるだけ。選択肢を与えられた方はそれをありがたいと思う。
61投稿日: 2024.08.15 - 1973886番目の読書家"powered by"
タイトルと映像化に惹かれて手に取った。 猟奇的なシリアルキラーが人は好きなので、ある意味王道的な作品かもしれない。 ミステリとして特別面白いとは思わない。 終わり方も意外性はそれほど...。 似たタイトルだと殺戮に至る病のほうが数段上。
2投稿日: 2024.08.13 - あーお"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
作品としては最大限引き込まれた。主人公や登場人物が死刑囚に魅了され取り込まれて行くのと同じように、作品の文章やそれぞれの設定や展開に引き込まれていく。だから、最後の展開にはなるほどと思えた。 マインドコントロール的な、サイコパス的な人は、その状況の掌握が大事だと言うが、そういう種を少しずつ植え付けられている人が大量にいると思うと、いつでも伝染し発症しうる、「死刑にいたる病」というタイトルそのものだ。秀逸なタイトルである。そして、感知したように見えてまだ蜘蛛の巣の中であり、まるで「キャリア」のようにいつでもそのスイッチが入りかねない状況が続いていくと思うと、後を引く恐怖が物凄いことを知る。
6投稿日: 2024.08.10 - はな"powered by"
え?まさか?って思い出してからのお腹の底からゾワゾワする感じ… そこから先はぞっとしたり、納得したり、ほっとしたり、油断して後悔したり。 読み終わったら今も、ゾワゾワする。 こっちの櫛木作品、ほんと容赦ない。
6投稿日: 2024.08.06 - takeoverjp"powered by"
Audibleにて。 話の進み方や、オチは面白かったのだが、 子を持つ親として、耐えがたいような描写が多すぎた。。。
0投稿日: 2024.08.04 - ぷる"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
この死刑囚がとても怖かった。 ストライクゾーンが割と広くてお気に入りの子がたくさんいた!! 自分は唯一の味方みたいな態度をとって人の心に入り込んでいく…。 入り込まれた人はだんだん魅了され、思考が似てくる…。それにしてもこの人の殺し方がえぐかった…。
2投稿日: 2024.07.29 - yonda?"powered by"
連続殺人鬼に気持ち悪いと思いながらいつの間にか取り込まれて、自身の知らないことが暴かれるように誘導されている。
1投稿日: 2024.07.29 - 1755328番目の読書家"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
テーマは犯罪心理 虐待 知的障害 ハイムラヤマトの 孤独による執着と相性バッチリの元虐待児の一人。カケイマサヤ。 親との関係を捉えようとするためにこのような本を読むことがある。 傷口を消毒して絆創膏貼るくらいの効果はある。 ただ過去に囚われて時間無駄にしてると思う。 自分が納得する生き方ができていない。何か親の介入が入り過ぎてて自分でコントロールできなくなってる今すごく生きづらい。 "彼を断罪することは簡単である。だが恵まれた環境に生まれ育ってきた検事や裁判官たちに、彼を裁く権利がほんとうにあるのだろうか。" "人間の正常な精神の発達において、友達という存在がどれだけ重要かがよくわかるよ。" 常に人間関係を制限され友達と遊ぶ時間を許さなかった親を恨む。 母からは嫉妬された。 母からの攻撃から免れようとするため、衿子が自ずから壁土を食べたようなことを私もしてたと思う。わかる。 思い出すのが嫌になった。 過去のことは変えられないし親の考えも変わらない、捨てる。 ほぼこれ限りにして 理想と幸せだけを見つめて行こうと思う。 プロローグにもどった。誰視点だろう。 -そうか。 -わかったよ、さよなら。 -もう会うこともないだろうけど、元気で。 なんて言われてた人いたかなぁ 本当に守るべき人を守らずに裏切った罰だ。 なんて元虐待児でまともな考えできる人いたかなぁ 今度読む人が出てきたら誰だと思うか聞いてみよう 虐待を受けた人は自尊心が低い。 自尊心を慰めるようくすぐれば懐いてくれる。 傷ついた経験のある人を見分ける方法でもあるし 懐いてよくしてくれるなら、やってみようかな
