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野梨原花南, 宮城とおこ / 集英社コバルト文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
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マッピー
このレビューはネタバレを含みます
いいですねえ。 巻が進むにつれ、どんどん面白くなってきました。 伏線はもはや伏線ではないし、落としどころもわかるんだけど、登場人物それぞれが自分にできる最善を考えながら行動するのを読むのが心地よくて。 エデア・タロットワークがどうして魔王を召喚するのに手を貸したのかは、そっちの理由か、と。 人間に戻してやりたいからか、コンプレックスがあって見返してやりたかったかどちらかと思っていたけど、そっちね。 そして化け物と忌み嫌われ、城から出るのを禁じられていたクラスターがどうして世界を破壊することにこだわるのかと言うと、世界がぼくを受け入れてくれないのなら、世界が滅んでしまえばいい、と。 ああ、ヤダヤダ。 それが実現できる財力のある人は中二病になってはいけない。 ひとつ重大な誤植。 クラスターがなぜ化け物呼ばわりされているかと言うと、目の色が左右で違うから。 それも赤と青。 ところが「青と青の目で」と書かれて箇所がありました。 これでは化けものにならんでしょ。 ただの頭がよくてイケメンな王子じゃん。 クラスターを説得できなかった宝珠は、トードリアの女王リブロに戦争をやめるよう訴えるが、それも叶わない。 ”私に人の命の責任など取れん。きっと誰にも取れはしない。経済の観念においても、戦争は大量の消費と需要は生むが、供給が無尽蔵な訳ではない。どこかで均衡が崩れたら、回復に手間がかかることおびただしい” それでも、長々と抗争を続けるよりも、さっと戦争で終わらせた方が被害が少ないと思えたら戦争に踏み出してしまう。 始めるときはさっと戦争で終わらせられると思っても、落としどころが見つからなくて長びくのもまた戦争なんだけどねえ。
投稿日:2022.06.14
TUN
子どもたち編第6巻。 リブロ様きたよーうわぁぁんっ!お姉様素敵っ!しかしあとがきにあるように、登場が唐突です(笑)
投稿日:2011.01.05
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