【感想】亜獣譚(1)

江野スミ / 裏少年サンデー
(2件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
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ブクログレビュー

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  • ざじ

    ざじ

    害獣病により、人間が人間の亜種「奇獣」になってしまう世界。駆除隊がおり、害獣として「元人間」も否応なく抹殺されていく。先天的に害獣病に免疫を持つ「ヴィエゴドニャ」と言う、害獣病キャリアを抱えながらも死ななければ発症しない。1巻ではこの体質の相対する二人に焦点が当てられている。性感染するので、そこの「搾取」が生まれていく。
    害獣駆除兵:アキミツ(ヴィエゴドニャ)
    衛生兵:ホシ・ソウ(アキミツから感染)
    元駆除兵二等兵:ホシ・チル(子供の時に保護した害獣より感染)
    ホシ姉弟が搾取されている状態なのだが(そしてアキミツはかなり精神的にこじらせているものを抱えており、立派な変態となっている)更にねじくれ回っていて、世界観の上に成り立つ人間の汚泥を真っ向から描いている。
    害獣病キャリアなので、おいそれと生粋の人間と性交渉を持てない訳なんだよ…相手に感染させてしまうので、害獣病キャリアであるとバレてしまう。ハラセ教官はチルに目を着けて搾取し続けた。チリの秘密にずかずかと踏み込み、弱みを握って。アキミツがチルの姉ソウにやってる事も同じなんだが、アキミツがハラセぶっ殺した時は心底ホッとした、本当に。
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    投稿日:2018.02.21

  • ahiru

    ahiru

    こんなに漫画アプリで楽しく読むのだから、これはお布施も込めて買わないといけないという購買欲の素直さ。それくらい面白い。

    アキミアの一途だけど歪んでいる愛情を「可愛い人」と受け入れるソウの歪み。

    も何が正常で何が歪みかなんてわからない。

    性別や命や種族を超えて
    搾取したりされたり、騙されたり騙したり、愛したり愛されたりする人たちの死生観やら命やら魂やらに圧倒される。妙なギャグや台詞回しも含めて、中毒性が高い。

    私もアキミアが好き。彼の相手のためという大義名分のもと自己中なまでにソウを求める姿は、ゴリラだけど可愛い。不思議な気持ち。
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    投稿日:2017.10.09

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