0投稿日: 2024.07.27 - るう"powered by"
これまでに読んできた物語に登場するパン屋さんのイメージは、優しくてほんわかしていて、焼きたてのおいしいパンで人々の悩みや苦しみを和らげてくれるというものでした。 そんなわたしの思い込みを粉々に砕いたのがこの小説です。 私大の法学部に通う雅也のもとに手紙が届きます。差出人は、雅也が中学生の頃よく行っていたパン屋の店主、榛村大和で、拘置所から出されていました。 雅也は、パン屋のお客さんだった中学生の頃は神童といっていいほどの優秀な少年でした。でも、高校で落ちこぼれはじめ、偏差値の低い大学に進学してからは卑屈な学生生活を過ごしています。まわりは品も教養もない下劣な学生ばかりで友人もなく、孤独です。 雅也が拘置所の大和に面会に行くと、彼は冤罪を訴えました。 ただし。 彼は24件の殺人容疑のうち9件で立件されていて、そのうちの1件だけは冤罪だというのです。 榛村大和について作中では「連続殺人鬼。猟奇殺人犯。子供殺し。秩序型殺人犯。演技性人格障害者。鬼畜。異常者。怪物。」と説明されています。でも、読み進めていくと、地域の人に愛され信頼されていたパン屋さんだったこともわかってくるのです。イメージしていた癒しのパン屋さんとは全然違うのですが、ある意味、悩める人の救世主的な存在でもありました。 サイコパスやシリアルキラーを描いた作品の中には名作も多く、人々を惹きつける何らかの魅力があり、人気も高いのでしょう。 人は、既存の価値観や常識を超越した存在に出会った時、悩みから解放され自由になれるのでしょうが、マインドコントロールされ「死刑にいたる病」に感染してしまうことは怖いと思いました。そして「死刑にいたる病」を発症すると、人としてのボーダーラインを超え、二度と元には戻れません。 人間の負の深淵をのぞき見したような気持ちになりました。
17投稿日: 2024.07.10 - chim"powered by"
はじめのころの主人公の大学生・雅也の鬱屈した気持ちは自分と重なるところがあり、どんどん変化していく様から目が離せず最後まで一気に読んでしまいました。 ちなみに先に映画を見てしまったせいで、超美男子の連続殺人鬼である榛村は全て阿部サダヲさんで再生されてしまいました。それくらい阿部サダヲさんの演技が素晴らしく強烈でした。
0投稿日: 2024.07.10 - nyabii"powered by"
結末としては予想された展開で驚きはないが、塀の中から巧みに人を操っていく過程は恐ろしい。雅也は最後に気づけたが、エピローグではまだ一波乱ありそうな展開を示唆させる。
11投稿日: 2024.07.02 - YUYA"powered by"
死刑にいたる病 **著者**: 櫛木理宇 鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也のもとに届いた一通の手紙。それは稀代の連続殺人鬼・榛村大和からのものだった。榛村は罪を認めるが、最後の一件だけは冤罪だと訴え、その証明を雅也に依頼する。地域で制限されているパン屋の元店を中心に、かつて自分のよき理解者だった榛村の頼みを受け、雅也は事件の再調査を始める。雅也が負の連鎖に気づく中、次第に榛村に魅せられていく。そして一つ一つの選択が明らかにしていく残酷な真実とは。 本作品を聴いていると、児童虐待や少年少女への暴行の生々しさが際立ち、正直なところ非常に辛かったです。残酷な描写が多いため、精神的にきつい部分もありました。虐待や暴力は連鎖するという事実を思い知らされるような内容で、連続殺人犯である榛村の悲惨な幼少期が描かれています。すべてがフィクションでなく、ノンフィクションの要素も含まれているということが、さらに読後の感慨を深めます。
10投稿日: 2024.07.01 - 納豆巻き"powered by"
