【感想】まいなす

太田忠司 / PHP文芸文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • tikuo

    tikuo

    那須舞。英語読みするとマイ・ナスは、飛魚中学の中学生である。ある日、特に仲の良いでもない茅香に、近くの「時渡りの祠」へ連れて行ってほしいと頼まれる。過去から未来へタイムスリップした人がいるという言い伝えの祠跡には、男子中学生が倒れていた…。

    標的とする年齢層が中学から高校生くらいだろうか。言葉遣いも易しめで、あまり引っかかることもなく読める作品である。

    厄介事に巻き込まれやすい舞、変な友人に頼み事をされたり、事件に巻き込まれたりと、偶然の部分は多いものの、主人公の気持ちは作中ずっとほとんど晴れない。だからといって、ウジウジと自問自答を続けるわけではなく、どんどん前に進んでいくスタイルは、中高生の読者にとっても、共感を得やすいであろう。

    ただ、後半に舞が探偵のようなことをしはじめ、危険そうな方向にどんどん突き進んでいくのは、かなり不自然に感じた。息切れしてきたのだろうか。

    話を文章に戻すが、あまりト書きや心情を描く部分は多くなく、会話で進んでいくため、非常に読みやすいと感じる。その辺りは自分で創作をしていても感じているところで、自然にストーリーが流れていく感触が良い。

    終盤に、作者がこれ言いたかったのかな?という茅香のセリフが出てくるが、その辺りはちょっとやりすぎだったかとも思わなくもない。

    同じ主人公で、別の作品を書いても面白いと思うが、伯父さんがいなくなると無理なんだろうかね。

    若い人向け。読書感想文なんかにどう?
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    投稿日:2021.06.04

  • yukiru

    yukiru

    取り敢えず、主人公の周囲が無神経な人間だらけで、読んでてイヤになってしまう。こんな失礼なヤツばかりちゃうぞ、中学生。

    投稿日:2019.12.31

  • yasuhironoma

    yasuhironoma

    このレビューはネタバレを含みます

    太田忠司のジュブナイル系。
    と言うか、今回はヤングアダルトとした方が良いか。
    そう言えば、太田忠司ってこう言うの上手かったんだよなあと思い出させてくれる作品でした。
    綺麗事やむず痒くなるような話も見え隠れすれど、それをさらりとかわしつつ、ちゃんと着地点に持っていくあたりは上手いなあと思いました。
    もう少し擦れてない時期に出会いたかった作品でもありました。

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    投稿日:2014.01.24

  • oukawa

    oukawa

    悪天候で電車が止まりそう、と思ったので、時間つぶしを入手しなければ! と、仕事帰りに本屋に行って出会った本です。
    個人的には、当たり外れの大きい作家さんです。
    今回は当たりでした。結局電車は止まらなかったけれど、その日のうちに一気読みしてしまいました。

    俊介くんや志郎さんのシリーズのようなどっしりしたミステリーではないのですが、謎が気になってどんどん読めちゃいます。
    主人公のために勇気を出してくれた先生が好きです。
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    投稿日:2013.08.12

  • ぱぴこ

    ぱぴこ

    表紙にたたずむ少女に目がとまり、本を手に取りました。
    設定も「未来を見た」という少年が告げた予言をきっかけに繰り広げられるというミステリー。
    楽しんで読めそうです。

    投稿日:2012.11.30

  • l104yn

    l104yn

    あっとおどろく謎解きがあるわけではないが、過去を変える方法とは?周りのちょっとイラっとする人たちとの関係も変えてしまえる?面白く一気に読んでしまった。

    投稿日:2012.10.20

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