高野山に伝わるお月さまの瞑想法

吉田明乎 / 祥伝社黄金文庫
(1件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • リカ

    リカ

    神秘的なタイトルに惹かれます。
    高野山に伝わる瞑想法とは何だろう?
    お月さまの瞑想法とは何だろう?
    と思って読みました。

    まず、高野山に伝わる瞑想法とは「阿字観」のことでした。
    阿字観は何度も行ったことがありながら、詳しいことはわからないままでした。
    これは空海が日本に導入した真言宗の座禅だそうです。

    お月さまの瞑想法とは、阿字観の中でも月を思い浮かべる月輪観(がちりんかん)のこと。
    この月輪観は、初めて知るものでした。

    テーラワーダ仏教のヴイッパナサー瞑想の説明もあり、ヨガとの関係もわかりますが、瞑想は英語のメディテーションとは少し違うというのが意外でした。
    全く同じ言葉の翻訳だと思っていましたが、メディテーションは神を思い浮かべ、神に向かって集中することで、瞑想は自分の内側へと深く入って行くことと、方向性が違うのだそうです。
    キリスト教と仏教の、神仏との向き合い方の違いなのでしょう。

    瞑想方法がイラストとともに紹介されておりますが、義務的ではなく、やりたい時に気持ちよく行うことを勧めているため、読んでいる側もプレッシャーを感じることなく、軽い気持ちで試してみられそう。
    修行中のお坊さんも、上手に瞑想するのに最低10年はかかると聞くと、肩の力が抜けて気軽に行えます。

    瞑想中の合掌は、禅寺での合掌とは少し違うということや、お坊さんが少ない息継ぎで長いお経を朗々と言えるわけなども書かれていて、読み物としても楽しいものになっています。

    瞑想は、宗教にのめりこんでいくような過激なものではなく、外部からの情報を止めて集中する、現在の情報社会に疲れた人々に合ったリラックス法。
    つけっぱなしのTVや音楽を消して、静かに瞑想する落ち着いたひと時を、習慣づけたいものです。
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    投稿日:2014.12.05

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