【感想】カルヴィーノ アメリカ講義-新たな千年紀のための六つのメモ

米川良夫, 和田忠彦 / 岩波文庫
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • Στέφανος

    Στέφανος

    訳:米川良夫・和田忠彦、まえがき:エステル・カルヴィーノ、原書名:LEZIONI AMERICANE:Sei proposte per il prossimo millennio(Calvino,Italo)続きを読む

    投稿日:2018.12.28

  • たかし

    たかし

    カルヴィーノが晩年にアメリカで行った講義ノート.講義自体は6回であったが,本人が文章としてまとめることができたのは5回分であった.6回のテーマはそれぞれ,軽さ,速さ,正確さ,視覚性,多様性,一貫性であった.どれもカルヴィーノ作品のキーワードと言えるだろう.これは,その逆となる言葉を常に意識していたことも意味している. 39ページでカルヴィーノはこう書いている.

    "重さを備えた言葉を味わうことができなければ,言葉の軽やかさを味わうこともできないでしょう"

    カルヴィーノはいろいろな文学作品を例に挙げながら,彼の文学論を展開している.そこから浮かび上がってくるのは,他者を認めながら自分を形作っていくことの重要性ではないだろうか?重さ,鈍重,…etc. を認め,それとは逆向きにあった自分が向かうべき道を築くために,何を考えてきたのかを説明しているように私には思えた.
    続きを読む

    投稿日:2014.08.11

  • がと

    がと

    4/20 読了。
    読んでよかった。言葉を研ぎ澄まして物語を語るとはどういうことなのかを、よりによってカルヴィーノが講義してくれる贅沢。文章自体も美しいし、古今の書物の引用と全体の構成の分かち難いバランスも美しい。言葉に生涯を注ぎ込んだ人じゃなきゃ言えないことがたくさんあって、感動してしまった。続きを読む

    投稿日:2014.04.20

  • micah

    micah

    カルヴィーノから未来へ向けられた、文学についての6つの提言。
    その中でも注目すべきは「軽さ」。
    あゝ、なんともカルヴィーノ的!
    他の文学者、学者なら同じことを言うだろうか。

    純文学でございと重々しく後代にのしかかっていては、文学は途絶えてしまうだろう。
    文◯春◯や☓原☓太郎氏に、利権を死守するべく選挙に立候補する方々にぜひ手向けるたい言葉である。
    続きを読む

    投稿日:2012.12.10

  • おいしいものすき

    おいしいものすき

    ぼくは、レトリックに満ちた文章に弱い。ボルヘスもそうだが、カルダーノもそうだ。この講義を聴けた人は幸せだったと思いたくなる。早くに亡くなられたことが悔やまれる。

    投稿日:2012.05.11

  • takaYAB

    takaYAB

    「始まりと終わり」が補遺として加えられただけなのですが、あえて購入。アメリカ講義1~5も丁寧に読み返してみましたが、理解及ばない箇所もちらほら・・・。ハーヴァード大学の学生向きw

    投稿日:2011.07.02

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