【感想】ハイジ 下

ヨハンナ・シュピリ, 上田真而子 / 岩波少年文庫
(7件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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ブクログレビュー

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  • 淳水堂

    淳水堂

    アルムに帰ったハイジはみるみるうちに健康を取り戻し、アルムおじいさん、ペーター一家の心を解していきます。
    アルムおじいさんは長年意地を張って避けていた村人との交流を再開し、ハイジも教会や学校に通うことになります。
    そのころ、ハイジがいなくなり寂しいゼーゼマン屋敷のクララは、アルムへの療養を心待ちにしていました。
    まずゼーゼマン一家の友人である医師がアルムに行きます。哀しい出来ごとが起きたばかりの医師ですが、アルムの空気とハイジの優しさ、アルムおじいさんとの交流で心が晴れていきます。
    やがてクララたちもやってきます。
    堅苦しい都会と違い、毎日が輝きに満ちた山の生活で、クララもみるみるうちに健康になります。
    そんななかヤギ飼いのペーターは、余所者に自分の居場所を荒らされたようなつまらなさを感じています。そしてクララの車椅子を破壊してしまうのです。
    でもそれは、クララをより健康へと導くのです。

    ハイジと関わった人々は皆人生の幸せに気が付きます。
    ハイジも自然そのものに生きることも楽しいけれど、文字を覚えれば本を読むことができるし、大好きな人達に本を朗読してあげることもできるという楽しさが増えます。
    そしてペーターの悪事を見抜いたアルムおじいさんと、ペーターの良心の呵責を言い当てたクララのおばあさん。神様は善いことも悪いことも見ておられます、あなたの苦しみも見ています。
    罰ではなく、自分で気がつくという方法へ導びく。
    悪い人はいない、未来も悪い影がない、気持ちがほぐれるようなお話です。
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    投稿日:2022.08.18

  • ad03yoshinari

    ad03yoshinari

    アルプスの自然を舞台に描かれた作品。アニメや台詞がとても有名で、最近では学習塾のCMにアニメの映像が使われていることから、どれだけ作品が愛されているのかが分かる。下では主人公である無邪気なハイジが、周りの人たちの気持ちを変えていく過程を見る事が出来る。続きを読む

    投稿日:2020.11.26

  • YuKisan

    YuKisan

    ハイジはフランクフルトからおじいちゃんの元へ帰ってきました。そしてフランクフルトからクララがやってくることになったのです。しかし秋口になり、病弱なクララが山へ来ることは難しいためクララの主治医がまず山へ来ることになりました。先生は妻を昔に亡くし、最愛の一人娘も亡くしたばかりで打ちひしがれていました。落ち込んでいる先生にゼーゼマンが提案したのです。


    下巻にもなると、アニメで省かれているエピソードも幾つかありました。
    でも私の中ではそれは意味のある省略だと感じずにいられませんでした。
    最も大きく省かれた、宗教的な表現について。改めて原作を読むことでもう既に知っているエピソードにより深みを与えてくれました。
    お医者さんのエピソードは、こういう背景があるんだなぁと、原作を読んだならではのお得感を感じられました。
    ペーターと車椅子のエピソードは、笑っちゃいかんながらクスリと笑えてしまいました。

    全体的に宗教的な表現や訓えが多いと感じます。それがより物語に深みを与えてくれて、何より感動しました。心の拠り所が常にある宗教観は素晴らしいと感じました。

    おじいさんのお話がたくさんあるところもすごく良かったです。村の人々と打ち解ける場面や、クララのお世話をみるあたりが特に好きです。
    続きを読む

    投稿日:2015.10.17

  • whitecat77

    whitecat77

    このレビューはネタバレを含みます

    ペーターが粗雑な?田舎青年として描かれているのがちょっと衝撃的。

    キリスト教の教え的な色も非常に強い話だけど、素敵なお話でした。

    アニメもかなり原作の世界をうまく作り上げていたのだなぁ、と
    改めて思いました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2013.04.01

  • hocchi2

    hocchi2

    子どもの頃読んだ時は、ハイジの清らかさ、人の心を動かす力に引き込まれ感動したが、今回はハイジがキリスト教の教えを説く発言が多いことを感じた。

    投稿日:2012.05.05

  • マエダ

    マエダ

    大感動です…。
    神さまを信じる純粋な心。
    素晴らしいです。
    こんなまっすぐな物語があっていいのだろうか!
    名作は名作と呼ばれる理由がやはりありますね。

    投稿日:2010.02.21

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