なんとも言えない気持ち悪さがじわじわきた作品でした。衝撃的な展開に最後の方はおもしろかったですが、ちょっとのめり込むまではいかず星3にしました。
22投稿日: 2024.06.30 - もっちも"powered by"
これはどちらかというと残酷な方。 殺戮にいたる病と間違えて読んだけど面白い。やっぱりキルケゴールってこの手の人たち、死とか生とかの境界線を気にしちゃう人たちの核に触れやすいのかも。
0投稿日: 2024.06.24 - りりーちゃん"powered by"
ページをめくる手が止まらん。おかげで真相にたどり着いた時は大和と対峙する雅也くんを第三者の視点で眺めててうすら寒い気持ちになった。それまでは雅也くんと同じように熱い気持ちで読んでたのにね。同情とかなんだったんだろうね。 クソy(ピー※ひどい言葉のため音声をかぶせてます だけど雅也くんの成長っぷりは良かった。恥ずかしながら、私は一浪してるのに第一志望落ちて第n志望の大学に入ったので雅也くんのプライドの高さも分かるし周囲と同調したくない(できない)気持ちも痛いほど伝わる。完全に自分を重ねて見てた。しかし大和の依頼を受けてからは雅也くんが真の力を発揮したのだろう。雅也くんが築いてきたプライドは本物だったし、結果的にコンプレックスも払拭したようだった。大学受験からは相当年月が経ってるけど当時失敗した私の自信もなぜかついた。ありがとう。私はここまで高尚じゃないしむしろほんとに何もやってませんが。。。 そんな感じだから狡猾な大和が雅也くんの力を見くびっていたことになるのが面白い。ただまあ大和なのでちゃんと次を用意してるワケだけど。。。
0投稿日: 2024.06.20 - gaia"powered by"
人を操れる人間って実際にいそうだし、私もころっと操られるかも。 人間って本当に弱くて脆い。 そうじゃない人もいるんだろうけど。
0投稿日: 2024.06.20 - rrrsss"powered by"
映画を見ました。 良い人の仮面をつけた残酷で非道な犯人と、それを取り巻く人々の鬱屈した日々。 出演者の演技が上手だったので、最後まで引き込まれましたが、小説はどうなのだろう。。 日本版ハンニバルといった感じでした。
0投稿日: 2024.06.18 - ARI"powered by"
映画を見て小説を読みました。 映画よりも色んなことが詳しくわかったので、とてもよかったです。 人って簡単に操れるんだと怖くなりました。
0投稿日: 2024.06.17 - とみー"powered by"
街の人気者と殺人鬼、真逆の位置に居そうな人。 "まさかあの人が…"と周りの人は口を揃え、"あの人がするはずがない"と信じない者まで出てくる。 人としての魅力がある殺人鬼、そのギャップがまた、読み手の好奇心をくすぐる。 殺人は惨虐。冷酷で彼の感情を全く理解できない。 ただ、ターゲットを決めてからのアプローチの計画性にはびっくりする。計画的でコミュニケーション能力もあり、言葉巧みで人を惹きつける。 その彼が唯一行なっていないと言う一件の殺人。 それを追うことになる青年。 なぜ彼が追うことになったのか、殺人鬼との関係は… 知れば知るほど殺人鬼"榛村大和"が恐ろしく、 ゾッとすること間違いない。
2投稿日: 2024.06.15 - くまっちょ"powered by"
シリアルキラー「榛村大和」の 異様な、しかしどこか魅惑的な 吸引力にあてられるまで、 おそらくそれほど長い時間は要しないだろう。 そのセフリひとつひとつが、 「現実」と「虚構」の間の、ぶ厚い透明な板で 隔たれたこちら側から眺めているはずの読者に、 まるでその息遣いまで聞こえてきそうなほど 近くで囁かれた言葉であるかのように錯覚させる。 この事件の真相は? どれが本当の「榛村大和」なのか? ーーー君が決めればいいと思うよ。 やはり彼ならそういうのだろうか。 没入感の強さが素晴らしい作品だった。
2投稿日: 2024.06.15 - Chacha"powered by"
