【感想】翼の記憶

佐藤晴美 / ビーグリー
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • どっこいしょ

    どっこいしょ

     Jコミ読了。
     最近あまり見かけない「動物マンガ」の短篇集。佐藤晴美先生の「翼の記憶」。細かいタッチで描かれた動物の表情や劇画調の演出などが光ってました。内容は動物側が人間のような複雑な感情と思考をしている設定が多かったですが惹かれるものが多かったです。

     特に気に入ったのはサバンナをさまようリカオンを主役とした「乾いた瞑想」。群れを追い出され、乾季のサバンナをさまようリカオンが頭蓋骨だけとなったライオンと出会う。そこで繰り広げられる「生と死」の押し問答は今となってはベタながら乾季のサバンナの渇きの描写とリカオンという群れから外れれば弱い種の背景が相まってリカオンが美しく見えました。

     基本的に動物が生きる生の気高さを描き人間の尺度を押し付ける醜さを表現していましたが、またそれも動物側からみていると決めつけた人間の考えということを忘れずにいたいですね。
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    投稿日:2013.03.03

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