【感想】龍が哭く

秋山香乃 / PHP研究所
(6件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • タマセツ

    タマセツ

    薩長の私怨と私利私欲の戦いに敗れ夢半ばで消えたがその魂は庶民に深く刻まれている。それは地元を愛し命をかけた戦争なき平和への執念であり、最後まで変わらず民衆の力にもなったことだ。「この戦いがこの国のために必要だったと胸を張って言えるのか」が印象的だ。長岡藩の一人の武士がその執念を持って藩政改革をしようとした行動(世を知るための旅・諸外国の知識情報収集・行動力ある人脈)は現代でも通じるベンチャースピリットになるかもしれない。続きを読む

    投稿日:2021.09.29

  • yappinkun

    yappinkun

    幕末の動乱期を生き抜いた越後長岡藩士、河井継之助の生涯を描く。同じ人間の生涯だから、有名な峠と比較されることもあると思いますが、妻のおすがとの関わりなどもあり、河井継之助の生き様は、よく書かれていたと思います。
    薩摩、長州は、どうしてあそこまで、大規模な戊辰戦争をしなければいけなかったのか、納得出きず、残念に思う事があります。
    同じ長岡出身としては、ただし、追い詰められながらも、必死に小藩である長岡藩のことを思い、必死に生きた河井継之助を、愛おしく、誇りに感じますね。
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    投稿日:2019.01.02

  • wasabi

    wasabi

    このレビューはネタバレを含みます

    山陰中央新報紙掲載で読む。河合継之助といえば『峠』で読み、司馬遼太郎作品の中でも特別お気に入りの小説だった。もう随分前に読み、記憶は薄れ、新聞小説でこの連載が始まって大いに期待した。江戸遊学を経て、備中松山の山田方谷に師事する。その後、長崎ほか九州で知見を広めて横浜へ。開国した日本が内輪で戦争をしているときではないと悟り、旧幕府軍と新政府軍との調停を図るもかなわず。長岡藩の家臣として整えた洋式軍備で新政府軍と戦い、無念の最期を迎える。妻すがの心理描写が加わるものの、『峠』の要約の域を出なかった。全347話

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    投稿日:2018.04.01

  • faroe

    faroe

    面白かった。
    新聞連載小説だったということだが、河井継之助の人生をなぞりながら、妻すがの支店を織り交ぜていくのは新鮮。

    投稿日:2018.02.11

  • bandit250f

    bandit250f

    「河井継之助」を描く歴史小説。
    いいね。久し振りに司馬遼太郎の正当な後継者が出たって感じ。善玉か悪玉か未だに定まらない人物だけれども一本筋の通った人として、とても良く描かれている。女性の描き方も司馬遼太郎に似ている。(悪い意味で。)しかし私達の年代は河井継之助と言えば「花神」の高橋英樹だし、河井継之助と言えば「峠」でしょう。久々に「峠」読みたくなります。続きを読む

    投稿日:2017.10.14

  • yabuhibi89

    yabuhibi89

    父の郷里は、小千谷市です。
    子供の頃から、河合継之助の話を聞いていました。
    中学生の時、「峠」を読みました。
    継之助の死の直前で終わってしまうので、
    残念だと思っていました。
    「龍が哭く」を読んで、継之助と再会できた
    と思いました。
    続きを読む

    投稿日:2017.06.12

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