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澤田瞳子 / 文春文庫 (43件のレビュー)
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Limei
伊藤若冲。 苦しく哀しい物語でした。 その絵には圧倒され、不思議な感じも、少し怖い感じもすることがあるけれど、この若冲の物語を読んで、その不思議さや怖さに深みを感じるようになりました。 池大雅、円山…応挙、与謝蕪村、谷文晁といった絵師たちとの関わりも興味深かったです。 原田マハさんの書かれる西洋アートの世界とはまた違う日本画の世界もおもしろい。 続きを読む
投稿日:2024.03.17
ちい
若冲。京の青物問屋の長男として生まれるが、40代で店を弟に譲り隠居。生涯に渡って絵を描き続けた。その作風は、まさに奇想天外。数年前に観に行った作品が蘇ってきた。史実に基づきながらも、彼の人生を想像し、…絵に秘める思いを書き綴った小説。フィクションでありながら、そうであったに違いないと思わせるストーリーにのめり込んだ。たくさん出てくる絵を検索し、鑑賞しながら楽しめる作品。続きを読む
投稿日:2024.02.18
あるふれっと
絵が好きだ。若冲の絵が好きだ。ニワトリが片足でジョジョ立ちでカッコつける絵がカッコいい。ジョジョは厨二のカッコよさ。とわいえ、かの上野の展覧会に5時間並んだ御仁のなかでも絵を「厨二」「ジョジョ」と評し…て愛でる世代は少ないだろう。何が言いたいかと言うと「絵の愛で方は人ソレゾレ」ということ。書評なのに何故こんなに絵画愛を語っているかというと、この本に出会うとは、小生では一生思いつかない「絵の愛で方」を発見することになる。まさに若冲大好き大好き溢れ出る想像力の果てに壮大なストーリーが出来ちゃった、って感じ。ここまでくると史実か否かを問うのは野暮。これは伝記ではない。人物評ではない。絵へ愛だけ。ある程度の若冲ファンなら一話一話がどの絵の話かすぐに理解でき、かつ、ちゃんと絵を思い出せなくても、なんとなくで大丈夫。想像を絶する若冲絵画への愛を感じるべし。続きを読む
投稿日:2023.11.10
浩太
母親のふじ子さんの各種シリーズで馴染みの京都が舞台。 内容は直木賞受賞の「星落ちて・」と同様に暗く、10年ぐらいの間隔の進め方。ただ対象が若冲ということもあり、先日も美術館に見に行くぐらい関心があるの…で、興味深く読ませて貰った。 あの作品も、この作品も亡き妻に対する悔恨と恨みに想う義弟への対抗で描いたことに深い哀しみを見た。 ということだったが、巻末の上田秀人さんの解説によれば、結婚したという事実は確認されていない。作者の想像で書けるのが歴史小説との事。感動は作者の力量という事なのだが、解説を読んだことが良かったのか悪かったのか?続きを読む
投稿日:2023.06.04
Sana
冷たい風が足元から這い上がってくるような寂しさを感じた。特に親交を結んだ数少ない友人の池大雅が亡くなって以降の老齢期の若冲の姿は寂しくて悲しくて。でもまだ自分に向き合う姿が彼の真の強さを物語る。 一気…に読ませる大作。いい話だった。続きを読む
投稿日:2023.01.22
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
逃げに逃げるずるい若冲、父に重ねて読んだ。これはなき母からの励ましなんだ。 「美しいゆえに醜く、醜いがゆえに美しい、そないな人の心によう似てますのや。そやから世間のお人はみな知らず知らず、若冲はんの…絵に心惹かれはるんやないですやろうか」 「あいつの心根の弱さに怒り、殺したろかと考えたことかてあります。そやけど今になってみれば、きっとあない弱虫やったからこそ、人間のよい所もあかんところもよう見えた。そやさかいほかの絵師が描けへん薄汚い人の心を、そのまま絵にすることが出来たんやと分かります」続きを読む
投稿日:2022.11.29
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