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磯田道史 / NHK出版 (72件のレビュー)
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総合評価:
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ココウメちゃんママ
このレビューはネタバレを含みます
父の書棚にあった本。 とても読みやすく「司馬遼太郎」作品を解説している。 磯田道史氏の本を読んだのはこれが初。 「花神」について紹介されているが、早速、購入し 2冊目を読んでいる最中である。 司馬遼太郎から見た 「なぜ日本が無謀な太平洋戦争に突き進むことになったのか」 がわかる。 父も太平洋戦争時代を生きていた。 これを読みながら共感する部分があったのではないかと推察する。 司馬氏は兵隊として、戦争へ行かなければならなかった。日本の戦況状況を知りながら戦う事の恐ろしさについて紹介されている。 昭和初期生まれの父は、よく銃を持って立川から都心へ向け行進したようである。父はそれを誇りに思っていた時もあったようだ。運良く兵隊として戦うことはなかったが。
投稿日:2023.09.09
kara2jin
司馬遼太郎の思考をその著作から読み解いた本。 司馬遼太郎の著作を通して、日本の歴史・日本人の特性を知り、今後の日本について考えられる良著。 なぜ司馬遼太郎さんの著作は多くの人々を惹きつけ、考えさせるの…かが理解できる。 印象に残ったキーワード ・着眼大局、着手小局 ・格調高い精神にささえられたリアリズムと合理主義をあわせ持たなければならない ・司馬さんが21世紀を生きる日本人に伝えたかったこと。「「共感性」を伸ばすこと」「自己の確立」続きを読む
投稿日:2023.08.06
まさやん
司馬遼太郎ファンであったので、非常に読みやすかった。主観をなるべく排して、本文を引用して書かれているので、納得できる内容だった。
投稿日:2023.02.07
みにこ
司馬さん自身が戦争体験者ということもあり、なぜ日本は戦争に向かっていったのかということを問い続けつつ作品を発表して行ったと述べておられる。 司馬作品を紹介しつつ、司馬さんの心情も解析している。それで著…者自身が歴史学者であるゆえに戦国時代からの日本の歴史の流れも分かりやすい文章で綴っている上に、過去の歴史の観点からこれからどうするべきかという意見もあり。 1冊でも司馬作品を読んでからの方が楽しめるでしょう。続きを読む
投稿日:2022.12.05
マタン
私は正直言ってしまえば歴史には疎いです。 本当にある種の時代(この本中の時代じゃないよ)には もうそれはそれはひどいほどに。 本当にこの本は読者にとっても大変有意義な本です。 新書としてのレベルもずば抜けて高いです。 「司馬遼太郎」という名作家を軸に取り上げていますが なぜ彼が自分の生きたであろう時代を取り上げなかったか… それはきっと、そのくらい「暗黒も暗黒」な時代を 恥じていたのかもしれませんね。 だからこそ、その歴史小説は 深い感銘を与えるのだと。 読んだシリーズはこの本の時代のものではありませんが まさしく彼の取り上げた法則通りの人物が 出てきました。 (そして決してその後も明るくはない人) いろいろと考えさせられましたね。
投稿日:2022.11.25
teeego
歴史社会学等を専攻する磯田道史氏による、司馬遼太郎自身と作品から日本史を学ぶことについて書いた本。 確かに未だ多くの人に読まれ、そしてその世界に飲み込まれ、あたかも自身がその時代に共に生きている感…すら思わせる司馬作品自身は、文学としての評価だけでなく、その影響や、国家観、日本人とは何かといった我々の根源的なところまでも深く浸透することに対し、余りにも多くの問いかけと学びがある。 また司馬遼太郎から入る日本史というスタイルも多数いるのではなかろうか。かくいう私も知らない人物については、これがその人物の全てではないと気をつけてはいるものの、その膨大な資料の読み込みと、物事と人物への透徹した洞察力で、気がつけば司馬遼太郎に導かれている。 また司馬作品を読みたくなること必至な一冊。続きを読む
投稿日:2022.08.28
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