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木原音瀬, 金ひかる / ビーボーイノベルズ (10件のレビュー)
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総合評価:
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mamimu
前作WEEDでは、なかなかいいキャラだった谷脇ですが主人公にすると、救いようのない酷い男です…でもやっぱり魅力がありました。ショート作品が色々入っていて楽しめます。Green Greenは兄弟もの。こ…れも、木原先生らしい仄暗いお話で面白かった。続きを読む
投稿日:2020.07.24
ihyh
このレビューはネタバレを含みます
三部作の二冊目。 谷脇(攻)「ゲス」とはこの方のためにある言葉かも知れないってほど、情緒・感情・共感性などの欠落者なので、他人の心を傷つけることを、心を痛めずする方です。毎回強姦する。 その結果自分を溺愛していた恋人を狂ったまま救うつもりもなく死なせてしまいます。 亡くしてやっと悲しみに気づいて、一歩前進なんだろうけど、もやっとすこし歯切れの悪い思いを残ししつつ、続巻ですべて回収していただける感じです。 同時収録は読み切り弟兄もの。 でれでれ弟xツンデレ兄。楽しかったです。 兄さんの魅力がいまいち理解できなかったけど、弟がそんなに好きだって言うならそれでいいか。 愛を覚えていくお兄ちゃんは可愛くはありました。(好みじゃないけど!ww)
投稿日:2014.02.16
komopy
「WEED」のスピンオフ。前回、堂々の性根の腐った男だった谷脇が主役。 そんな谷脇が、どんな恋愛をするのか興味を引かれるものがありました。 容赦なかったですね…あのまんまの最低男でした。 ターゲットに…され、あっさり餌食とされてしまったのは、気弱で流されやすそうな医学生の松本。 谷脇にいいように弄ばれてしまいます。最初は逃げ腰だった松本が、自分に堕ちた時の谷脇がほんとに酷くて許せませんでした。 救いようのないストーリーでした。こんなに酷い攻、どうにかして懲らしめてやりたい!天誅が下ればいい!と願いながら読んでしまいました。 なのに、あっけなくバドエン… 酷いのは谷脇じゃなくて、ひょっとしたら木原センセ?? あんな健気に不幸な人生を耐え抜いてきた子に、淋しい結末を与えてしまうとは、センセ鬼畜過ぎ…!谷脇との最後の逢瀬のシーンは切なすぎてボロ泣きでした。 ほんとに、谷脇って人間的に最低です。でも、一番ショックを受けたのは谷脇ですよね。酷い谷脇ですが、しっかり罰は下っているんじゃないかと思いました。愛することを理解していない男だけど、大切なものを失ってしまったのは事実。 一見、受ばかりがかわいそうで理不尽に感じるけれど、最終的にこうして双方への不幸の配分?がちゃんと合っているから、まあ辛くても最後まで読めるのかなという気がします。 胸をかきむしられるような、とても切ない読後感でした。 同時収録は、ガチ兄弟モノ!優秀な兄の影で両親からないがしろにされてきた弟が、ツンなお兄ちゃんとデキてしまいます。 もだえまくりました!素直になれないお兄ちゃんのツンに、弟ともどもメロメロにされてしまいました。ケンカしちゃって、後悔してぐるぐるして、最後は仲直りHの繰り返しww甘くてすごくよかったです。続きを読む
投稿日:2013.04.11
yoko0110
うーん、あまりの高レビューに期待し過ぎていたかも。 HOMEが素晴らしかったから、萌えというよりは痛いのを目当てに買ったんだけど、HOMEのような驚きはなかった。 ハッピーエンドが多いBLの中では珍し…い展開かもしれないけど、一般向の本や映画も含めれば、それほど目新しい展開ではないのでは? せめてキャラに萌えたら泣けたけど、谷脇に嫌悪感しかなかったのと、受があまり好みのタイプではなかったので、萌えることも出来ず…。続きを読む
投稿日:2012.11.05
ざじ
『WEED』で若宮と一緒に雨の中をただ走っていただけの岡田を自分たちが「楽しい」と言うゲーム感覚だけで強姦するようなそう言う嫌な奴である谷脇は、淋しい奴だよ…淋しい奴である、とは誰にも言って貰えないく…らい淋しい奴で、もし言う人間がいたとしても「お前に言われる筋はない」と 切り返すような淋しい奴だ。淋しい奴だが、ゲーム感覚で人を操ることの方が喜びである谷脇にとっては、他者の存在など自分と同じ人間として認識していないので、憐みの気持ちで自分を見る人間がいても考え方の相違で片付けてしまえるだろうから、谷脇本人は痛くも痒くもない筈だ。社会的ステイタスが自分より劣る人間は、谷脇にとっては自分を取り巻く世界のパーツでしかないから。 同時収録の『Green Green』、珍しくと言うほど読んでないけど、木原作品にしては真っ当なくらいBLっぽかった(笑)こう言う表現は可笑しいのかも知れないけど。実の兄弟モノ、頭でっかちで弟をバカにしてた6歳年上の兄が可愛くなっちまうのが痛快だった。 続きを読む
投稿日:2012.07.09
野々
裸ん坊3部作2作目。 前作でも大概でしたが、今作ではもうフルスロットル。 敷き詰められた地雷をいかに避けながら走破するかというデスレースもかくや、なお話です。 木原作品で嫌いな攻を三人挙げなさいと言われたら、迷わず飛び出す 谷脇、甲斐谷、寛末!! そんな谷脇が主役の2作目。ムカムカ度は相当です。 人として色々と終わってる男ですが、適当にみつけた松本を酒で潰してレイプし、それだけでは飽きたらず偽りの告白をし、弄ぶだけ弄び、浮気はわざとのし放題。 この時点でもう色々とあり得ないんですが、松本が○んでもこの男は薄情でした。 けれどその薄情が、読んでて何だか途中から哀れになってきます。 そうやって、読者が可哀想な人を見る目で谷脇を見始めた頃になって、漸く谷脇は自分の恋心に気づくという愚かっぷり。 いやぁ……ここまで徹底した愚か者だと、余計に松本が可哀想に思えてくる。 とんでもない鬼畜、といえばこの男だと思います。 書き下ろしは松本視点でした。 次巻の主人公、祐哉とのエピソードで、これがまたせつなくて堪らなかった……。
投稿日:2012.03.12
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