【感想】アマゾノミクス データ・サイエンティストはこう考える

アンドレアス・ワイガンド, 土方奈美・訳 / 文春e-Books
(18件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • えり

    えり

    データ利用の便利さの後ろに潜む怖さはとてもよく伝わってきたが、タイトル「アマゾノミクス」から想像していた内容とは程遠いため、がっかり感があった。

    投稿日:2022.05.16

  • j-ok

    j-ok

    他の方も書いている通り、邦題より原題のData For The Peopleの方がしっくりくる。

    現代においてはSNSへの投稿、位置情報、カメラ、センサーなどにより個人のあらゆる行動、関心、交友関係、思想にいたるまでデータ化されている。ソーシャルデータは精製、収集する企業のためにあるのではなく、個人が恩恵を受けるために使われなければならない。

    データにより我々の意思決定の質をより高めることができる。プライバシーをいかに守るのかではなく、データを共有することのメリットとデメリットのバランスを考え、また個人だけでなく大衆の利益という生態系の中で考える必要がある。

    そのために、これまでデータ企業と個人との間にあった情報の非対称性を解消すべきで、そのカギとなるのが「透明性」と「主体性」である。

    本書では、Facebookやリンクトインのようなデータ企業がどのようにデータを収集し、還元しているか。どの程度の透明性、主体性を我々に与えているかを説明し、我々がより主体性を持って提供するデータとそれによりもたらされる利益をコントロールするために何を要求すべきかが論じられている。


    #所感
    データを精製し還元する側としての参考になればと思って手にとった一冊であったが、どちらかというと一個人としてこの情報社会、データ社会で生きていくための姿勢を学ぶことができた。さまざまなソーシャルメディアやサービスに自ら、無意識のものも含め、好みや生活の痕跡を残している。そして、その見返りを得ている。そのことをまず理解すべき。

    本書で取り上げられているようなデータ会社にはなかなかなり得ないが、個人の立場を理解することで、データを提供してもらいサービスに還元する側としても気づきを得ることできた。特にプライバシー効率という言葉が心に残った。何でもかんでもデータの共有を求めるのではなく、データを何に使い、どのようなメリットを得られるのかを提示しつつ、主導権は個人に与えられるべき。
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    投稿日:2020.08.26

  • ゆすうけ

    ゆすうけ

    「なんとなく」予想できていた企業のデータ活用や仕組み、それが有効である根拠が羅列されている。あらためての事実整理・仕組み整理には有効だったが、ひとつひとつのトピックが冗長で興味が深くないと読むの大変。また2017年出版であるにも関わらず、少なからず古さを感じもっと最新の事例は?と頭の片隅に思い浮かべながら読み進めていた続きを読む

    投稿日:2019.11.17

  • deroderoh

    deroderoh

    元amazonのチーフデータサイエンティストがビックデータについて語る。

    修辞的な文章で、非常に饒舌。
    端的にいうともっと短く語れそうな内容が多い。

    個人的には、能書きはそこそこに、要点をズバズバ述べて欲しいと思った。
    本当に大事なことは、ご本人の心の奥にまだ収めたままなんだろうな。という感じの、公開しても大丈夫な情報だけ庶民に教えてくれているような感触です。

    まあ、そう言われれば、そうだね。という。
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    投稿日:2018.11.08

  • bookkeeper0

    bookkeeper0

    FACE BOOKの表示がアプリ側で調整されているとは知らなかった。どんなCMを見せるのか個人別に選択している位のことしかやってないと思っていただけに驚いた!
    スマホを持っているだけで、かなりのデータが取られ、個人が特定され、勝手に使われているかもしれない。
    著者の言う通り、それによるメリットも享受している面もあるようだ。やはり、どんなデータがどう取られ、どう使われるのか認識して、コントロール出来るようにすべきであろう。本当に全てのデータの利用方法が把握できるのか、それを理解してどう対応すべきか判断できるのか、リテラシーを上げる事が必要だ。
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    投稿日:2018.10.05

  • 辛4

    辛4

    この数十年で、私たちを取り巻く環境は大きく変わりました。
    スマホを誰でも持つようになって~、GPSで位置が補足されて~、そのくらいかと思っていたら、世界ではもっと大きな革命が起きていました。
    Googleに、Facebookに、Amazonに、Fitbitに。私たちの行動が記録されています。
    スピーカーも常にONになり、監視カメラもどこにでもある時代になりました。
    そうしたデータを分析/精製して活用するデータ会社があります。活用して初めて意味がでてきます。活用することで自分の生活パターンを変えることもできるでしょう。
    データを集められている、という後ろ向きな意味でデータを提供するのではなく、データを提供し、それをお互い活用していく、Win-Winの関係もあるのではないか、ということですね。
    どのように使われているのかわかったうえで個人の行動データを提供するのか、わからずに提供するのか。わかっているのとわかっていないのでは大きく違ってくることでしょう。
    続きを読む

    投稿日:2018.04.18

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