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司馬遼太郎 / 文春文庫 (8件のレビュー)
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総合評価:
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親鸞
このレビューはネタバレを含みます
この作品は司馬遼太郎さんが月刊誌などで談話されたものがいくつも紹介されている。 「中央と地方」では現代社会、現代人の中央文化に危機を感じ、薄っぺらい主体性の無さを嘆いている。 かつて坂東武者達が縁者を頼りに京に行き、あってもなくても変わらぬような官位を欲しがり、そしてそれを故郷で権威として振りかざした。 だが次第に戦国大名のような力を持ったものが各地に台頭すると地方ごとに文化が生まれ、江戸期にはさらにそれが顕著に現れてくる。 だが明治維新でそれは崩壊し、約300年間培われた地方文化は薄れ、東京こそ正しいというような風潮を特に若者が抱いているのが現代かもしれない。 我々は坂東武者に戻ってしまったのかもしれない。
投稿日:2012.10.28
office4690
作家が膨大な知識の中、日本の風土を鑑みながらその歴史観を披露する。歴史小説を読む手引きとしても利用できるほど本書は優れている。290ページ程度の薄い本ではあるが内容は濃い。
投稿日:2012.10.17
ひらりんたろう
歴史って奥が深いと改めて感じた。教科書で習う歴史は見出し程度で人間味がない。知れば知るほど人間味が出てくる。 司馬さんの視点で書かれていて、知識の足りない自分には理解に苦しむところがあるけど、それでも…、日本というものの性質とはこういうものかというのがなんとなく理解できた気がする。そして、その日本観は、果たして自分は日本人らしき日本人なのかと考えさせられるものであった。続きを読む
投稿日:2012.08.17
fumi19850511
もう何冊読んだかわからない、司馬遼太郎。 (数えたら、もうそろそろ100冊でした) 何がそんなにいいのかというと、まったくもってわかりやすいの一言に つきると思う。 歴史を歴史として話すのではなく、…現在を通して歴史を伝える。 そして歴史も当時の現在の一瞬一瞬の積み重ねが歴史なのだということを 気づかせてくれる。 あと5年くらいしたら、全部読んでしまうだろうな。 そしたらまた竜馬がゆくでも読もうかな。続きを読む
投稿日:2012.04.05
(o^-’)b
シバさんは本を書く天才なのかなと思っていたけど、結構物語を作るまでに悩んでいる。それと妄想癖。親近感がわいた。
投稿日:2011.11.10
sagatak
15の小さなお題に分かれていて、まさに歴史と風土のタイトルどおり、そのお題についての司馬遼太郎の価値観というものが顕れている。なかにはそこまで言うの、と思うものもあるが、総じてやはり司馬とうならされる…ような視点で、読んでいると面白い。続きを読む
投稿日:2011.07.05
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