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梶井 基次郎, げみ / 立東舎 (39件のレビュー)
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しまだぬき
久しぶりのこのシリーズ。『檸檬』もちゃんと読んだのは初めてなのですが、ちょっと印象が変わったかも。最初の方、裏通りを歩きながら遠く離れた街にいるような錯覚を起こそうとするシーンが好き。 あと、花火や、…びいどろ、南京玉の描写。いいですよね!と本のこちら側でひとり頷いてみたり。 檸檬のシーンは美しいけれど、後片付けする羽目になった店員さんのストレスが…、といらんことを考えてしまったり。発表されてからこの方、多数の人が思ってるんだろうけど。続きを読む
投稿日:2024.04.12
土瓶
乙女王に俺はなるっ!? (ワンピース風に) ということでまたもや乙女の本棚シリーズ。 て~~~んちょう。 まぁたあのお客さんですよ、これ見て下さい。 どうすんですか。 うちの売り物の画本をこんな…に積んで、しかもその上にレモンなんか置いて。 何気取りですか。 鏡餅ごっこですか。 だったらせめてミカンにすべきでしょうよ。 こんなんじゃみんな気味悪がって誰も買っていかなくなるじゃないですか。 しかもあの客、ニヤニヤしながら帰るんですよ~。 気持ち悪い。 来るときはあんな仏滅みたいな顔で来るのに。 何でスッキリしてるんだか。 いいですか。今度こそ出禁にして下さいね。 絶対ですよ。 店員側から見たらこんなお話しです(笑) 日本文学の壁は高いなぁ~。 さっぱりわからん。続きを読む
投稿日:2024.04.11
tomojuju
乙女の本棚3連発の2作目。何気にちゃんと読んだのは初めての、檸檬。 イラストも相まってとても美しくビビッドな作品でした。真っ暗なところからみずみずしい黄色い檸檬に情景が変わるところがありありと目に浮…かび、だから檸檬一つで心持ちが変わる主人公の気持ちも理解できました。 それにしてもマジで爆弾だったんだ(文ストで知ったのが先って言う) 2024.3.24 52 続きを読む
投稿日:2024.03.24
おびのり
梶井基次郎文学忌、檸檬忌。 何回目かの「檸檬」は、げみさんのお陰様で今までになく理解できた気がしています。 得体の知れない不吉な塊。 焦燥や嫌悪等では言い表せないその塊から檸檬爆弾という彼の希望の象…徴で解放される。 丸善は西洋の思想の表現か、贅沢の象徴かな。 ずーっと丸善は東京駅のところ丸善だと思っていた。ここが檸檬爆弾の丸善ですというような紹介を読んだ気がするんですよね。丸善カフェで檸檬スウィーツもいただいたし。 げみさんの描く丸善が、本当に素敵でした。 “ずかずか”と入るも疎外感。 彼の檸檬爆弾は、確かに彼の気持ちを軽くしたようだ。 今でも丸善には檸檬を入れるカゴを用意しているらしい。悩みの種類は違ってきても 若い苦悩を解放したい読者を長く惹きつけている。 続きを読む
アズムンアッシュ
このレビューはネタバレを含みます
病気になると趣が変わることはとても共感できました。 ほんの些細な小さなモノに感動や美しさを感じる事ができるようになること、つまりそれは、それだけ自分も儚く小さな存在になってしまった事を自覚したときではないかと個人的に考察します。それまで好きなものは、自分に自信があるからこそ、まだまだ自分が健在だからこそ扱えるものばかりで、命短くなった今、それらを扱える力がもうなく、むしろ、無機質なモノや儚く綺麗なモノに感動を覚えるようになったと感じました。 追求されたことは「無」。その無の頂点が主人公にとっては爆破であったから、ああいった想像をしたのかもしれないです。 個人的には、額に檸檬をあて檸檬の存在を楽しんでいるシーンが好きでした。 人が美しいと思うポイントは本当にそれぞれです。しかし、この本を読んで、個人的にびいどろおはじきを集めたくなる衝動にかられました。
投稿日:2024.01.06
pafu5737
乙女の本棚シリーズ3冊目。 物語というより、どちらかというと絵に惹かれて読む。 学生と思われる若い男性の鬱々とした気分と、描かれている絵がしっくりくる。 「檸檬」は初めて読破。
投稿日:2023.12.30
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