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星野光世 / 講談社 (4件のレビュー)
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エル
こんな悲しい話が現実にあったなんて。実の親がいない子どもの立場のなんて弱いことか。いじめられ、牛馬のようにこき使われ、挙句に捨てられるなんて。戦争孤児が悪いんじゃない、その戦争をした大人が、戦争を始め…てしまった人が悪いのに。こんな悲しい経験が戦争。ならば未来永劫、戦争なんてしてはいけない。どんな戦争も一番の被害者は庶民なのだから。続きを読む
投稿日:2022.06.21
gakudaiprof
集団疎開のほんの少しの知識や上野の浮浪児の一部の知識ではない。実際に集団疎開をして東京の空襲で保護者が死亡したときに、残された子どもが奴隷のように働かされたということを個別の事例として書かれている。こ…れは知っておくべきであろう。続きを読む
投稿日:2022.03.19
Yuki
大勢の犠牲を出した第二次世界大戦を思い起こさせる一冊。 文字が大きく、漢字すべてにふりがながあったり、絵が挿入されており、戦争についてあまり知らない人や、小学生向けの本かと。 ただ、あまり戦争孤児にス…ポットを当てた本を読んだことがなく、孤児になった原因は戦争によるものなのに、残された孤児たちは厳しい現実に立ち向かわなければならなかったんだと深く考えさせられた。 本の最後に以下のとおり書かれており、筆者の戦争に対する真の思いを感じた。 『戦争を知らない子どもたち 子どもたちから遊びが消えてしまう戦争が起きないよう 子どもたちから遊びを奪ってしまう戦争が起きないよう いつまでも戦争を知らないままでいられるよう』 続きを読む
投稿日:2018.08.19
cdiorks
このレビューはネタバレを含みます
この本には、戦争によって生まれた12万以上の孤児たちの中の、 11人による体験が描かれている。 それは、思い出すのもつらいであろう死と隣り合わせの極限の体験である。 空腹と蔑みの中で、孤児から浮浪児となり物乞いや窃盗で暮らす彼らを、 大人は「刈り込み」によって浮浪児収容所に集め、街のゴミとして ハダカのまま檻の中に閉じ込めた。 やっと生き延びた姉弟でさえ離れ離れにされ、 義務教育も受けられず差別された子どもたち。 浴びせられる心無い言葉・・・戦争は人の心を狂気に追いやる。 著者は、68年ぶりに絵を描いた。 孤児として生き抜いた日々を、色鉛筆のやさしい色調で3年をかけて描き 文章を添え仕上げたのが本書である。 『もしも魔法が使えたら、父さん母さんがそばにいるふつうの 家庭にいってみたい!あったかいお母さんの胸に顔を埋めて 思いっきり話がしたい。お母さんのいる世界へ今すぐ飛んでいきたい!』 もしも魔法が使えたら・・・ いつまでも戦争を知らないままでいられますように。
投稿日:2017.10.25
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