植物はなぜ薬を作るのか

斉藤和季 / 文春新書
(10件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • うどん258

    うどん258

    薬品や健康に良い成分は植物由来のものが多い。それらは植物がよりよく生きるために作ったもので、決して人のために作ったものではない。人はあくまで、地球の同居人の生産物を使っているに過ぎない。
    そう思えば、人々は自然にとても支えられていて、感謝の気持ちが湧いてきた。続きを読む

    投稿日:2019.12.08

  • nattak

    nattak

    最近漢方薬に興味をもっている。漢方のことを勉強していると、実は薬というのは漢方に限らず、どんな薬もわりと植物の成分を元にしていることがわかり、そしてこの本のことが気になって読むことにした。割と専門的な内容が多くて、あまり娯楽性が強い本ではなかった。そこは筆者があとがきでも書いていたこと。続きを読む

    投稿日:2019.10.17

  • koishi-2018

    koishi-2018

    みどりの日 植物に関係ある本を読みましょう!

    メタボロミクスは、生命活動により生じる様々な代謝物を網羅的に検出・解析し、生体内の生命現象を包括的に調べる手法です。
    医用分野でもメタボロミクスの利用が広がっています。


    植物はなぜ薬を作るのか (文春新書)

    内容 :
    ゲノム科学の進展で、今、薬用植物の世界が熱い!
    ポリフェノール、カテキン、フラボノイドなど、今や日常用語として使われている植物由来の成分です。モルヒネやキニーネ、ヤナギの成分から作ったアスピリン、生薬を用いる漢方薬など、人間は古代から植物の作る薬を使ってきました。しかし、つい最近まで、なぜ、どのように植物が薬を作るのかは解明されていなかったのです。
    その根源的なメカニズムがわかってきたのは、2000年代に入って植物のゲノム配列が決定されてからのこと。「動かない」選択をした植物が「生き残り」戦略として、動物などの捕食者から身を守るため、いかに巧妙なシステムで「毒」のある成分を作るのか。しかも、その「毒」から自らを守るためにどのような方法を採っているのか。その「毒」には抗がん薬の元となる成分も含まれます。
    そうした巧緻なしくみが、ゲノム科学の発展により遺伝子レベルで突き止められるようになってきました。中国からの輸入が困難になりつつあるカンゾウ(甘草)の成分も人工的に作ることが可能になるなど、最先端のバイオテクノロジーにも触れつつ、驚くべき植物の戦略を明らかにします。

    著者 : 斉藤 和季
    理化学研究所 環境資源科学研究センター 統合メタボロミクス研究グループ
    植物メタボロミクスの第一人者。

    2018/5/4 読み始める。 読み終わる。
     
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    投稿日:2019.01.12

  • katoetu

    katoetu

    生命の定義
    ①自らの生存と成長の為に物質代謝、エネルギー代謝が出来ること。
    ②自己を複製して次世代に受け継ぐこと
    この2つの属性を有し、生命として成り立つために動かないことを選択した植物は独自の生存戦略を発達させた。それが結果的に多くの薬をもたらす事に繋がった。

    地球上で1番多いタンパク質はルビスコ。空気中の二酸化炭素を最終的ブドウ糖などに至る有機化合物に固定できる。温暖化防止に役立つ。
    現在では医師の9割が漢方を使っている。
    ミトコンドリアのゲノムが母親にしか由来しないのは人間も植物も同じ。
    アレロパシー、他感作用。
    薬用成分は植物の二次代謝によってできる。
    一次代謝は生命維持の活動。
    地球上にある種子植物あるいは顕花植物の総数は22万から26万種あると考えられている。その内ゲノム配列が解明されたのは100種程度。
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    投稿日:2017.12.05

  • kohamatk

    kohamatk

    アスピリンは、ヤナギの樹皮に含まれる鎮痛作用のあるサリシンをアセチル化したもの。爪楊枝にはヤナギの枝が使われる。植物体が病原菌の攻撃を受けると、サリチル酸は揮発性の高いサリチル酸メチルに変換され、植物の体全体にすばやく伝える。サリチル酸メチルはよい香りで、サロメチールとして使われている。

    タバコの葉が捕食者にかじられると、ジャスモン酸メチルという信号伝達物質が産生され、根のニコチン生合成をつかさどる遺伝子が活発に活動する。

    他の植物の生長を抑えたり、微生物や昆虫、動物から身を守ったり、引き寄せたりすることをアレロパシー(多感作用)という。セイタカアワダチソウは、シスデヒドロマトリカリアエステルを放出して、ススキなどを駆逐して繁殖した。マリーゴールドは、土壌中の線虫の発生を抑える。

    漢方処方の7割に配合されている甘草の主成分はグリチルリチンで、砂糖の30〜150倍甘い。スナック菓子、佃煮、漬物、飲料などに多く用いられている。

    ポリフェノールとは、ベンゼン環などの芳香環に水酸基(OH)がついた化合物群で、水酸基が活性酸素分子を捕捉する抗酸化作用を持つ。柿の渋みはタンニンで、種子が成熟するまで食べられないようにする働きを持つ。
    フラボノイド:フラボノール、フラボン、カテキン類、アントシアニン、イソフラボン
    スチルベノイド
    フェニルプロパノイド
    タンニン

    代謝経路には、どの生物種にも共通して存在する一次代謝経路と、特定の種やグループに存在する二次代謝経路がある。二次代謝経路によって作られる物質は主に5つある。
    ポリケチド:大黄、アロエ
    フラボノイド:ソバ、ブルーベリー
    フェニルプロパノイド:シナモン、アニス
    テルペノイド:柑橘類、ハッカ、甘草
    アルカロイド:ケシ、タバコ

    新薬の6割は、天然から得られた成分、主要部分が天然物由来、天然物の生合成経路を真似て合成されたものなど。
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    投稿日:2017.09.30

  • 本≒人生

    本≒人生

    植物学、薬学の基礎解説本。ぎりぎり啓蒙書レベルであるが、高校生物学程度の知識が必要で、どちらかというと難易度は高い。

    現在、ほとんどの穀物が遺伝子組み換えになっている事実。遺伝子組み換えよりも気候による変化などの方が大きいこと。薬は植物由来が6割、化学由来が4割であること。抗がん剤、抗生物質などの作用機序。毒である物質になぜ生物自身は侵されないか=無毒化の仕組み。など。

    タイトルはあまり深く掘り下げられていない。
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    投稿日:2017.05.26

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