【感想】檸檬(立東舎 乙女の本棚)

梶井 基次郎, げみ / 立東舎
(35件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
9
6
9
2
0

ブクログレビュー

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  • アズムンアッシュ

    アズムンアッシュ

    このレビューはネタバレを含みます

    病気になると趣が変わることはとても共感できました。
    ほんの些細な小さなモノに感動や美しさを感じる事ができるようになること、つまりそれは、それだけ自分も儚く小さな存在になってしまった事を自覚したときではないかと個人的に考察します。それまで好きなものは、自分に自信があるからこそ、まだまだ自分が健在だからこそ扱えるものばかりで、命短くなった今、それらを扱える力がもうなく、むしろ、無機質なモノや儚く綺麗なモノに感動を覚えるようになったと感じました。
    追求されたことは「無」。その無の頂点が主人公にとっては爆破であったから、ああいった想像をしたのかもしれないです。

    個人的には、額に檸檬をあて檸檬の存在を楽しんでいるシーンが好きでした。

    人が美しいと思うポイントは本当にそれぞれです。しかし、この本を読んで、個人的にびいどろおはじきを集めたくなる衝動にかられました。

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    投稿日:2024.01.06

  • pafu5737

    pafu5737

    乙女の本棚シリーズ3冊目。
    物語というより、どちらかというと絵に惹かれて読む。
    学生と思われる若い男性の鬱々とした気分と、描かれている絵がしっくりくる。
    「檸檬」は初めて読破。

    投稿日:2023.12.30

  • 夕霧

    夕霧

    綺麗なイラストが、梶井基次郎先生の文体、作品の世界観に合っていて、何度も何度も読み返していた。
    今回ので3、4回目くらいだろうか。
    何かにつまづいたりしたら、檸檬の奇っ怪な爆弾を弾けさせるのが丁度いい

    投稿日:2023.12.28

  • ダイダイ少女団

    ダイダイ少女団

    美しいなぁ
    作品世界に、より臨場感を持たせてくれて、これはおみごと!
    借りてきた本だけれど、買いだな。
    手もとに置いて何度でも堪能したい。
    イラストは言わずもがな、1冊丸々、装丁……デザインて言うのかな、完璧。文章の地のページの色やデザインまで秀逸なの。フォントも、行間も、……こんなに凝ったつくりがあるんだなあ。続きを読む

    投稿日:2023.11.25

  • aoi-sora

    aoi-sora

    梶井基次郎「檸檬」
    あまりにも有名だが、何となく尻込みしていた作品です
    (文庫はずーっと手元にあるのに……^^;)
    げみさんの温かなイラストに惹かれ、乙女の本棚シリーズなら是非読んでみたいと思い、手に取りました
    表紙がまた素敵ですね


    “えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。” 

    こんな一文から始まる物語は、少なからず共感する部分がある。
    物事が思うようにならず、気持ちが沈んでいる時。
    もうダメだと諦めたくなる時。
    今まであんなにキラキラと見えて大好きだったものが、自分の気持ちのあり方で随分と見え方が変わる。
    それに関するものを見たくない、知りたくないと思い、嫌いになってしまう。
    近付くことさえ怖くなる。
    そんな場所が“私”にとっては丸善だったのでしょうか。

    この本の中で一番好きなイラストは、果物屋の場面。
    「またそこの家の美しいのは夜だった」
    「店頭に点けられた幾つもの電燈が驟雨のように浴せかける絢爛は、…」
    の文章のように、暗闇に温かな橙色の電球が幻想的に描かれている。
    “私”はこの店で檸檬を見つける。



    これをきっかけに、文庫に収められている他の作品も読もうという気になっています。
    ありがとう!乙女の本棚!
    続きを読む

    投稿日:2023.10.09

  • 湖永

    湖永

    〈乙女の本棚シリーズ〉
    梶井基次郎+げみ

    表紙の絵に釘付け…。
    美しい青年と檸檬のバックに浮かぶ色彩のレトロ感に惚れ惚れする。

    何に憂いているのか…この青年には孤独が似合う。
    身体の辛さか借金なのか、街を浮浪し続けては、見すぼらしくて美しいものに強くひきつけられた。

    檸檬を買った。レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色も丈の詰った紡錘形の恰好も好きだから。
    始終私の心を圧えつけていた不吉な塊がそれを握った瞬間からいくらか弛んで来たと見えて、わたしは街の上で非常に幸福であった。

    この檸檬の重さが彼にとってちょうど良かったのか。
    丸善へ入り本を積み上げ、その頂きに檸檬を据えつける。
    爆弾に見立てた檸檬。
    彼の奇妙な企みに驚かされる。

    檸檬。
    彼にとって檸檬色は眩しすぎたのか。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.16

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