映画版、定期的に観返してしまうのと SNSで皆がレビュー上げてたので 読む時が来たかなと思って読んだんだけど 映画よりもはるかに面白かった。 まぁどの作品でも言ってるんだけどね笑 榛村のイメージは原作だとそうなのか。と思ったけど 阿部サダヲに圧倒された身なのでサダヲで脳内再生してしまった。 でも映画を先にみてしまったのでこれはやむを得ないと思う。笑 映画では深く語られなかった部分が 深く深く描かれていて、読んでよかったと思った。 榛村よりも雅也の過去、なんであんな死んだ顔して 生活していたのかも分かったし、衿子、お母さんのこと 深く深く分かって、これを分かった上で映画をもう一度観ようって思った。 映画が面白なったひと、面白くなかった人 どちらも1度原作を手に取って欲しいって思った。 あと映画には映画オリジナルが ガッツリ入ってることにも気づけてよかった。
0投稿日: 2024.06.14 - YA"powered by"
久しぶりのミステリー読みました。 読み終わった時の余韻がかなり凄まじい衝撃の1冊でして、ラストの結末を読んだ時は驚愕しましたね。 映画も非常に見たくなりますね。
0投稿日: 2024.06.12 - うめこ"powered by"
不気味だが、不思議と引き込まれる。 ちょっとした思い込みとか状況とかでも人は簡単に洗脳されてしまうんだろうなぁ… 決して他人事じゃない、自分もこうなる可能性はある、と感じた。
0投稿日: 2024.06.12 - yukaiyurari"powered by"
読み始めから引き込まれ、榛村大和の異常さと不気味さに飲み込まれていくようだった。その意味では筧井雅也と自分が同化していくような感覚。雅也が榛村にコントロールされていく様にドキドキしてしまった。 ゾクッとする終わり方で、榛村の不気味な余韻がしっかり残りますね。面白かった。
0投稿日: 2024.06.12 - まごいち"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
途中の展開で意外なものもあったが、 そこでの主人公の心の変化が、ご都合的というか、そんなことあるか?と気になってしまった。 榛村の人心掌握術が凄すぎるのか、主人公の境遇が特殊すぎるのか… 落ちもちょっとおもしろくなかった
1投稿日: 2024.06.08 - まめ大福"powered by"
映画を先に見て、気になったから原作を読んだ。 初めの印象は、榛村の外見のイメージが全く違うこと(合ってるのは色白な事ぐらい)。 でもそんな事は気なならないくらい映画は良かったし、だから原作読みたいと思った。 で、原作ももちろん面白い。先に映画を見たから、映画のシーンを思い出しながら読んだけれど、かなり忠実だった気がする。 言葉巧みに人を思い通りに操るが、当人は操られたとは全く思ってなくて、残酷なシリアルキラーなのに彼のために動こうとする「過去」の獲物たち。 死刑宣告されても、最後まで自分の欲求のままにやりたいことをやる榛村……やりたい事?かは分からないけど、きっと死ぬ間際まで自分のゲームを楽しむんだろうなと思わせる終わり方にゾクリとした。
1投稿日: 2024.06.01 - しんご"powered by"
日本版の『羊たちの沈黙』。殺人犯の心理や性癖を理解しようとは思わないが、物語に引き込まれてしまうのが怖かった…。(映画も観ようと思う。本の棒村のイメージは阿部サダヲさんではなかったけど。)
10投稿日: 2024.05.31 - まいまい"powered by"
面白いが、怖い…! グロ描写苦手な方にはオススメ出来ないが、ストーリーに飽きが来ない展開で、スラスラ読めました
1投稿日: 2024.05.27 - 1537387番目の読書家"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
シリアルキラーもの。 ゾクッとするシーンがけっこうあります。 犯人に魅せられてしまう気持ちはわかると思いました。 環境が人を変えるのか、人が環境すら左右してしまうのか、この犯人に出会った人はもれなく人生を狂わされてしまう、そんな気持ちを抱きました。
1投稿日: 2024.05.26