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美奈川護 / メディアワークス文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
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Mu
なんとも、いい余韻だ。 うん、面白かった。 タイトルや序章を読んで絵画関係のお話らしいと思った時、そう言えば作者のデビュー作もファンタジー仕立てではあるけれど絵画に関係するお話だったなと思いだした。… その時のお話は面白くはあったけど、どこか世界にベールが掛かった様なもどかしい気分になったのを覚えている。 それから行く年も経ち、メディアワークスに書き出してからの作品はどれもとても面白くて、お気に入りの作者の一人になったわけだけど、そんな作者が再び絵画を扱うのかとちょっと感慨深かった。 実際には絵画だけじゃなく写真やオペラや陶芸に題材を取り、しかも芸術そのものと言うよりといわゆる人情話的な展開だったわけだけど、いや、面白かった。 どの話もちょっと苦しくて、切なくて、それでも前向きなハッピィエンドな所がいいよね。 そしてやっぱりラストの絵画関係のお話が一番グッと来てしまった。 いやあ素直にうまくなったなあと思う。 分かってたけど。 次はどんなお話を読ませてくれるのか。 期待している。続きを読む
投稿日:2018.08.25
メディアワークス文庫公式
【挫折、逆境、苦悩。どんな困難にもメゲない、芸術家たちの“想い”がここにある。】 『目指せ、不労所得!』 祖父からアパートを一棟もらえることなった女性・朱里。しかし、芸大前にあるそのアパートは、卒…業しても花開かず、くすぶり続ける芸術家崩れどもの巣窟だった。 引きこもりの写真家、親の脛かじりのオペラ歌手、借金まみれの陶芸家――。孤独死した父親が売れない画家であり、芸術家によい印象がない朱里は、リフォームのためにも彼らの追い出しを決意する。 が――。朱里は気付いていく。彼らの中に、決して揺らがぬ“魂”があることを。続きを読む
投稿日:2017.09.01
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