【感想】みんなの朝ドラ

木俣冬 / 講談社現代新書
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • dotabata

    dotabata

    朝ドラ受けのネット記事は多いけど、
    この人の記事が一番共感ポイントが多かったので読んでみた。

    観ていない朝ドラも多かったけれど、
    朝ドラの意味合い、時代の流れ、様々な時代背景に関して、
    データをもとに説明していたのが良かった。続きを読む

    投稿日:2022.02.12

  • 臥煙

    臥煙

    明るく、元気に、さわやかに。一時の低迷から復活した2010年代以降に復活したNHK朝ドラ。エキレビというサイトでレビューを連載する筆者が考察する時代の鏡としての朝ドラ。

    2010年代、ちょうど2010年代に放送時間が8時からに代わってから朝ドラの視聴率は回復傾向。ネットでの話題も含めると2014年「あまちゃん」が筆頭だろう。
    本書はエキレビで毎日朝ドラについて分析した記事を掲載する筆者の作品。

    1 マッサン 国際結婚とつかこうへいイズム
    2 ごちそうさん 食らうことは生きること
    3 あさが来た 妾と女中と正妻と
    4 花子とアン 純愛と道ならぬ恋
    5 とと姉ちゃん 生涯独身ヒロイン、あらわる
    6 私の青空 シングルマザーの現実と誇り
    7 べっぴんさん 産めよ育てよ働けよ
    8 おしん 辛抱だけじゃなかった
    9 まれ 人生なめ過ぎな主人公
    10 カーネーション 朝ドラを超えた朝ドラ
    11 あまちゃん 影武者に光を

    筆者は現代の視点から「おしん」を再評価している。
    明治から戦後にかけての女性の生き方が「おしん」で存分に描かれたからこそ、それに代わる新しい女性の生き方を描いたドラマが生まれているともいえる。
    夫に尽くすホームドラマから女性の生き方の変化、それが「私の青空」、「とと姉ちゃん」につながっている。

    カーネーションの登場によって、朝の15分間を時計代わりに消費するドラマから。じっくり観て語るドラマへ語る下地が醸成されたのは確かだ。「カーネーション」があったからこそ、「あまちゃん」でも多くの論客が現れ、関連本も出版されたといえるだろう。

    筆者は「カーネーション」を高く評価している。朝ドラ史上最高に男らしいヒロインとして。不倫つまりは性のタブーにも果敢に挑戦している。

    「あまちゃん」については、母の春子がゴーストシンガー、娘のアキもGMTでシャドウそして北鉄のユイちゃんは、上京したアキと対照的に母の失踪、震災から地元アイドルの道を歩む、”影武者”の物語と評している。

    「ひよっこ」の脚本家岡田恵和インタビュー。「幼なじみが恋人に」「フラれるライバル」「長い間お世話になりました」が朝ドラの鉄則だとか。「ちゅらさん」「おひさま」に次ぐ氏の作品。

    録画してでもついつい見てしまう朝ドラ。自分には生活、人生の一部になっている。番組はもちろん放送翌日に更新される筆者のエキレビのタイムリーな批評も楽しませてもらっている。
    今後も半年1クルーで続くであろうNHKの朝ドラ、2010年代という時代を早めに総括した批評として高品質な作品でした。
    続きを読む

    投稿日:2021.01.03

  • にゃんこ

    にゃんこ

    子どもの頃からNHK朝ドラにはなじみがあったけれど、本格的にガッツリ観るようになったのは「カーネーション」から。朝ドラ関連の別の本は「カーネーション」までだったのに対してこちらは「カーネーション」はもちろん、「あまちゃん」「花子とアン」「べっぴんさん」「マッサン」「ごちそうさん」「あさが来た」など、好きだった朝ドラのレビューがたっぷり載っていたのでうれしかったです♪

    しかもところどころ、意見の一致もみられて「わかるわかる」とうなづきながら読みました。特に「まれ」の「人生舐めすぎ」はまさにそうだろうと思いまいた。基本、朝ドラヒロインを演じると女性ファンが増えると思うのですが(事実、「なつぞら」のヒロイン広瀬すずも最近めっちゃ可愛く思えるようになってきた私。以前はむしろあまり好きではなかった)土屋太鳳に女性ファンがつかないのはある意味、このドラマのせいだったりするかも・・・と思ったりもする。山崎賢人くんファンにも睨まれているしね。

    テレビ離れ、ドラマ離れと言われるようになってけっこう経ちますけど、朝ドラに限らずここ数年、突如大ヒットするドラマが出てきます(「家政婦のミタ」「半沢直樹」「逃げ恥」「真田丸」など)。筆者が書いていてなるほどと思ったのですが、ツイッターが普及したことって、ドラマのヒットと関係あるよね。

    あと、この筆者の「ひよっこ」「わろてんか」「半分、青い」「まんぷく」「なつぞら」のレビューが読みたい。続刊希望です♪
    続きを読む

    投稿日:2019.06.18

  • E.Mogura

    E.Mogura

    このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
    とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。

    投稿日:2018.03.25

  • minako2009

    minako2009

    女性向け大河ドラマというイメージの朝ドラ。
    家族の誰も観る習慣がない上、朝が弱いのでドラマを観るなんて余裕がないので無縁のものでした。

    でもさすがもうすぐ100作を迎えるシリーズ。
    色々な変化をしながらも様々なドラマがあったんですね。
    実在の女性をモデルにした女一代記というイメージだけでした。

    ちなみに私が朝ドラを見たきっかけはウェルかめでゲゲゲの女房、おひさまにカーネーションまで観ました。
    梅ちゃん先生も少し観ていたのですが面白いと思えずそれ以降観ていません。

    個人的に未だにおひさま以上の朝ドラはないんじゃないか、と思っています。
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    投稿日:2017.10.01

  • bandit250f

    bandit250f

    私の記憶にある最初の朝ドラは「おはなはん」です。同級生女子が「おはなはん」の子役(ほんの脇役)で出ていて興奮したものです。
    思えば其処から「水色の時」くらいまでは熱心な視聴者でした。年2回製作となったころから観なくなり、今や全く観ていません。
    其れでも手に取ったのは「最近の朝ドラ頑張ってるな~感」が強く感じられるからです。
    2010年代に入ってからの朝ドラ史。「ゲゲゲの女房」から「ひよっこ」まで。朝ドラは時代を反映し、その時自分は何をしていたか、を強く喚起させるドラマです。
    思い入れも人それぞれでしょう。私の「おはなはん」のように。紅白歌合戦のように不要論は出ていない様ですしこれからも期待します。
    続きを読む

    投稿日:2017.08.31

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