【感想】アーネスト・サトウの明治日本山岳記

アーネスト・メイスン・サトウ, 庄田元男 / 講談社学術文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • つこ

    つこ

    訳者解説によれば、明治日本の「近代登山の幕開け」に大きく貢献した人物でもあったサトウ。その残された著作から登山関係の文章を抜粋して編集したものということである。
    それぞれの山について、まず伝説や歴史、万葉集などの歌集などの文学作品などを引用して解説した後、実際に登山したときの様子が語られる。

    読んでいると、本当に登山や、歩くことが好きだったのだろうと実感する。
    景色の描写が素晴らしい。

    秘境奈良田から南アルプスを登ろうとしてとった宿の宿泊料が外国人だけ高いということで交渉したり、まずいソーメンを薄めたウイスキーで流し込んだりというあたりが面白かった。
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    投稿日:2021.05.20

  • kantamrt

    kantamrt

    このレビューはネタバレを含みます

    アーネスト・サトウは幕末維新の時代に、英国公使のオールコックスやパークスの通訳官として活躍し、薩長との折衝に当たりました。司馬遼太郎の小説にも時々登場しますが、私は恥ずかしながら、サトウというのは日本名だと勘違いしておりました。元々本名がSatowというのです。

    日本滞在記を沢山残していて、サトウ文書として重要な史料となっています。「一外交官の見た明治維新」なども有名です。本書は、彼が日本滞在中の旅行記から、山岳記を抜粋したものです。

    北アルプス、富士山、南アルプス、熊野、日光など各地の山岳を旅行し、山道について、宿、出会った人々について忌憚ない印象を書き留めています。明治初期の日本の風俗が窺い知れ、とても興味深く読みました。

    甲州でサトウは病に倒れ、甲府の医者に使いをやって薬をとりよせようとするのですが、診察しないで薬は出せない、との返事に失望し、「日本人はどうも規則に縛られ過ぎているようだ。」とこぼしています。

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    投稿日:2018.11.10

  • 権太

    権太

    このレビューはネタバレを含みます

    2017/4/12 Amazonより届く。
    2018/12/10〜12/12

    歴史の教科書でお馴染みのアーネストサトウ氏の登山記録。明治時代の登山道の様子が描かれていて、大変興味深い。徒歩移動が基本であった時代と、鉄道、バス、車が主流の現代とは主要ルートが変わっているのが興味深い。

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    投稿日:2017.04.12

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