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筒井康隆 / 講談社文庫 (5件のレビュー)
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naofumi_t
本当は単行本を再読したのだけど、感想を書きたくて文庫版で再登録。 著者も言う通り、これは創作の指南書ではなく、作家・筒井康隆の創作秘話エッセイとでも言える本である。 とはいえ、プロの作家が創作にど…う向き合っているのかを知ることは、巡り巡って創作の在り方の道標になるのだと感じた。 書くには読むべし、という当たり前に改めて気付かされる本でもある。続きを読む
投稿日:2023.09.22
瑠璃色
創作に関する技法や覚え書きを書いたもの。エッセイ。 実験作と言われる文学が読みたくなった。 「反復」の章は自作『ダンシング・ヴァニティ』の解説。映画・演劇では当たり前の技法である反復を小説に持ち込ん…だ実験作ということ。その反復の種類を解説している。 「人物」小説の人物リストを作るのは小説の楽しみ方のひとつ。500人が登場するトルストイ『戦争と平和』、リアリズム小説のゾラ『ナナ』など。 実験小説として書いた作品。『虚人たち』は「省略」というごくごく当たり前の技法を使わず、原稿用紙1ページを1分として正確に置き換えた実験作。 『残像に口紅を』は使用できる文字を制限する実験作。これが遊戯なのか意義があるのかは批評家にまかせるが、作者は書いていて楽しかったとのことの。 『文学部唯野教授』は文芸評論をネタにした小説。続きを読む
投稿日:2021.07.30
orangewind
このレビューはネタバレを含みます
筒井康隆さんが32種類のテーマを軸に、創作の秘密を書いた本。これを読むと、作家の人が何を考えて創作をしているのか、がわかって非常に面白いし、筒井さんの作家としての天才性が浮き彫りになって面白い。なるほど、こういう頭の構造の人が、ああいう芳醇な物語を紡ぎ出すのか、と納得しきりでした。創作を意識している人は読んで損なしな気がします。
投稿日:2018.06.22
whitepapersort
小説作法書ではないと言っているが参考になる所も多い わざと展開を遅らせて気を持たせたりなど。 基本的にその作品にあっていれば何でも良いというように思えた。 実験的な小説についての解説がところどころにあ…る。続きを読む
投稿日:2018.04.27
講談社文庫
小説界の巨人が初めて明かす、目から鱗の小説作法 作家の書くものに必ず生じる「凄味」とは? 「色気」の漂う文章とは? 「小説」という形式の中で、読者の想像力を遥かに超える数々の手法と技術を試してきた著者…が、満を持して執筆した21世紀の〝小説読本〟。続きを読む
投稿日:2017.07.11
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