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大角修 / 講談社現代新書 (4件のレビュー)
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総合評価:
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麻阿
このレビューはネタバレを含みます
天皇・宮家の葬式をざっとまとめた一冊。 儀式の説明や引用文など、どうしても難しい場面がいくつかあり、なかなか読みにくい部分もあったが総じてわかりやすいと思う。 歴史好きと言いながらも、孝明天皇の死が、当時の時勢=尊皇攘夷の風潮から お墓を陵として復活させたことなども全く知らなかった。 神仏分離によって明治天皇の死から葬式が神道式になったのも。でも面白かったのはいくら神道式になったと言えども、南無阿弥陀仏などの文言を書いてこっそり棺に入れてたとか、 そうは言っても仏の救いに人は頼ってたんだな…っていうのが、人間らしくて面白いなと思いました。 あと個人的に泉湧寺と伏見桃山陵行かなあかんなと決意。(笑)
投稿日:2022.02.20
poron330
初代の天皇である神武天皇陵は、江戸時代まで神武田という小さな塚のようなものであった。江戸後期に皇室の重要性が急浮上して整備され、維新後に橿原神宮となる。 戦国以降は皇室の財政が逼迫し、大嘗祭も行われな…い状況。 天皇の葬儀も仏教伝来後は仏式で行うのも普通であったが、明治期以降急速に復古調となっていく。 明治天皇の崩御時、乃木大将夫妻が殉死するが、新聞社ないでも街中でも文学者達も多くが、何故そんなことをするのか馬鹿馬鹿しく感じていた。とある新聞社は社長までそんなことを記者連中に言っていたものだが、その新聞さえ翌日には乃木夫妻の行為を絶賛する記事で埋め尽くされおり、当の記者も紙面を開いて大層驚いたとある。 現代のマスコミでもこれと同じような事例が普通にあるのであろう。論調を丸ごと信じてはならない。続きを読む
投稿日:2018.06.20
ハマダ
古式の復興と西洋化は矛盾しているかのように思われるが、 伝統は常に新しくつくりかえられ、モダン化されるものである。
投稿日:2017.11.16
masanori83
皇室の葬儀についての詳細だと思ったが、明治天皇以降が大半を占め、昭和天皇と今上陛下の象徴天皇としての在り方や生前退位についても触れられている。所謂古墳時代から一貫して土葬(持統天皇は火葬であることは知…っていた)だと思っていたが、葬儀のスタイルにも変遷があった。また、国学の高まりから古墳の治定や仏式から神式への変更が行われた。皇室は日本の伝統というが、伝統は変えていくものである。続きを読む
投稿日:2017.10.21
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