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塩田武士 / 講談社文庫 (21件のレビュー)
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総合評価:
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☆ベルガモット☆
お仕事小説、こちらは大阪の新聞社が舞台。 若き記者武井の目線で労働組合と経営側とのにらみあいが語られる。 「がんばります」では少し独りよがりで「がんばってください」だとやや無責任、ちょうどいい塩梅なの…がこの「ともにがんばりましょう」であるそう。 労使協議会は労協、労使の意見交換の場で、複雑な課題は専門委員会で解決。半沢直樹ばりの会議室での関西弁が飛び交う攻防、阪神甲子園球場のライトスタンドの様相というたとえ、交渉時はエレベーターを使わない、支部長が交渉本部発着時に拍手をして送り迎えする慣例、ビラを経営側に渡すときの様子を記念撮影するなど、泥臭い交渉場面が目白押し。 若き七人の侍、要求決定、交渉本部設置、闘争本部設置、祭りのあと、という各章のネーミングもドラマになりそうな熱気が帯びる。 最後のハッピーエンドは猫のニャー吾郎の写真が花を添える。続きを読む
投稿日:2023.08.27
jirosora
軽妙でいて手に汗握る。 脳内大爆笑シーンも多く、登場人物も個性的でまさにエンタメ。 社会人経験は長くとも組合経験は未熟なためとても興味深く、今後は組合活動に注目しようと思います。
投稿日:2023.05.28
ultraman719
はじめてやわ! 労働組合と会社の交渉の小説なんか! 更に、交渉ごとを関西弁でやるんで、激しいし、面白い! 塩田さんの描く小説は、関西弁が生きているけど、関西出身だけやなくて、高校の時、漫才もしてたんや…! 激しく納得! 深夜手当なんか、法律通りにしかくれてへんし、羨ましい感じするけど、毎日、そんなんしてたら、しんどいか… 前の会社は、組合あっても御用組合、今は、ないし…まぁ、自身がそう労働組合とかに興味ないし、あんまりなら、辞めるぐらいの帰属意識しかないんで、今まで何してるんか知らんかったけど、頑張ってはる! 特に、一般企業やなく、新聞社が舞台やから、更にこの辺の交渉は激しくなるんやな。 でも、根底になくてはならないのは、双方の信頼感。 なので、「ともに……」ってタイトルにあるんかな。 「敵は倒すためにあるんやない。歩み寄るためや。」やね。 新聞人としての誇りもあるんやろな。上方新聞への愛着も。 ないしな〜その愛着… ええことでは、ないんやろうけど…と言ってても、別に変える気もないし。 とはいえ、こんな激しい交渉乗り越えたら、やり遂げた感も半端やないし、更に、彼女絡んだら、達成感でいっぱいで良い感じ! 「食べてるときが一番幸せ」 「それ、まぁまぁ寂しいで」 「みんな大人になるんが嫌なんは、忘れたらあかん事情が増えていくからかもしれん。でも、だからこそ人の気持ちが分かるようになる。年取るごとに賢なったように錯覚してまうけど、犠牲の上に成り立つ学習を繰り返してるだけやったら、結局アホやと思わへんか?」続きを読む
投稿日:2023.04.29
かづき
組合の団体交渉一色。 こんな作品初めてでした。 私も会社の執行委員に誘われたこともありましたが、 こんなに大変なのか・・・・と。 YASUSHIも登場。 面白かったです。
投稿日:2021.11.26
kamitako
新聞社の労組話。所々での軽妙な遣り取りにクスっとしながらも、著者の体験に裏打ちされた迫真に迫った経営層との団体交渉場面は手に汗握る。 寺内が男前過ぎる感があるが、主人公が憧れるロールモデルとしてはこの…ぐらいの設定で良かったのかもしれない。 このテーマなら恋愛要素はいらないかな、と思いつつも映像化がもし視野に入っていればやむなしか...。続きを読む
投稿日:2021.04.25
かか
自分は本を読むのは好きだが、得意ではないです。 この本は読むのに時間がかかったため、本の世界に引き込まれはしなかったです。
投稿日:2021.02.13
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