【感想】ロミオとジューリエット

シェイクスピア, 平井正穂 / 岩波文庫
(21件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
4
6
7
2
0

ブクログレビュー

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  • ゆっくり

    ゆっくり

    基本的には世間一般に知られている通りの話がその通りの流れで進んだけど、それでも面白いのは流石だと思った。
    モンタギュー家とキャピュレット家とパリスとかの背景知識、ロミオとジュリエットの2人が何処でどのように死んだのかを補完できたのは良かった。パロディに強くなれる教養。続きを読む

    投稿日:2023.09.14

  • 変態豚野郎ZZ

    変態豚野郎ZZ

    たまたま入った中古書店で安く売られていたので、購入して読むことにした。
    本作を読む前に、ハムレットとマクベスを読んでいたのである程度は作者の傾向というものは理解していたが、本作はこの理解を上回っていた
    シャイクスピアの作品の中では一番好きかもしれないと思っている。

    あらすじはあまりにも有名すぎるが、一応簡潔に述べると、絶対に結ばれる環境にない男女の恋の行方を描いた作品だ。
    そして、数々の苦難の先に、悲劇的な結末を迎えてしまう。

    この結末を迎えるにあたり、まず思うのがここまで人を愛した事があっただろうかということだ。今の常識で考えると、相手に何か瑕疵があったりすると、結婚は無理ですね、という事になりそうだ。しかし、ロミオとジューリエットはどんな障害があっても諦めることはない。このメンタルの強さは見習いたいと思った。

    ロレンス神父が何かとこの二人の恋の仲をもっていたのだが、最後の一か八かの賭けのような提案はもっと用意周到に行うべきであり、結果的に二人を死なせてしまう罪は重く、怒られるでは済まされない気がした。
    まあ、細かいところを指摘したところで、本作の理解に何か重大な影響が出るわけではなく、全く無意味なのだが一応記載しておく。

    全体として、運命への抵抗ということを強く感じた作品だった。生きていく上で、どうしても自分の置かれた環境や、境遇に生き方や考え方を支配されがちになる。しかし、それでも何とかその運命に抵抗していく事により、本当の自分の幸せや人生の目的が見つかるのではないか。こう思った作品だった。
    続きを読む

    投稿日:2021.07.28

  • slow-future

    slow-future

    すでに人口に膾炙した作品なので、内容自体に驚くことはありませんでした。

    しかし本作が500年以上もまえに書かれたと思うと、そして500年以上が経っても読むに十分値する作品を書いたかと思うと、改めてシェイクスピアの才気に驚嘆させられます。

    そして昭和に書かれた訳者あとがきには、別の意味で驚かされました。とにかく訳者の自意識が作品の解釈や意義を述べる際にも強くあらわれ、ご本人の強い信念に基づく文体と内容が読んでいてつらかったです。

    ですので、作品の読後は良かったのですが、上記あとがきの読後は悪かったです。したがって、どこか気まずさを感じてしまったことによる作品評価です。
    続きを読む

    投稿日:2021.05.17

  • flounder532002

    flounder532002

    著名ではあるが初めて読んだ。乳母や周りの人たちの猥雑な駄洒落が頻発するのと対照的にロミオとジュリエットの行動は純粋で盲目的である。何せジュリエットはまだ14歳である。現代では中学2年生にあたる。昔の結婚が早いと言っても親が相手を決めるに不自然ではない若さである。修道士ロレンスが両親の知らぬところで二人を結びつける手助けをするのもいかがなものか。しかも事が終わって、領主に問責された際、臆面もなく正当性を主張する。考えたら、随所に破天荒なストーリーではある。2020.10.30続きを読む

    投稿日:2020.10.30

  • トグサ

    トグサ

    キャピュレット家


    ジューリエット
    ロミオ

    ロミオが、ティバルトを殺し、追放の身となる。

    投稿日:2018.09.05

  • chizane

    chizane

    このレビューはネタバレを含みます

    2017.12.6読了。登場人物欄の人名が多い割に劇中では名前が出てなかったり、逆に一覧には〇〇の夫人などと書かれているのに劇中では名前が出てきたり、わざわざ口上役や舞台の場所まで表記されたりしてるのは初めてだ。てか口上でストーリーのあらすじどころか結末まで語ってしまうのか!演劇物は小説とは違うのだなぁとしみじみ思う。特に韻を踏んだ言葉遊びは舞台劇ならではだな。あれは耳で聞いた方が面白いのは経験で知っている。にしても隠語の多いこと!純粋な主人公達との対比として描かれていると解説ではあったが、どの時代の何処の場所でも下品な話は受けるのだな。ジュリエット母の言葉でその年頃にはお前という子を生んでいましたとあった。つまり13、14で子を産むのが普通だったのだ。今は出産適齢期が知識としてあるが何故こんなにも早く産む必要があったのだろうか。これは昔の日本にも当てはまることではあるがそれだけ死ぬのも早かったということか。でもこの年齢を考慮すると登場人物達は皆かなり若いんだなぁ。衝撃だったのはロミオが登場時は別の娘にゾッコンだったということだ。この事実だけでこれからの全てに関する事に対して若気の至り感が倍増である。有名なバルコニーの場面は台詞もそのままにちゃんとあった。そして意外だったのがめっちゃ人死がある。読む前は主人公達だけが亡くなるのかと思ってたが彼ら以外に3人死んでる。思ってたより悲劇だった。ジュリエットは特に若気の至り真っしぐらで悲劇に酔ってる感が凄まじい。さらにその酔いしれてる時に乳母が現れるとけろっとするのがいかにもまだウブな子供なんだなというのがわかる。だがなるほど運命、時、死の道化か。悲恋だけでなく弄ばれた2つの命として見るとまさしく悲劇だ。にしてもまともなのはロレンス神父だけか。やっぱ神父様は神に仕えてるだけあってしっかりしてるしすごくお優しいな。叱ってもくれるし必ず手を差し伸べてくれる。終わりは案外あっさりしていたなぁ。解説であった時間のズレは私も感じた。たった一週間程度の物語なのにじれったさすら覚えた。でも物語とは案外そんなものなのかもしれない。

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    投稿日:2017.12.06

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