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鈴木あみ, Ciel / ビーボーイノベルズ (1件のレビュー)
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K
このレビューはネタバレを含みます
▼あらすじ 誰からも恐れられるジャガー王、リヤンノワールに見初められたのは、愛人の子供と蔑まれてきた猫族のマルシーニュ。 王の寵愛を受け入れるなら、反乱を起こした父達の命を助けてくれるというのだ。 美しい容姿を持ちながらも、父や兄からは侮蔑されてきたマルシーニュ。 王に容姿を褒められたマルシーニュは、存在を認めてもらえたのだと感激する。 誠心誠意、王に仕えようと思い、無垢な身体を捧げるが、なぜか女性にしかないはずの淫らな衝動がマルシーニュを襲い!? もふもふ世界の身分差ラブ♥ *** ★4.5 思ってたよりもあまあまなお話で、傲慢攻めと健気受け&もふもふが好きな自分にはドストライクな一冊でした。攻めは冷血王と呼ばれるジャガー族の王様なんですが、これがなかなかどうして優しい攻めで(笑) マルシーニュ(受)を寵姫にしたのは特別な感情でも何でもなく、ただ政治的な策略があったからという理由でしたが、だからと言って蔑ろにする訳では決してなく、傲慢ながらも最初からマルシーニュの事を結構大事に扱っている為、冷酷さはあまり感じられなかったです(^^) マルシーニュもマルシーニュで、攻めの意図には早々に気が付くのですが、それでも悲観する事なく寧ろノアの力になろうと自ら進んで与えられた役割を懸命に果たそうとする姿勢が“これぞ健気受け!”って感じで読んでいて思わず応援したくなってしまいました。攻めに尽くす受け、大好きです(笑) そしてそんな心の優しいマルシーニュに徐々に惹かれていくノア。 途中、ノアの誤解&嫉妬から二人の気持ちがすれ違ってしまい、やきもきしたりもしましたが、最後は誤解も解け、無事あまあまハッピーエンドです。 因みに、遠征先で負傷して寝込んでいるノアの元に言いつけを破って駆け付けたマルシーニュが耳を撫でてあげるシーンがあるのですが、ノアがリラックスし過ぎてごろごろ喉を鳴らした挙げ句、うっかり獣化してしまうんですね。(しかも無意識) あのノアが…と思うと、何だか堪らなく可愛いシーンで、とても印象に残りました。 イラストも流石Ciel先生という事もあり、どのページも煌びやかで美しく、全体的に満足度の高い一冊だったのですが、ただ、唯一作中で引っ掛かった点を挙げるとすれば最後の方でいきなり出て来たノアの従兄弟(当て馬)が、マルシーニュは実はこういう種族だったんだよ〜と発情の理由も含め呆気無いほどサラッとネタばらしするので、この辺は正直、「かなり分かりやすいご都合展開だな…^^;」と思いました。 それ以外も逃亡した兄の事だったり、ノアの元恋人の事だったり、もう少し説明して欲しい部分もある事にはあったのですが、それでもラストで見せてくれたノアの盛大なデレに楽しい気持ちのまま読み終わる事が出来たので、自分の中での評価は結構高めです(^^) 欲を言えばもう少しもふもふ要素(獣化)を強めに出してくれても良かったかな?と思いますが、これはこれで十分萌えるので、もし続編や同じ世界観のお話が出るなら是非読んでみたいです♫
投稿日:2016.11.05
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